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#易学
1 乾為天(けんいてん)
~ 偉大なる天、高くして広大、創造的、盈れば欠ける、目標を掲げ前向きに一生懸命頑張る時 〜
− 創造の象 〜 龍が地に上がり天を目指し少しずつ力蓄えながら昇り行く姿 –
☆卦辞: 乾。元亨利貞。(けんは、げんこうりてい。おおいにとおりてただしきによろし。)
☆彖伝:彖曰、大哉乾元、萬物資始。乃統天。雲行雨施、品物流形。大明終始、六位時成。時乘六龍、以御天。乾道變化、各正性命、保合大和、乃利
2 坤為地(こんいち)
~ 大地の包容、受け入れる、育む、穏やかな牝馬の如く柔軟に一歩さがって進む時 ~
- 受容の象 = 穏やかな牝馬の如く柔軟に一歩さがって従い進む時。 -
☆卦辞:坤、元亨。利牝馬之貞。君子有攸往、先迷、後得主。利西南朋得。東北喪朋。安貞吉。(こんは、げんていり、ひんばのてい。《こんはおおいにとおる、ひんばのていによろし》くんし、ゆくところあり、さきんづればまよい、おくるればしゅをう。せいなんに
3 水雷屯(すいらいちゅん)
~ 試練、滞り、生みの苦しみ、創造の悩み、困難、苦しみに耐え忍ぶ時、時期を待つ、春雷 ~
− 生みの苦しみの象 = お産の痛みは希望の痛み、顔を歪め苦しみつつ無事をひたすら願う。 −
☆卦辞:屯。元亨利貞。勿用有攸往。利建侯。(ちゅんは、げんこうりてい。《おおいにとおる、ただしきによろし。》ゆくところあるにもちうるなかれ。きみをたつるによろし。)
☆彖伝:彖曰。屯剛柔始交而難生、動乎險中。大
4 山水蒙(さんすいもう)
~ 蒙昧、幼い、未熟、五里霧中、手探り、朦朧として先が見えない時 ~
- 濃霧の象 = 学ぶ側と導く側の姿勢。 -
☆卦辞:蒙、亨。匪我求童蒙。童蒙求我。初筮告。再三瀆。瀆則不告。利貞。(もうはとおる。われ、どうもうにもとむるにあらず、どうもう、われにもとむ。しょぜいはつぐ。さいさんすればけがる。けがるればすなわちつげず。ただしきによろし。)
☆彖伝:彖曰、蒙、山下有險。險而止蒙。蒙亨、以亨
5 水天需(すいてんじゅ)
~ チャンスを待つ時、力を蓄え養う時、需要、備え、辛抱、待機、期待 ~
- 待望の象 = 気を揉んでも仕方がない。準備を整え余裕を持ち、恵みの雨を待つ。 -
☆卦辞:需。有孚。光亨。貞吉。利渉大川。(じゅは、まことありおおいにとおる。ていにしてきち。たいせんをわたるによろし。)
☆彖伝:彖曰。需須也。險在前也。剛健而不陷、其義不困窮矣。需有孚、光亨、貞吉、位乎天位、以正中也。利渉大川、往有功
6 天水訟(てんすいしょう)
~ 争論、訴訟、訴え、争いごとの多い時 ~
- 争いの象 = 争うことの愚かしさ。 我を通すことの醜さ。 -
☆卦辞:訟有孚窒。惕中吉。終凶。利見大人。不利渉大川。(しょうは、まことあり、ふさがり、おそれてちゅうすればきち、おわればきょう。たいじんをみるによろし。たいせんをわたるのによろしからず。)
☆彖伝:彖曰。訟上剛下險。險而健訟。訟有孚窒、惕中吉、剛来而得中也。終凶、訟不可成也。利見大
7 地水師(ちすいし)
~ 集団の争い、戦略、良き指導者、仲間と戦いに向かう時 ~
- 戦いの象 = 師は衆なり。優れた人格者がリーダーである事が戦う時の要となる。-
☆卦辞:師。貞。丈人吉。无咎。(しはてい。じょうじんなればきち。とがなし。)
☆彖伝:彖曰。師衆也。貞正也。能以衆正、可以王矣。剛中而應、行險而順。以此毒天下、而民從之。吉又何咎矣。(たんにいわく、しはしゅうなり。ていはただしきなり。よくしゅうをもっ
8 水地比(すいちひ)
~ 親しみ、睦み、同等に仲良く楽しく進む時 ~
- 親和の象 = 同等に寄り添う親和の心は大地を潤すが如く豊かで幸いな姿。疑い深さ、背伸び、羨み、対抗意識や上から目線では幸を遠退ける。-
☆卦辞:比吉。原筮元永貞。无咎。不寧方來。後夫凶。(ひはきち。げんぜいしてげんえいていなれば、とがなし。やすんぜずしてあまねくきたる。おくるるふはきょう。)
☆彖伝:彖曰。比吉也。比輔也。下順從也。原筮、
9 風天小畜 (ふうてんしょうちく)
~ 少しくとどめる、渋滞に巻き込まれてしまったような時 ~
- 待機の象 = 留められるのは一時的、恵みの雨が降るまで焦らず焦らず柔よく剛を制す時。 -
☆卦辞:小畜。亨。密雲不雨。自我西郊。(しょうちくはとおる。みつうん、あめふらず、わがせいこうよりす。)
☆彖伝:彖曰。小畜柔得位而上下應之、曰小畜。健而巽、剛中而志行。乃亨。密雲不雨、尚往也。自我西郊、施未行也。(たんにいわく、しょうちく
10 天沢履(てんたくり)
~ 礼の卦、虎の尾を踏むような危険な時 ~
- 礼節の象 〜 衣食足りて礼節を知る。-
☆卦辞:履虎尾。不咥人。亨。(とらのおをふむ。ひとをくらわず。とおる。)
☆彖伝:彖曰。履、柔履剛也。説而應乎乾。是以履虎尾不咥人、亨。剛中正、履帝位而不疚、光明也。(たんにいわく、りはじゅう、ごうをふむなり。よろこびてけんにおうず。ここをもってとらのおをふみ、ひとをくらわず、とおる。ごうちゅうせいにして
11 地天泰(ちてんたい)
~ 安らか、安泰、平和で万事順調な時 ~
- 安泰の象 = 上に母あり下に父あり。 天地和合し陰陽交わるは泰なり。-
☆卦辞:泰。小往大來。吉亨。(たいは、しょうゆきだいくる。きちにしてとおる。)
☆彖伝:彖曰、泰小往大來吉亨則是天地交而萬物通也。上下交而其志同也。内陽而外陰。内健而外順。内君子而外小人君子道長、小人道消也。(たんにいわく、たいはしょうゆきだいきたる、きちにしてとおるとは、す