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学校が始まったので学校教育について考えてみた

真昼に外に出てみると小学生の下校風景に出くわしました。炎天下ですが、夏休みが終わったようです。2月末から突然の休校で混乱した影響がまだ続いています。いろんな意味で転換点にきている学校のことを(壮大すぎて思考停止しそうですが頑張って)私なりに考えてみました。

ごきげんママ♡は小学生の国語をマンツーマンで教える仕事をしていますが、本当に一人一人の学力はまちまちです。一クラス40人を束ねて一日6時間も教壇に立つ学校の先生はどれほどご苦労されているか想像に難くありません。授業をカリキュラム通りに進めつつ運動会や音楽会、遠足や修学旅行も実施していくとは神業に思えます。さらにいじめがないか、家庭は問題ないかなど、生活面での指導も求められます。やりがいはあるけれども負担は相当なものです。

ごきげんママ♡の子どもが通ったアメリカの公立の学校のことを少し書いてみます。まず、行事はほぼありません。入学式も始業式もなく初日から授業。一週間の時間割ではなく毎日の時間割に沿って算数国語社会理科を月曜日から金曜日まで繰り返します。また、休み時間は7分と短く、お手洗いと教室移動で終わります。クラスで友達付き合いを深めないように配慮されていると聞いたことがあります。つまり、いじめ防止です。

そして学年が上がると習熟度でクラス分けがされます。が、あまりあからさまではなく秋学期と春学期が始まるときにあなたはこの先生のクラスですよーと言われるとおりに登録します。高校生の場合だと人によって数学は学年相当、社会は応用クラス、理科は大学レベル、など。そして選択科目もあり100人いれば100通りの時間割ができます。教科書はパソコンでダウンロードして課題もパソコンで提出。授業もパワーポイントをフル活用するので各授業ごとに黒板に書いている手間がなく、生徒たちの顔や様子を見ながら進められるという具合です。ハイスクール卒業まで無償でした。

すべてがアメリカのほうが優れているというわけではないですが、取り入れられることは多くあると思われます。特に習熟度別にすることと、インターネットを活用することは今の時代にはマストではないでしょうか。

先日noteにも取り上げた北岡伸一さんの著書には、エジプトの小学校で日本式の教育、特に掃除時間と家庭科を取り入れられている話が紹介されていました。また、ドイツの小学校と比べた時に特に給食が良いシステムで機能していると書かれた本も読んだことがあります。日本の学校にも良いところがたくさんあります。

小学生一人に税金が平均一年100万円投入されているそうですが、果たして今、それに見合う結果が得られているでしょうか。戦後、学校教育が目指してきたものは良き労働者を量産することだったようですが世の中がすっかり変わりました。言われたとおりにするだけなら機械がやるので、自分で考えたりデザインしたりする力を育てる必要があります。

例えば学校に行けなくなった人でも家でコンピュータを使えばいくらでも勉強はできます。台湾のデジタル大臣オードリー・タン氏も早い時点で学校をやめています。落ちこぼれて家にも居場所がなかったりする場合は困りますが、いじめられたりしても学校に行かなければいけないとも言えません。

これだけ世の中が多様化、デジタル化している中、教育だけが旧態依然としていてよいはずがありません。私立学校に進まなくても、塾に行かなくても望めば必要な教育を受けれられるように公立の学校が充実してほしいです。




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