【人事のお仕事】アウトプットできる人材を育てるためのアプローチ方法(新卒研修)
前職では人事部にて「新卒社員の1年間の研修企画・運営」を担当していました。2019年下期から2023年入社の新卒社員まで5期分!
毎年11月頃から方針を決め、内容、スケジュールと作り込んでいきます。
これから新卒(新人)研修を構築する方にとってのヒントになればと思い、色々記録に残していこうと思います!
今回は、アウトプットできる人材に育てるためのアプローチ方法について。闇雲にアプローチするのではなく対象者が今どんな状態にいるのかを確かめる必要がある。
◾️学生から社会人へ
新卒研修においては、考え方や言動を「学生」から「社会人」へと切り替えてもらう必要があり、私も会社からそれを求められていた。
学生と社会人の大きな違いは「サービスを受ける側からサービスや商品を作り出す側になること」
これまでは世の中にある仕組みの中でその仕組みに乗っかり過ごしていた学生という立場から、その仕組みを作る側にまわったんだ、と。そこをキチンと自覚してもらうよう話をしていた。
◾️アウトプットするまでのステータス
そして、人が何かを学んで習得し、行動に移すまでにはいくつかのステータスがある。
まず物事を「知っている」のか。
そして「知っているうえで、できない」のか。
さらには「できるのに、しない」のか。
それぞれのステータスによって、こちら側のアプローチ方法が変わってくるので、まずは彼らがどの状態なのかを見極めることが非常に重要になってくる。
◾️(その物事を)知っているのか
それぞれのステータスにおけるアプローチ方法について見ていく。
「知っているかどうか」については1番最初のステータスなので、全員共通で確かめることができる。
同じタイミングで同じように伝え(教え)インプットする。
理解度に差はあれど、まずは「知っている」という状態に持っていくことができる。
◾️知っているうえで、できないのか
インプットのあとには、アウトプットがついてまわる。仕事でも同じで何の意味もなく彼らにインプットをするわけではない。
その先こういうミッションを達成するために、◯◯をしてほしい、というものが必ずあるはずだ。
ここで出てくるのが「知っているうえで、できないのか」問題。
その場合は、「知って入る状態」なので、できない原因を探り、洗い出したうえで一つずつ原因を潰し、できるように持っていくいわば「技術や知識の補完」が必要となる。
◾️できるのに、しないのか
言葉を選ばずにいうと、こういう「できるのに、しない人」が、1番やっかいで面倒。本当に採用担当の見る目のなさを恨む瞬間である。
たいていの場合、冒頭に書いた「学生から社会人になること」を理解していない。
社会人としての意識改革から行う必要があるだろう。つまりはイチから「マインドセット」する方向でアプローチしていく。
今、目の前の対象者がどのステータスにいるのかを見誤り別のアプローチを続けると効果は出ない。闇雲に声を上げるのではなく、しっかりモニタリングしましょ〜。
社会人として必要なマインドセット、ビジネスマナーの要否についてはまた別で記事にしようと思います。
ご参考に!
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