男性だけ2時間休憩はずるい?
マレーシアはイスラム教徒(ムスリム)の方が全人口の6-7割の国。
ということで社会生活の中でも日本と異なる慣習も多く、暮らし始めた当初は驚くことばかりでした。
今日は金曜日です。
金曜日といえば休み前のワクワクで早く会社が終わらないかな、って思いながら仕事をしていますが、マレーシアでは金曜日に2時間の昼休憩を設定している会社もしくは特定の人だけ2時間にしている会社が多くあります。
その理由は金曜日のモスクでの礼拝です。
金曜礼拝は1週間で最も重要なお祈りとされていて、イスラム教徒の男性たちは毎週1時間モスクに行ってお祈りをしています。
なので、いつもの昼食休憩で1時間、礼拝のための1時間で合計2時間の休憩設定はマレーシアでは当たり前のことです。
ただし、2時間の休憩を社員全員に設定するかどうかは会社の方針次第。
大体の会社は金曜にモスクに絶対行かなければならないイスラム教徒の男性限定で2時間を設定していて、他の社員は通常の1時間となっています。
イスラム教徒の男性たちは2時間の休憩で休んだり、気晴らしをしているのではなく、一斉にモスクに集まって礼拝をするのですから仕事と言ってもいいかもしれません。
むしろ、金曜の礼拝の時間はモスクの周辺は渋滞しますし、礼拝用の服も身につけて行かなければならない場合もあるので大変です。
私の職場もイスラム教徒の男性がいますが、いつも当たり前に金曜日はモスクに出かけるのを見送っています。
そういえば、以前の職場ではイスラム教徒ではない日本人の男性社員が「自分たちも2時間休憩が与えられるべきだ!ずるい!」と騒いでいたことを思い出しました。
日本人には特に「宗教」というのはあまり日常的に何かを毎日するということが少ないのでこういった意見もでるのかもしれません。
確かに政府機関など会社のよっては宗教に関係なく2時間の休憩を全員に設定している場合もあります。
全員に2時間設定している会社と比べるとたしかに不公平ですね。
でも、逆にモスクに行っている男性以外は普通の休憩と変わらないとそれこそ不公平な感じもするなぁと私は思います。(遊びに行っているわけではないので)
なので、私にとってはマレーシアでの特定の人たちだけの2時間の休憩(厳密には休んでないので休憩ではないと思う)は当たり前の光景です。
「イスラム教徒の男性の男性だけ休憩2時間はずるい」って主張していた男性社員には「じゃああなたもお寺に言って写経するか?」と返したら考え込んでゴニョゴニョ言っていたのを思い出しました。
今週も1週間お疲れ様でした。
皆様も良い週末を。
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