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新入社員の時、毎月1日は朝礼があった

コロナやオリンピックにあわあわしているうちに8月1日になっていました。早すぎます。花の?OL時代は毎月1日に所属している部で朝礼がありました。私が入社した時の部長は大柄で強面で近寄りがたい雰囲気を醸し出している方でした。

4月5月と初々しくもおっかなびっくり接していた、というか可能な限り近寄らないことにしていましたが当時の新人女子社員は部長席にお茶を出したり毎週月曜日は部長席に花を駅前で買って飾るのもお仕事のうちでした。そんなのんびりした会社生活は昭和ならではでしょうか。

午後に席にお茶を出しに行くと眠気に負けて日経新聞を大きく広げてうつらうつらしておられる部長は前日夜も接待だったのか身内の飲み会だったのか、意外と人間らしい人でした。しばらくして部の歓迎会があり、新人の私は部長の隣の席に座らされ、すき焼きのお店であれこれ世話を焼いてくださったのでした。私がお世話をするのではなく。

鍋奉行のできる男性は素敵ですね。隣のグループは大胆に、ちょっとがさつに具材を入れていくのにその部長はとても細やかで風貌に似合わない繊細な方だと意外な発見がありました。あれ、思ってたより恐れるような人ではないみたい。

そんなことが続いて毎月初日の朝礼の部長のお話がとても楽しみになって、なぜその人が部長になったのか、部員みんなに好かれているのかが分かるようになりました。だから1年半後に転勤されると知った時は泣きました。そして今でも1日が来るたび朝礼を甘酸っぱく思い出すのです。

私の仕事は雑用のほかは事務で、まだコンピューターが今ほど発達していなかったので書類のチェックやファイリングなど面白いことはありません。当時女子社員10人がかりでやっていた仕事は今は一人でできるようになっていると聞きました。腰かけ社員、と揶揄されていた多くの女性はどんどん回転することが想定され、お給料の高くなる先輩社員にうまくやめてもらうのが男性上司の仕事のひとつとも言われていたようです。

ちょうど男女雇用機会均等法ができたばかりのことで、これは安いお給料で質の良い男女社員を雇うために経営者には都合がよかったという見方もあり、また当然女性の社会進出に弾みがつきました。それに乗りそびれて家庭に入ったのが幸か不幸かはわからなくて、子どもが小学校に上がってからパートの就活をすることになりました。

平成が過ぎ令和になって今年も就職活動がそろそろ終盤でしょうか。日本ではよくも悪くも新卒採用で一斉に社会に出ていくケースが多いですが、若い人が自分に合った仕事に出会ってやりがいを感じながらワークライフバランスを保つことができたらと陰ながら応援しています。

そろそろオリンピックも折り返しですね。若い人からたくさんの力をもらっています。暑い中ですが、皆様も良い1日をお過ごしください。

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