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無痛分娩はどうだったか

今日はこどもの日。こいのぼりを見かけることもあります。ちまきや柏餅でお祝いしている方も多いのではないでしょうか。

新聞によると子どもの数は40年間減り続けているそうで、3人子どもがいる我が家は少数派。今日は3人目をカリフォルニアで出産した時のことを思い出して書いてみることにします。

上の娘達2人を連れて海外駐在について行っていたのですが、ごきげんパパ♡の強い希望と、アメリカ国籍のある子が1人いてもいいかと私自身も思っていたところ3人目がやってきました。日系人の産婦人科の先生を探して定期検診に通っていました。5ヶ月目くらいに次も女の子とわかった時の夫の驚きようは今思い返しても滑稽なほどでした。あれほど私は忠告と予言をしたのに何も聞いていなかったのです。

まあそれは置いておいて3月3日の予定日で可愛い女の子を待ち望んでいた2月末、毎週の定期検診に行ったら産まれそうだから即入院と言われました。日本から母が来て上の子達の世話をしてくれていたのでそのままホテルのようなお部屋に搬送されました。

ここはどこ?上の子たちを産んだ日本の病院とは全く違う花柄の壁紙とお姫様のベッドのようなところに夢見心地になりました。それからが大変です。なにしろお姫様でもなんでもない私がここにいるのは子供を産むためなのだから当然です。

20年近く前ではありましたが、アメリカでは無痛分娩が当たり前で、三度目の出産で初めて私もそちらを選択しました。痛いのは苦手な上、そこそこ好奇心もありましたから。また、初めて夫の立ち会いもそれなりに新鮮な体験でした。会社のアメリカ人に立ち会いを強く勧められたらしく怖々やってきました。

いよいよその時が来ました。まずは麻酔のための麻酔の注射、というのが用意されていました。しばらく間を置いて脊椎に麻酔の注射です。これが痛くはないけど怖い上に道路工事さながらの振動と圧迫で予想外。二度と経験したくない思い出です。

そのあと、麻酔が効いたかといえば効いたようにも思いますが自然分娩だった2人目より長い時間かかって、最後はそれなりの痛みの末に2900gほどの女児が産まれました。日本のようなガーゼのおくるみではなくてタオル地の布でミイラのようなみのむしのようなぐるぐる巻きにされたのが面白く感じました。夫は感涙に咽んでいたと記憶しています。

その後、日本では一週間静養兼ねて入院しますがアメリカでは一泊か二泊が普通です。体力が違うのでしょうか。私も家で上の子達がいると休めないのでしばらく病院にいたいなぁと産前は考えていたのです。ところが、いざとなると想定外。産後は日本では滋味豊かなお食事が出てくるのが普通でしたが、その病院ではヨーグルトと袋入りの固いパンを私のベットに120kgくらいありそうなアメリカ人の看護婦さんがニコリともせず放り投げて来るので早々に退院手続きをしました。

以上がアメリカでの無痛分娩の入院のリアルです。その後うっかり私のミスで、夫が撮影したビデオの上にどうでも良い動画を重ねて撮って記録がなくなったのは決してわざとではありません。もう出産することはないですが無痛分娩と自然分娩のどちらを選ぶかと言われると非常に悩みます。多分自然分娩かな。これから産む方はよく情報収集して悔いのない選択をしていただけたらと思います。

昨日家族の会話で娘達が将来2人か3人の子どもが欲しいと言っているのを聞いてへえーと思いました。明るい未来を築いてもらえたら言うことはありません。せいぜい私の苦労と私の幸せを存分に味わってもらいたいものです。

こどもの日もあと半日。こちらはお天気下り坂です。のんびり疲れを取りたいです。皆様もどうぞ良い午後をお過ごしください。


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