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54歳、初スタインウェイ!

9月は水曜日が5回あるので昨日はピアノレッスンがありませんでした。それならまたレンタルスタジオに弾きに行ってみようと予約の電話をかけてみたところ、あいにくヤマハのグランドピアノの部屋は先約があるとのこと。え、もしかしてスタインウェイのお部屋しかないのでしょうか。そうです。恐れ多くも二度目にしてスタインウェイのピアノを弾くことになりました。

一度目にピアノを借りたときの記事はこちらです。

もっと初期はこちらです。

家計を預かる主婦として、裏表のない関西人として、経済と切っても切れない世の中を生きる現代人として書かせてください。ヤマハのお部屋は1500円で、スタインウェイのお部屋は少し広いこともあり2500円です。いつかもっとうまく弾けるようになったら借りたいなあ、と思っていた憧れのピアノです。まだまだ実力が伴わないことは本人が一番よく知っています。

たまたま近くを通りかかった卓球センター。アメリカの家に卓球台を置いていたこともあったので久しぶりに卓球で汗を流すのも悪くないとホームページを見ると一台一時間2000円と書いています。ほかにラケットやボールも有料で貸し出しています。卓球なら最低二人は楽しめるでしょう。でも同じ一時間借りるとして今の私にはピアノの方が何百倍も値打ちがあります。引き合いに出すのもおかしな感じですが自分を納得させるのには十分な材料なのでした。スタインウェイのピアノを借りるのに迷いがなくなりました。

部屋に通されると置いてあったのは茶色のS155のピアノでした。カバーを外し蓋を開ける手も自ずと恭しくなります。椅子の高さして座ったを調節して座った時の高揚感。日常生活ではめったに味わえるものではありません。(←私の場合。)おずおずとハノンから弾いてみました。

軽い!タッチが違います。そして音が深くて澄んでいる!

そして最近楽譜に頼らずに弾けるようになったショパンのワルツ64-2を弾いてみました。だんだん夢中になってきます。先週教わった呼吸も少しわかってきたような気がしているところです。何か所かつっかえながらではありますが弾き終えました。

曲を弾くときは大げさに言うとトランス状態。これまで生で聴きに行ったピアノコンサートを思い出すとピアニストの皆さんは曲が始まると何かが乗り移ったようでした。ほんの少しそれがわかるような気がします。自己満足ではありますが、とっても楽しい時間です。

続いて『悲愴』。二楽章は秋に似合う哀愁を帯びた曲です。真ん中あたりの和音が苦しかったけどなんとか最後まで弾けましたが三楽章は練習不足でギブアップです。リベンジしないと。

最後に以前習ったベートーベンの月光の一楽章を弾きました。最近あまり練習していなかったのですが、前よりも内声を抑えて弾くことができたように思います。本当に染み入る曲です。月光は特に思い入れのある曲で、私のお葬式でも流してもらうように子どもに伝えてあります。祖母の時は皆で『荒城の月』で送りました。図らずも月つながりです。

ちょうど今夜が中秋の名月ですね。今は雨降りですが夜には良いお月見ができますように。お月見団子も忘れずに買ってこないといけませんね。






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