見出し画像

通信制大学に申し込みした_学歴コンプの時の過ぎ行くままに。

18歳から始まった私の会社員生活は、良くも悪くもすぐに慣れた。
 今にして思えば、楽な仕事だったと思う。決められた作業の繰り返しで、言われた通りにしていれば、間違える事もない。万が一間違えたとしても、
”すみません”、と謝ればそれですむような職場だった。
今の高校生のアルバイトの方が、よっぽど大変な仕事をしてるんじゃないかと、思う。
 高卒や高専卒の同期も多かったので、定時後に遊びに行ったり習い事したりと、まったくお気楽な会社生活だった。
 そうこうしている内に、私にも会社内における”学歴の違い”というのが、だんだん分かるようになってきた。
 会社の中には、キャリア組(大学卒)と現場組(それ以外)とレールが、はっきりと分かれている事。現場組はキャリア組のレールに乗れないこと。
 そして、キャリア組じゃないと役職がつかない事。現場組の給料が、ある一定額で止まること。

私自身は、役職とはまったく無縁の底辺ヒラ社員だったが、ふと周りをみていると、ある日突然入社3年目の25歳のキャリア組が、35歳の中堅の現場組の上司になる、なんて事もざらだった。そういうのを目の当たりに見ていると、底辺社員の私でも何か不条理なものをぼんやりと感じていた。
 それでも私は、”そのうち寿退社するから、まいっか”、なんて思っていた。本当はモヤモヤしていたのに。こんなもんかとっていた自分に思いこませていた。

 
 
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?