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マレーシアNewsClip:マレーシアの結婚式も「地味婚」になる?(2022/9/19)

今日はMalay Mailから
Heed time-honoured customs or economise? In Malaysia, bridal couples feel the pain of wedding sticker shock
の話題です。

マレーシアの伝統的結婚式のコストが上がっていてカップルが「節約結婚式」、日本でいう「地味婚」を選びたいと思う傾向にあるという内容。

先日同僚のマレー人の結婚式に参列したことを思い出しました。

マレー系マレーシア人(ムスリム)の方々の結婚式は日本と違って招待状も基本はありませんし、ご祝儀も決まった金額はありません。

結婚式があると家族、親族だけでなく親族の友達、友達の友達、近所に住む人たちなど全く新郎新婦と関係ない人たちも参列がOKです。
また、私は日本人の上司らしく?ご祝儀を包みましたが会場内でそれをしている人は他にはいませんでした。(別の日に渡すのかもしれませんが)

料理は食べ放題のブッフェ形式、婚礼料理の牛肉の煮込みやビリアニ、サラダ、果物、デザートのチェンドル(マレーシアのかき氷)でみんな好きなようにご飯を取って適当な席に座って食事をします。
私もテーブルに座って食べていたら知らないマレーシア人の家族から「相席いいか?」と言われて一緒に食事を楽しみました。

結婚式のブッフェ料理

さらに服装もTシャツ短パンでの参列者もいるくらい(たぶん近所のおっさん)カジュアルです。

私は当日はサロンケバヤという伝統衣装を着ていきましたが、会場の中では結構派手なほうでした。
9割9分の参列者がイスラム教徒(ムスリム)の方々だったので、会場の司会進行はマレー語でしたし、女性時はほぼ全員頭にヒジャブと呼ばれる布をかぶっていて日本人である私は珍しかったのか?よく話しかけられました。

お土産の駄菓子とジュース

後で同僚に招待客の数を聞くとなんと1,000人だったそうです。
1,000人が新郎新婦の友人、知り合いかというとそうではなくて、両親の友達、近所の人、式場近くにいた知らない人たちが入れ代わり立ち代わりで式場をひっきりなしに訪れていました。


今回のMalay Mailの記事の中ではそんな結婚式のコストが上がっているという話題。
28歳のアイマンさんの結婚式の見積もり費用は500人分の食事代や装飾を含んで12,500リンギット(日本円で約40万円)だったそうです。
ですが、2019年のアイマンさんの友人の式は15,000リンギット(約47万円)でこれには1,300人分の食事や装飾、新郎新婦の衣装レンタル、ケーキが含まれていたそうで、値段が上がっていることがわかります。

日本の結婚式の相場よりも安く感じますが、マレーシアの月額最低賃金は1200リンギット(約3万7千円)、2019年のデータによると地域や業種によって差はあるものの平均月収は2400-2500リンギット(約7万5千円‐7万8千円)ということからも現地では決して安い金額ではないですね。

マレーシアの物価は年々高騰はしていっていますが、それでも日本の2分の1ですので暮らしには困らない金額にはなっています。


生活の中だけでなくこうしたイベントでも物価の高騰、値上げが顕著になってきたマレーシア、もちろん昨今のこうした物価上昇の動きはマレーシアだけでなく世界共通です。

記事の中で紹介されたアイマンさんは6月26日に披露宴を行いましたが
「幸せな結婚ができたことは良かったが、物価や伝統の制限にもどかしさを感じた」というコメントも残していました。

結婚式はとても喜ばしいことで、カップルにとっての晴れの舞台です。
物価上昇とともに賃上げも今後検討されていくことを期待しています。


本日もお読みいただきありがとうございます。

From Malaysia

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