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#易経解説
7 地水師(ちすいし)
~ 集団の争い、戦略、良き指導者、仲間と戦いに向かう時 ~
- 戦いの象 = 師は衆なり。優れた人格者がリーダーである事が戦う時の要となる。-
☆卦辞:師。貞。丈人吉。无咎。(しはてい。じょうじんなればきち。とがなし。)
☆彖伝:彖曰。師衆也。貞正也。能以衆正、可以王矣。剛中而應、行險而順。以此毒天下、而民從之。吉又何咎矣。(たんにいわく、しはしゅうなり。ていはただしきなり。よくしゅうをもっ
9 風天小畜 (ふうてんしょうちく)
~ 少しくとどめる、渋滞に巻き込まれてしまったような時 ~
- 待機の象 = 留められるのは一時的、恵みの雨が降るまで焦らず焦らず柔よく剛を制す時。 -
☆卦辞:小畜。亨。密雲不雨。自我西郊。(しょうちくはとおる。みつうん、あめふらず、わがせいこうよりす。)
☆彖伝:彖曰。小畜柔得位而上下應之、曰小畜。健而巽、剛中而志行。乃亨。密雲不雨、尚往也。自我西郊、施未行也。(たんにいわく、しょうちく
10 天沢履(てんたくり)
~ 礼の卦、虎の尾を踏むような危険な時 ~
- 礼節の象 〜 衣食足りて礼節を知る。-
☆卦辞:履虎尾。不咥人。亨。(とらのおをふむ。ひとをくらわず。とおる。)
☆彖伝:彖曰。履、柔履剛也。説而應乎乾。是以履虎尾不咥人、亨。剛中正、履帝位而不疚、光明也。(たんにいわく、りはじゅう、ごうをふむなり。よろこびてけんにおうず。ここをもってとらのおをふみ、ひとをくらわず、とおる。ごうちゅうせいにして
11 地天泰(ちてんたい)
~ 安らか、安泰、平和で万事順調な時 ~
- 安泰の象 = 上に母あり下に父あり。 天地和合し陰陽交わるは泰なり。-
☆卦辞:泰。小往大來。吉亨。(たいは、しょうゆきだいくる。きちにしてとおる。)
☆彖伝:彖曰、泰小往大來吉亨則是天地交而萬物通也。上下交而其志同也。内陽而外陰。内健而外順。内君子而外小人君子道長、小人道消也。(たんにいわく、たいはしょうゆきだいきたる、きちにしてとおるとは、す
12 天地否(てんちひ)
~ 停滞、闇、塞がり閉じて通じない ~
- 閉塞の象 = 闇に鎖され非道の中、己を慎み守る時。-
☆卦辞:否。之匪人。不利君子貞。大往小來。(ひは、これひとにあらず。くんしのていによろしからず。だいいきしょうきたる。)
☆彖伝:彖曰、否之匪人、不利君子貞、大往小來、則是天地不交而萬物不通也。上下不交而天下无邦也。内陰而外陽、内柔外剛、内小人而外君子。小人道長、君子道消也。(たんにいわく、これ
20 風地観(ふうちかん)
~ 仰ぎ観る、深く洞察する時、熟考 ~
− 観察の象 = ものの観方、見抜く力 −
☆卦辞:觀、盥而不薦。有孚禺頁若。(かんは、かんしてすすめず、 まことありぎょうじゃくたり)
☆彖伝:彖曰。大觀在上、順而巽、中正以觀天下。觀盥而不薦、有孚禺頁若、下觀而化也、觀天之神道而四時不{戈/心}。聖人以神道設教、而天下服矣。(たんにいわく、だいかん、かみにあり、じゅんにしてそん、ちゅうせいにしてもっ
21 火雷噬嗑(からいぜいごう)
~ 煩わしい障害物を除去する事で、後で亭通し、明るくなる時 ~
− 障害物排除の象 ~ 阻むものは砕かれる。 −
☆卦辞:噬嗑、亨。利用獄。(ぜいごうはとおる。ごくをもちうるによろし。)
☆彖伝:彖曰。頤中有物、曰噬嗑。噬嗑而亨。剛柔分、動而明、雷電合而章。柔得中而上行、雖不當位、利用獄也。(たんにいわく、いちゅうにものあるはぜいごうという。ぜいごうしてとおる。ごうじゅうわかれ、うごきてあき
22 山火賁(さんかひ)
~ 内面の美しさ、自然の美 ~
− 文飾の象 ~ 実質が伴ってこその美しさ 見栄や虚飾は疲れのもと −
☆卦辞:賁。亨。小利有攸往。(ひはとおる。すこしくゆくところあるによろし。)
☆彖伝:彖曰。賁亨、柔來而文剛、故亨。分剛上而文柔、故小利有攸往。天文也。文明以止人文也。觀乎天文。以察時變。觀乎人文。以化成天下。(たんにいわく、ひはとおる。じゅうきたりてごうをかざる、ゆえにとおる。ごうをわか
23 山地剥(さんちはく)
~ 剥奪、略奪、崩壊寸前の危機 ~
− 追剥の象 ~ 身ぐるみ剥がされる前に身を守る時。静かに時世の変わるのを待つ時。黄河の盛んなるも三日に過ぎず。 −
☆卦辞:剥、不利有攸往。(はくは、ゆくところあるによろしからず。)
☆彖伝:彖曰、剥剥也。柔變剛也。不利有攸往、小人長也。順而止之、觀象也。君子尚消息盈虚、天行也。(たんにいわく、はくははぐなり。じゅうごうをへんずるなり。ゆくところあるによ
24 地雷復(ちらいふく)
~ 戻る時、同じ事を繰り返し、復帰、回復、復活、再出発の時、 ~
− 一陽来復の象 ~ 春気蘇り、小さな希望の芽吹が現れる −
卦辞:復、亨。出入无疾、朋來无咎。反復其道、七日來復。利有攸往。(ふくはとおる。しゅつにゅうやまいなく、ともきたりてとがなし。そのみちにはんぷくし、なのかにしてきたりかえる。ゆくところあるによろし。)
☆彖伝:彖曰、復亨、剛反也。動而以順行。是以出入无疾、朋來无咎。
25 天雷无妄(てんらいむもう)
~ 自然のままで、流れのままに、メイファーズ(没法子) ~
− 無為自然の象 ~ 人力の及ばぬ天の理に順い行く −
☆卦辞:无妄、元亨利貞。其匪正有眚。不利有攸往。(むもうは、おおいにとおる、ていによろし。それただしきにあらざればわざわいあり。ゆくところあるによろしからず。)
☆彖伝:彖曰、无妄、剛自外來而爲主於内。動而健。剛中而應。大亨以正、天之命也。其匪正有眚、不利有攸往、无妄之往、何之