子ども向け「思いやり」「伝える力」「想像力」を養う絵本アプリmaria@home~スピーチ問題とは~
こんにちは!Mariaprojectの寺田です。
弊社は、絵本を題材とした、子ども向け知育アプリ「maria@home」を展開しております。
先日、新機能「スピーチ問題」をリリースしましたのでご紹介いたします。
スピーチ機能とは
スピーチ機能とは、キャラクターと対話をしながら、自分の考えを、より深め、もっと想像力を掻き立てる問題となっています。既にある「シンクボタン」とも少し似ていますが、シンクボタンは、登場人物の心情や状況把握といった質問に対し、スピーチ問題は、下記に重点を置いた内容となっております。(スピーチ機能は、勉強回数11回目時から登場します)
①前提をくつがえす問題
②常識を疑う問題
③本質的な思考問題
④仮定問題
⑤自分の気持ち、考えをより深堀りする問題
⑥もっと!想像力を高める問題
実際にひとつ一つ例を出していきます。
問題①「前提をくつがえす問題」
日本昔話の中でも有名な、「かちかちやま」を例にします。
まずは、かちかちやまのお話しの内容を復習しましょう!
あるところにたぬきがいました。そのたぬきは、いつもおじいさんの畑を荒らしたり、悪口を言ったり、いたずらばっかり……。さらに、お婆さんに嘘をついて、ケガまでさせた性悪たぬき!!仇をとるために立ち上がった、ウサギの仕返し劇です。
もし、あなたが、「このたぬきのこと、好き?嫌い?」と聞かれたら、何て答えますか?
普通は、いたずらばっかりするし、お婆さんにひどいことするし、こんなたぬきは、嫌いだ!と思う方は多いですよね。
しかし、Maria@homeでは、180度思考を転換し、「常識を疑う」「当たり前を疑う」思考法を高めていきます。
固定観念をとり払い、柔軟な思考力を育む訓練が行えます。
問題②「常識を疑う問題」
次は、「常識を疑う問題」です。周りの意見や、結果だけで物事を判断するのではなく、自分で仮設を立て多方面から物事を考えてみましょう。
皆さんご存じ、「おおかみしょうねん」を例にしてみます。
羊飼いの少年は、毎日羊の見張り番をするのに退屈でした。何か面白いことはないかと考え、「狼が来た!」と町の大人たちに、嘘をつきます。騙された大人たちは、武器を持って来るが徒労に終わります。少年が何度も同じ嘘をついたので、本当に狼が現れた時には大人たちは信用せず、誰も助けに来ませんでした。そして、羊たちは全て狼に食べられてしまったというお話。
maria@homeでは、こんな質問を投げかけます。
もちろん、何度も嘘をつくことはよくないですが、「違う角度から少年を見る事」で全く違う世界が見えてきます。
問題③「本質的な思考問題」
次は、物事の本質を見極める問題です。
ご存じの方も多い、「はだかの王様」を例にします。
あるところにお洋服が大好きな、おしゃれな王様がいました。そこに悪い布職人がやってきて、正直で賢い者にしか見えない布で洋服を作る」というのです。もちろんそんなのデタラメです。王様は、たくさんのお金を払い、その面白い布でお洋服を作ってもらうことにしましたが、完成まで待ちきれません。大臣に様子を見に行かせますが、大臣も ”正直で賢い者”だと思われたいので、お洋服なんて見えないのに、「見えない」なんて言えませんでした。そして王様も……。結局、お祭りの日に、裸で街中を歩くことになってしまった王様。ですが、街の人もみんな「見えない」なんて言えませんでした。
maria@homeでは、こんな質問を投げかけます。
仕事の中でも、「誰が悪い」と犯人捜しをするのではなく、根本の原因追及をすることが大切ですよね。思考をクリアに、本質的に物事を考えるための訓練が行えるように設計されています。
問題④「仮定問題」
次は、「仮定問題」について。
こちらも皆さんご存じ、「うさぎとかめ」を例にします。
ある日、うさぎとかめは競争することにしました。森の動物たちも、みんなうさぎさんが勝つだろうと思っていました。うさぎ自身も、「自分が負けるわけがない」と調子に乗って、競争の途中で寝てしまいました。結果、最後まで諦めなかったカメが優勝しました。
「仮定問題」では、「もし~だったら、君はどう思う?」という内容で、想像力を膨らませる問題となっております。
maria@homeでは、こんな質問を投げかけます。
既存の情報を応用し、新たな発想を生み出すための訓練が行えます。
問題⑤「自分の気持ちをより深堀りする問題」
こちらは、自分が回答したものに対し、意味付けする訓練を行います。
皆さんご存じ、「おおかみとななひきのこやぎ」を例にします。
ある日、子ヤギたちの家に狼がやってきました。知らない人がきても扉をあけちゃダメよ、と言われていた子ヤギたちは約束を守って扉を開けません。しかし、声を変えたり、足を白くしたり…あの手この手で狼も扉を開けさせようとしてきます。子ヤギたちは騙されて、とうとう扉を開けてしまいました!そして、6匹の子ヤギは狼に丸のみにされてしまいましたが、間一髪で古時計に隠れていた子ヤギだけが助かりました。
maria@homeでは、こんな質問を投げかけます。
大人の中でも、自分の「考えている事」「思っている事」にちゃんと意味を持たせて発言できている人がどれだけいるでしょうか。幼少期から、「自分はなぜこう思ったのか」に対し、考える癖をつける訓練が行えます。
問題⑥「もっと!想像力を深める問題」
最後は、自由に発想を促す問題です。
「北風と太陽」のお話を例にします。
ある日、北風と太陽は「どちらが、旅人の服を脱がせられるか」という勝負をしました。まず北風は、いっぱい吹いて、強い風で服を吹き飛ばそうとしますが、旅人は寒さのあまり服を着こんでしまいました。次に太陽は、じりじりと光を照らし続けます。すると、旅人は暑さのあまり、自分から服を脱いでしまいました。乱暴に物事を片付けようとするのではなく、相手の事を思い、着実に行う方が、結果大きな効果を得る、というお話です。
maria@homeでは、こんな質問を投げかけます。
あらゆるケースや情報を組み合わせ、新たな発想を生み出す訓練が行えます。
maria@homeでは、様々な世界観に触れ、考えることができるよう多くの絵本をご用意しております。昔話童話はもちろん、独自で監修したオリジナル絵本もございます。コミュニケーションが学べるお話、多様性を学べるお話、挑戦する心のお話、自分の”好き”を見つけるお話など…。是非、保護者の方も一緒に考えてみてください。
そして、日頃から「話す」「伝える」事を訓練することで、自分から発信していくことがどんどん楽しくなっていきます。保護者の方も、是非一緒に色んな事に疑問を持ち、お子様と話をしてみてください。
今後必要になってくるのは、他の人を、あ!っと言わせる斬新なアイディアの発想力、そして、既存の物と組み合わせたり、もしくは応用することで、イノベーションを起こす力…。VUCAの時代では、そういったラテラルシンキングを活用できる人が、今後ますます需要が高まってきます。maria@homeで「将来必要になるスキル」を提供できるよう、引き続きメンバー一同努めて参ります。
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