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本当のサスティナビリティとは何か

こんにちは、MARIEです。
今年の2月から夫婦で世界一周をしていたのですが、コロナウイルスの影響でなんとまだタイとミャンマーしか訪れていないのに中断となりました。今はタイのサムイ島で大人しく自主隔離生活をしています。

暇なのでヨガをしたり英語の勉強を始めてみたりしているのですが、中でも最近ハマっているのがNetflixのドキュメンタリーを観ることです。動物や食品系が好きでよく観ているのですが、その中でもかなりの衝撃があった作品『Cowspiracy サステイナビリティ(持続可能性)の秘密』を紹介させてください。

サステイナブルというワードは最近よく聞く単語ですよね。サステイナブルな食品、ファッション、ライフスタイル。なんとなくおしゃれっぽいし流行っているなぁという印象を抱いている方も多いのではないでしょうか。

私もマイバッグやマイボトルを持ち歩いたりプラスチックゴミを減らしたりと日常生活で気をつけてはいますが、サステイナブルの本質ってなんだろう?本当の意味での持続可能性ってどうしていけばいいんだろう?
そんなことを考えさせられ、平和ボケしていた頭をカチンと殴られるような衝撃のある作品です。

このお話は元アメリカ副大統領のアル・ゴアが地球温暖化を描いた『不都合な真実』を観て衝撃を受けたキップが未来の地球のために動き出すところから始まります。

『不都合な真実』では気候変動が地球に危機をもたらすと説かれていました。そしてすべての原因は人間の欲だとも。
それを知ったキップは生活スタイルを大きく変え、環境保護活動に取りつかれていきます。リサイクルの徹底、電球の交換、短いシャワー、そして移動はすべて自転車。それでも環境の悪化は止まらず、キップは疑問を感じます。「人類全体が意識を変えても地球は救えないかも」と。

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そんなときに見た一つのネットの記事が全てを変えました。

国連の報告だと温室効果ガスの排出量は運輸関係よりも畜産関係の方が多いらしい。つまり畜産業による排出量は乗用車、トラック、鉄道、船舶、飛行機の合計を上回り、影響力で言えば家畜は車両の86倍と衝撃の数字も。

なぜ気づかなかったのだろうと環境保護の主要団体のHPを見てもどこもそのことには触れていません。天然ガスや石油の開発を叩いてばかり。確かに水圧破砕法ではアメリカの年間消費量は約4000億リットルだけど、畜産業は約130兆リットルも使っているのです。そしてメタンの排出量はどちらも同等。

ハンバーガーを1個作るのに水が2500リットル使われている

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カリフォルニアでは水の消費量は大問題であり、住民1人の平均水使用率は毎日約6000リットルです。そしてその半分は畜産物の消費に関係しています。家畜の餌である穀物を生産するのに水を使うので、畜産物の消費の影に大量の水消費があるのです。

なんとハンバーガー1個を作るのに水が2500リットル使われているのです。ハンバーガーを1つ食べるのは2ヶ月間シャワーを浴びるのと同じことになります。同量の卵は1800リットルでチーズは3400リットルも。
家庭での水使用は国内の全使用量の5%ですが、一方畜産では55%に及びます。牛肉500g生産するのに1万リットルの水が必要になります。

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運輸やエネルギーの産業では二酸化炭素を排出しますが、一方畜産業では大量の亜酸化窒素を排出します。温暖化係数で言えば二酸化炭素の296倍。
エネルギー関連の二酸化炭素排出量は2040年に2割増えると予測されていますが、それが畜産では2050年に8割増えると言われています。畜産業の消費量が世界的に増える傾向だからだそう。

世界銀行の専門家が温室効果ガスの調査を行ったところ二酸化炭素やメタンの吸収源の減少を考慮した上で人間が起こす51%が畜産になるとの結果が出ました。さらにキップの調査によると世界の水消費の3割が畜産で行われ、それは地球の45%を占める量だそう。ブラジルの森林破壊の91%を占め酸欠海域を作り生息域破壊と種の絶滅お主要因にもなるとも。

私達が思っている以上に畜産業が環境へもたらす影響は多いようです。
そして毎日何気なく食べている食事の選択によっては環境破壊を止められるのかもしれません。
今回は畜産業が使う水と排出するガスについてお話させていただきました。続きはまた次の記事でご紹介しますね。

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