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変わらなかったのは誰?:2021年11月24日(進化の日)

Mr.Childrenの曲「進化論」にこんな歌詞があります。

変わらないことがあるとすれば
皆 変わっていくってことじゃないかな?

行動経済学や心理学では「現状維持バイアス」と言われているものがあります。

現状維持バイアス(status quo bias)とは、変化や未知のものを避けて現状維持を望む心理作用のこと。
現状から未経験のものへの変化を「安定の損失」と認識し、現在の状況に固執してしまうというものである。
シマウマ用語集

歌の歌詞にもあるように、変わらないものなんてないはずなのに現状維持を望むのはなぜなのでしょうか。

私自身も最近になってやっと気づき腑に落とせたことなのですが、変化への恐れ、現状維持は何度も同じパターンを繰り返すことに繋がります。
それは自分にとって辛い、悲しいと思う悪いパターンも同じです。

例えば私の場合、部署や職場を代わるたびに「必ず私と衝突するおっさん」がいました。
衝突のパターンは色々とあるのですが、兎に角おっさんも私もお互いが気に入らない状態、最終的にはどちらかが退場するというパターンでいつも終わるのですが、また私の目の前には新たなおっさんが現れます。

以前の私は「これは私に課された試練だ」と思っていたのですが、実はそれは違いました。

実際は
私が「必ず私と衝突するおっさんがいるパターンにいたかった」 

以上。

私にとって「必ず私と衝突するおっさん」がいることは、今までの慣れたパターンでいられる手段だったのです。

そして、なぜこのパターンが嫌なはずなのに繰り返していたかというと、実は私にとっておっさんがいることはメリットがあったからなんですね。
例えばおっさんがいれば私は周りに味方してもらえる、共通の敵ができる等、おっさんにとっては迷惑な話です。

つまり、職場も人も変わったのに、変わらなかったのは私だけだったということになります。

おっさんたちも悪い人ではなかったし、衝突していたのは私がお決まりのパターンにはめて、自分で自分の成長する機会=自分の進化を止めていたのかもしれない、これに気づいたときには恥ずかしいやら申し訳ないやらの気持ちでした。

この経験も昨日noteに書いた「Connecting the dots(点と点を繋げる)」として捉えると、今までのこうした経験や気づきの点と点を繋げて、私自身がどう進化をしていくか(していきたいか)?が大事になりそうです。


11月24日は進化の日。1859年、「ダーウィンの進化論」で有名なイギリスの生物学者チャールズ・ダーウィンの「種の起源」の初版が刊行された日です。

Mr.Childrenの「進化論」では、首の長い動物を例に挙げて、強く望んだから進化して今も形として受け継がれていることが歌われています。

「強く望む」ことが世代を超えて
いつしか形になるならこの命も無駄じゃない

もし、進化が「強く望む」ことによって形になるのであれば、「どうしたいか?」「どうありたいか?」に焦点を当てる必要がありそうです。

私のおっさんとの例で言うと、私はもうおっさんとは無駄に争いたくないし、わざわざ敵を作るよりも、チームや会社をよりよく成長させていきたいといったほうが私や周りの大事な人たちの大きなメリットになります。

また、この「おっさん」は私自身の心の姿を映しだしていたのかもしれません。
「おっさん=私の観念(パターン)」であるからこそ現れ続けていました。

じゃあ、パターンから抜け出すためにはどうすればいいか?って。

まずは、私を「進化」させるために、私が変わっていくことですね。


本日もお読みくださりありがとうございます。

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