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「0」と「1」の世界:2021年10月29日(インターネット誕生日)

ちょっと真面目にインターネットとは何かを考えると、これほど不思議なものはない。

パソコンやスマートフォンなどの端末と回線を介して、音声や文章、画像などのデータを瞬時にやり取りできる目に見えない光や電波が、私たちの周りに常に行き交っているのだ。

インターネットが一般に広く普及して、生活に無くてはならない存在になったのはここ10年、20年のこと。

私が高校生の頃はまだ携帯電話も出始めで、学校の友達とは「ワン切り」「ワンコ(ワンコール)」といって、ただ携帯電話を1コール分鳴らすだけの挨拶?をして喜んでいた。
電話をすればお金がかかるし、次の日にはまた学校で会える、ただ何となく「気にしているよ」みたいなお互いの存在確認のようなコミュニケーションだ。

そして、当時も携帯電話からインターネットサイトにアクセスはできていたけれど、利用料はパケット通信の従業課金制。
使いすぎてしまい、数万円単位での請求書が家に送られてきたこともある。私も妹もこっぴどく親から叱られた苦い思い出だ。
(娘の電話代が3万円もかかったのでは、本当に家計は大変だったと思う)

今では、当たり前に家に無線のWi-Fiがあったり、スマートフォンも基本プランにインターネットの接続料(データ容量)も含まれているので以前のように高額の請求がくることはなくなった。

さらに、仕事でもインターネット回線を使って家から仕事ができたり、海外からも気軽に無料でインターネットを介した電話もできたりする。

ほんの10年20年の間のことなのに、ここまで変わるのか、と立ち止まって考えてみると本当に技術の進歩は目覚ましい。


10月29日はインターネット誕生日。インターネットの接続実験が行われ、一時通信可能となった日だ。1969年のことで今からたった52年前

インターネットの元型であるARPAnetでの通信で、カルフォルニア大学ロサンゼルス校からスタンフォード研究所に接続し、「LOGIN(ログイン)」と入力、「LO」まで送られたところで研究所側のシステムがダウンして実験は途中で中止になっている。

そして、今2021年には瞬時にリアルタイムで相手に音声、画像、映像などをインターネットを介して伝えられるようになった。

現在、主流になっている光ファイバーでのインターネット通信は、
パソコンなどの端末上で送信される画像や音声などのデータをいったんレーザーの光に変換して、レーザーの光は光ファイバー回線の中をとおり、再度レーザーの光をデータに戻している。

デジタルデータの「0」と「1」は、「0」が光が消えた状態、「1」を光がついた状態の光の点滅に割り当てられ変換されて回線を通り、再度また光からデジタルデータの「0」と「1」に戻る。

シンプルな仕組みだが、瞬時に光に変換されてデータが送受信されるのはやっぱり不思議な感じがする。

私の情報が相手に光を介して伝わっているとして、じゃあ私も「0」と「1」を変換した「光」の点滅のデータなのか?とたまに考えることがある。

光のデータ、電波に囲まれた世界。

なんだか以前はSFだと思っていた、世界が実現していっているようだ。

そんな世界を描いたアニメ、友人が薦めてくれた「攻殻機動隊」を今度観てみようと思う。


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