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【エッセイ】ワキガ姫

現在妊娠している。
旦那はフランス人で、ワキガだ。

2週間ほど前、子供の性別がほぼ女の子であると病院で言われたので、そのことを姉のあやにすぐさまLINEで報告した。

するとあやは即レスで、
「じゃあワキガ姫だ」
と言い放った。
「だって、優性遺伝のため”ワキガ”であることも、女の子なので”姫”であることも確定であるため、ワキガ姫以外の何物でもない」
とあやは言い放った。
最初は認めたくない気持ちも芽生えたが、その言葉には妙な説得力があったため、私はすぐに気持ちを入れ替え、ワキガ姫であるということを認め、そう呼び始めた。

その日の夜、旦那(ニックネーム:フッ素)帰宅後↓↓↓


ワキガの女の子か。大変だね。

フッ素
ワキガもOKな変態に好かれたらどうしよう…。

フッ素は自分がワキガである事実は既に認めているのか、すんなりと娘のワキガの心配をしていた。


P.S.
旦那は私とあやの間で”フッ素”と呼ばれている。
フランス人なので”仏”と呼んでいたのが、次第にフッ素になった。
間に小さいツが入ることによってリズミカルになって呼びやすかったため、定着した。

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