極楽鳥華

色々拗らせながら生きている、人科哺乳類.女。 高卒の学歴コンプとともに、歩んではやウン…

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色々拗らせながら生きている、人科哺乳類.女。 高卒の学歴コンプとともに、歩んではやウン十年。 2021年の4月から、通信制大学に入学しました。

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通信制大学に申し込みした_弱いものが更に弱いものを。

”大企業で働く高卒社員”、という立場で、私は会社生活を送っていたのだが、それは当然私だけではなかった。他にも高卒、高専卒の人が働いていたが、その人たちの心待ちはどうたったのだろうか。  今となっては確かめるすべもないのだが、おそらく私と同じような忸怩たる思いはもっていたと思う。このnoteを書き始めてふと、思いだしたのが、一人の男性の言葉だった。その人は隣の部署にいた中年の男性で、私とは朝の通勤途中でよく一緒になった。その人は私にやたらと声をかけてきて、会社の門まで10分くら

    • 通信制大学に申し込みした_学歴コンプの黒い雲の中に在るもの。

      高卒の私達が、名刺の壁にぶち当たっている間に、大学卒の同期は、順調に出世の階段を登っていった。彼らは入社3年くらいたつと班長やリーダーになり、高卒の私達や現場組のおじさんの上司になる。  年上の部下を持つとこになるのだが、彼らは実に上手く私達とコミュニケーションを取っていた。常に丁寧な態度で接して、業務上で必要な事を伝え指示し、結果を確認する。問題があれば解決する方法を考える。  上から目線で無礼な態度や暴言を吐く、なんて事は一切なかった。 かといって必要以上にへりくだったり

      • 通信制大学に申し込みした_学歴コンプの紙切れ一枚ひらひら散った。

        私は高卒で大手企業入社したのだが、高卒、高専卒の同期が、男女ともに大勢いた。その同期の仲間達も、大卒との差を大なり小なり愚痴っていたのだが、共通していた愚痴は、仕事や給料でもない。”高卒は名刺を作ってもらえない”と言う事だった。  時はバブルの真っ盛りで、合コンやパーティーなどが連日のようにあった。その時に知りあった相手に名刺をもらっても、自分には返す名刺がない。”ごめん、今日は名刺を持ってこなかった”と誤摩化すか、 ”ごめん、私は会社から名刺をもらってないの”と、正直に言う

        • 通信制大学に申し込みした_学歴コンプの混沌した日々。

           私のような底辺ヒラ社員でも、なんだかなぁと不条理を感じながら、会社生活は過ぎていった。誤解のないように言っておくが、いくら私でも、 高卒と大学卒との区別があるのは当然、という事くらいは理解できる。大学を出た人は受験勉強を経て4年間高等教育を受け、過酷な就職活動を経て企業に入ってきたのだ。  そういった努力をして学位を持った人が、高卒と同じ扱いの訳がない。高卒と大卒で差があるのは当たり前で、レールがわかれているのも理解できる。 理解はしていても、どうしても”もやもや”してし

        通信制大学に申し込みした_弱いものが更に弱いものを。

        • 通信制大学に申し込みした_学歴コンプの黒い雲の中に在るもの。

        • 通信制大学に申し込みした_学歴コンプの紙切れ一枚ひらひら散った。

        • 通信制大学に申し込みした_学歴コンプの混沌した日々。

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        • 徒然日記
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        記事

          通信制大学に申し込みした_学歴コンプの時の過ぎ行くままに。

          18歳から始まった私の会社員生活は、良くも悪くもすぐに慣れた。  今にして思えば、楽な仕事だったと思う。決められた作業の繰り返しで、言われた通りにしていれば、間違える事もない。万が一間違えたとしても、 ”すみません”、と謝ればそれですむような職場だった。 今の高校生のアルバイトの方が、よっぽど大変な仕事をしてるんじゃないかと、思う。  高卒や高専卒の同期も多かったので、定時後に遊びに行ったり習い事したりと、まったくお気楽な会社生活だった。  そうこうしている内に、私にも会社内

          通信制大学に申し込みした_学歴コンプの時の過ぎ行くままに。

          通信制大学に申し込みした_学歴コンプの桜舞い散る頃に。

          私が学歴というのを初めて意識したのは、約三十年近く前の春だった。  私は高校を卒業して、超大手企業に就職した。高卒なのになんで?、 なんで大手企業に就職できたの?と不思議に思うかもしれないが、古くからある大手企業には、いまだに”高卒枠、高専枠”というのがあって、毎年2、3人は高卒、高専卒を採用していた。  私はまったく運がよくて、その大企業の高卒枠にひっかかる事ができて、そうそうたる一流大学卒業者に混じって入社する事ができた。時はバブルのまっただなかで、高卒枠で入社した同期も

          通信制大学に申し込みした_学歴コンプの桜舞い散る頃に。

          通信制大学に申し込みした_あぁ、無情。

           通信制大学とは何の関係もない事ですが、 私の住んでいる地域では、三度目の緊急事態宣言が発令されている。 三度目というのも前代未聞だが、今回は飲食店に対して酒類の提供を禁止するように、というまさかの”禁酒法”まで発令されている。  この21世紀に禁酒法とは! もともとアルコールを飲まない人にとっては、まったくどうでもよい事だろが、酒飲みにとっては食事時に酒が飲めないというのは、非常に辛い。   例えば、風呂上がりやスポーツの後に飲むビール。高級なプレモルなどでなくてもよい

          通信制大学に申し込みした_あぁ、無情。

          通信制大学に申し込みした_準備8

          先日、入学した大学から”通信学生セット”が、どさっと届いた。  中にたくさんのテキストやガイドブックとともに、大学生の学生証が入っていた。 自分の写真と名前の入った学生証なんて、手にしたのは何十年ぶりだろう。 それも”大学生”だ。感無量である。  我ながら、ここまで来るまで長かったとしみじみ思う。 準備で、一番効果があったのは、”高校の卒業証明書”を取り寄せたことだ。 殆どの通信制大学は、入学に必要な書類に、  ・高校の卒業証明(半年以内) と書いてある。  卒業証明書に有

          通信制大学に申し込みした_準備8

          通信制大学に申し込みした_準備7

          コロナ禍の在宅勤務が功を奏してか、私は重い腰を上げて、通信制大学の入学を決心したが、そうは言っても長年の”拗らせ癖”で、ともすると先延ばししそうになった。そんな自分を奮い立たせる為に、まずは小さな目標=マイルストーンを設定し、クリアーする事にした。 Step1. 入学希望大学の説明書を取り寄せる。 HPやネットでいくらでも情報を得られるが、大学が用意した正式な        紙の案内書を取り寄せた。紙の文章の方が、情

          通信制大学に申し込みした_準備7

          通信制大学に申し込みした_準備6

          15年間におよぶ”通信制大学オタク”の、私の背中を押したのは、コロナだった。と言っても、”コロナ禍で自分の人生を見つめ直した”とか、”お家時間を有効に使う為に”、とかいう理由ではない。 約1年前の緊急事態宣言から、私は在宅勤務をするようになった。 会社からの指示なのだが、突然、”さっ、在宅勤務ですよ”と言われても、私は机を持っていなかった。やむなくちゃぶ台にノートパソコンを置き、その前に猫背で座り込む、という最悪な姿勢で仕事していた。 腰が痛い。ある時は正座、ある時は体育座

          通信制大学に申し込みした_準備6

          通信制大学に申し込みした_準備5

          通信制大学に入学した方々のプログをみると、卒業せずに退学した人や、在籍期間を超えてしまって卒業出来なかった人を多くみかける。 介護や仕事でどうしても時間が取れなかったり、通信大学の授業が、期待していたより良くなかった、というのが理由らしい。さぞかし大変だったのだろうなあ、と思う。  私が通信制大学の事を考え始めたのは、なんと15年くらい前からだ。その頃の私は、”学歴コンプレックス”に押しつぶされそうな毎日を送っていた。仕事も生活も人間関係も、それなりにこなしていたが、心の片

          通信制大学に申し込みした_準備5

          通信制大学に申し込みした_準備4

          私が通信制大学に申し込みすべきかいなか、と深刻ぶって悩んでいるときに、 費やした時間の殆どは、実際に通信制大学に入学している方のブログを読み耽るの事だった。ブログを書いてる方達は、”大学卒だが他の職業に着く、キャリアアップの為”、”転職は考えてないが勉強が好き、教養をみにつけたい” “自分の人生を豊にしたい”など、元々学力があり目的を持って勉強してる方達が多い。   皆さんの目的や環境にどはさまざまだが、ある一つの事の共通してる事に気がついた。 それは、”とても大変で、時間が

          通信制大学に申し込みした_準備4

          通信制大学に申し込みした_準備3

          通信制大学の準備をしていて1番辛かったのは、アンチの意見を見ている時だった。ネットで通信制大学と検索すると、ザクザクと否定的な意見がでてくる。曰く、”通信制大学卒って履歴書に書ける?”、 ”高卒と同じでしょ?”、”むしろ学歴コンプレックスを晒してるだけじゃね?”、”大卒と名乗って欲しくない”などなど。 そういった書き込みを見ると、全くその通りでございます、としみじみ思う。通信制大学を出たとしても、新卒の大学生に成り代わる訳ではない、新卒として就活活動できる訳ではないのだ。

          通信制大学に申し込みした_準備3

          通信制大学に申し込みした_準備2

          通信制大学の準備で1番楽しかったのは、なんと言っても、”どの大学に申し込みしようか”と考えている時だった。通信大学を紹介してるさまざまなサイトを見て、その大学のサイトを訪れ”通信制の声”などをチェックする。大学のサイトに紹介されている通信生の方達は、仕事や家事と勉学を見事に両立させ、資格をとったり転職などに活かしている。その方達の晴れやかな笑顔の写真を見ていると、あたかも自分がその立場になったかのような、楽しい想像をしていた。 想像するのはダタだ。私はその”想像”がこうじて、

          通信制大学に申し込みした_準備2

          通信制大学に申し込みした_準備1

          インターネットで学歴 と検索すると、'Fラン'、'マーチ大学'と言った言葉が、ごろごろと出てくる。大学のランクによってコンプレックスを感じる人が多々いるらしい。高卒の私からみれば、大学を出てるだけで凄いと思うのだが、上には上の悩みがあるのだろうか。 私にとって、通信制大学の申し込みで1番ハードルが高かったのは、大学選びでもなく金銭面でもなく、”高校の卒業証明書をとる事”だった。 高校を卒業して約30年、1度も母校を訪れた事はない。当時の先生など誰もいない。そんな学校へどう

          通信制大学に申し込みした_準備1

          通信制大学に申し込みした。

          学歴コンプレックス。 高卒の私の人生には、この言葉がずーっとついて回っている。  今日、通信大学の申し込みをした。 私が通信大学を卒業したとしても、新卒と同じ待遇になる訳でもなく、私を取り巻く環境は何も代わらない。  結局は高卒という学歴コンプレックスからは、逃れられないだろうと思う。 逃れられないならじゃあせめて、学歴コンプレックスと連れそって、残りの人生を生きていくしか、ないじゃあないか。 そう決心して、今日通信制大学に申し込みをした。 そんな自分に、此処に幸あれ。

          通信制大学に申し込みした。