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目を背けてはいけない指摘~勝手に応援!「ビッグイシュー日本版」(VOL.402 2021.3.1)~

「ビッグイシュー日本版」を勝手に応援する記事第5弾です。そもそも「ビッグイシュー日本版とは何か」をご説明した第1弾は、以下をご覧ください。


今号では東日本大震災及び福島第一原子力発電所の事故から10年ということで、特集は「ふくしま 10年という時間」です。


唖然としたのは、「赤坂憲雄さんインタビュー これまでとこれからの福島」の中の、以下の一節。

電力業界で働いていた人が「東京電力や関西電力以外の電力会社の人たちは、東電や関西電力に対して、『植民地があっていいよね』と言います」と。自分の電力供給エリアの外に原発を置いている、それを「植民地」と呼んでいたらしい。また一人、やはり電力業界の周辺にいた人が、「みなさんはご存じないんですか。当たり前に業界で言いますよ」と発言した。

民俗学者の赤坂憲雄さんは、もともと「東北は植民地か」という視点でたびたび考察を行ってきたそうですが、本当に植民地と思われていたことを知り、「非常事態の中で、それまで隠されてきたものが剝き出しになった瞬間でした」と語ります。

また、その少し前にはこうも書かれています。

ある外交官と話した時、『市民を対立・分断させて、利益の不平等下に置いて抵抗させず、統治するのが、植民地政策の基本だ』と聞いて、今の状況は偶然ではないと思った。

決して目を背けてはいけない指摘だと思います。


バックナンバーは、街角の販売者さんが号によってはお持ちですし、サイトからは3冊以上であれば送付販売していただけます。


コロナ禍のあおりで、路上での「ビッグイシュー」の販売量が減少しているそうです。3ヵ月間の通信販売で、販売員さんたちを支援することもできます。


もちろん年間の定期購読も可能です。我が家はこの方法で応援させていただいています。


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