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【読書】人は何冊まで並行読みできるのか。

何冊も本を同時進行で読むのが脳に良いという話を聞いたことがありますか?時々図書館に行くとつい借りすぎて思わぬチャレンジになることがあります。

読む物がたくさんあるのに図書館に行くのには深いような浅いようなわけがあります。大学生の娘がピアノのレッスンに行くのですが、自分で運転していくと一日自動車保険を800円でかけることになりますが私が送り迎えすると保険料がかからないのです、我が家の保険には年齢制限をつけているので。若い人は事故率が高いので保険料がとてもお高く設定されています。

何のために運転免許を取らせたのかと思いながらいそいそ送り迎えする私は暇人且つ親バカですが、先生のお宅の近くに図書館があるので苦にならないという事情もあります。

というわけでピアノの発表会を目前に控えてたびたび図書館に立ち寄っているわけですが、今日こそ何も借りずに帰ろうという決意もむなしく魅力的な本が私を出迎えます。2週間10冊という縛りはきっと幼児の絵本などを想定して設けられているのでしょう。みんながみんな一日一冊しっかりした大人の本を読む時間などあるとは思えません。

前置きが長くなりましたが、先日借りてきた八冊は以下の通りです。以前図書貸し出しのボランティアをPTAでしたときに、だれが何を借りたのかは守秘義務がありますと言われたので、自分が借りた本を自分でお披露目している私は結構オープンな性格なのでしょう。

①『バナナは皮を食う』
檀ふみさんが選ばれた昭和の食にまつわるエッセイ集。タイトルに惹かれていたら名だたる作家さんたちが綴られたおいしそうな文が並んでいます。バナナの皮のことは牧野富太郎さんによる随筆です。

②『日本人のランキング』
こちらはnoteのネタにもなろうかと借りてみました。ちょっと統計が古いのが気になりますが、社会と生活、マネーとビジネス、食と健康、趣味とレジャーなどとジャンル分けされてグラフやイラストが満載。一例をあげると妻の欠点に夫が挙げている一番は片付けが苦手、二番がわがままなところだそう。そして夫の浮気がばれる一番は香水などのにおい、二番は言動とざっくり書いてあります。皆様気をつけましょう。

③『身軽に生きる』
こちらは友人から勧められた矢作直樹さんというお医者様によるちょっとスピリチャルな本でした。気軽に読んでみようと思います。

④『女ぎらい』
泣く子も黙る上野千鶴子先生の論文です。女性嫌悪についていろいろな角度から論じられていて、これまで読ませていただいたほかのご著書よりも学術的かつ刺激的な内容のようです。

⑤『あした死んでもいい片づけ』
どうにもこうにも家の断捨離がはかどらないということで、その手の本が置いてある棚に行って手に取りました。ごんおばちゃまは一日30分タイマーをかけて家のものを減らすことを提唱しておられます。ほかの家族のものには手を付けないことが鉄則だそう。この暑い中、どの30分を片付けに回せるのかというと朝晩に決まってますよね。まだ一日も実行していません。今日こそ!

⑥『困難な結婚』
一度講演に伺った内田樹先生の興味深いタイトルのご本。とにかくだれとでもいいから結婚してみたら成長するよーと軽く書いておられます。迷ったらやめろ、と親がアドバイスするのは結婚させたくないだけらしい。結婚は社会保障で、困難な時のためにある、というようなことが書かれています。お小遣い制はやめた方がよい、結婚式は挙げた方がよい、とのお考えのようです。

⑦ビル・ゲイツ・シニア『人生で大切にすること』
偉人を育てたお父様のお考えを知りたく手に取りました。序文から射抜かれました。

とうさん、今度だれかにあなたは本物のビル・ゲイツかときかれたら「そうだ」とこたえてください。そしてもう一人のビル・ゲイツはあなたを目標にして奮闘努力していると、ぜひ彼らに教えてあげてください。ビル・ゲイツ

内容はご家族のこと、女性活躍のこと、アフリカのこと、師となる人のことなどが読みやすい翻訳で収められています。

➇『人は死ぬとき何を思うのか』
渡辺和子さん、山折哲雄さんら5人の死生観をPHPがまとめたもの。たぶんこれを手に取った私はまだ死に対し実感を持っていないから。図書館から帰って親友ががんの告知を受けたと連絡してきたときは居ても立っても居られない気持ちになりました。なにがなんでももっと長生きして私と過ごしてもらわなくては困る。この本に向き合う気持ちが一変しました。

以上8冊の並行読みにチャレンジする休日です。小説は読みたいものが手元にあるので借りませんでした。皆様も良い日曜日をお過ごし下さい。

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