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全ての企業は、商材は、ブランドなので。

「伝統と革新」


ブランディングが「見た目を整えること」だと思う人の多いことよ・・。

よくメゾンブランドが「伝統と革新」という表現を多用されますが、
伝統は歴史を含む、そのブランドの核となる変わらないもの。
革新は時流などの変化に適応させるアクションやチャレンジのこと。

「ブランディング」というのは、今までの核、これだけは譲れない守りたいポイントを自認して、そして未来に向けてどうなりたいかを加味した上で策定するもの。だと思っています。ちょっと大雑把なまとめですけど。だから実は経営戦略にも関わってくるようなことなのです。
その中の一つに、ロゴなどの見た目の部分が含まれているだけのこと。

で、クリエイティブやコピーなどのコミュニケーションの部分は、戦略や時流に合わせて柔軟に。

新進気鋭の中小企業で伝統と呼べるまでの歴史がなくても、「伝統と革新」の考え方を持っておくことは大切かなと思います。

「点」で考える人たち


点で考えてしまってそこにストーリーが無い、という短絡的な考え方はまだキャリアの浅い若者や、営業さんに多いですね。そりゃ知らないのだからしょうがないのですが、恐ろしいのが、言ったところで営業さんなんかは目先の利益を優先したくて、のれんに腕押しなんてことも。
今はこれがいけてるからこうしたい。待ってられない。という言い分は分かるのですけど、どうやってブランドのストーリーにのせる、辻褄を合わせるのかまでは考えてないんですよね。
(ガチガチに決めたところで反発するのもこういう人たちなんだよなあ〜・・・sign)

全新入社員または就職を控えた学生は全員ブランディングの基本の「き」に関する本を読めば良いと思います。全ての企業は、商材は、ブランドなので。

全ての社員が今日からできるブランディング


以前、マーケティングのセクションが新設という職場に飛び込んで、社員が製品名を正式名称で書いていない(発注書などのオフィシャルなものまでも)、社名ロゴの縦横比が歪んでいる、などなどを見て発狂しかけました。あと、なぜかロゴに寄せたようなフォントで社名を書いて資料に載せている、とか。何なのその謎のこだわり!大人しくロゴ使えや。上手いことやったと思ってんのか?ワシの目はごまかせんぞ!(誰)
・・と、部署を問わず、社外に出すものは全てマーケの目を通したものにさせてもらい、勝手な自己流資料が外に出ないよう取り締まりました。

製品名の表記?そのくらいできてるっしょ、と侮るなかれ。侮っている人ほど、意外とできてないんです。そして勝手なことしてるんです。
上述の発狂しかけた時というのは私は当時32?とか?今思えば若造だったんですが、誤った表記を見かけた際には、役職も年齢も社歴などのキャリアも問わず、しつこくしつこくしつこく指摘し続けました。ここは半角空けて。とか。ここは大文字、ここは小文字、とか。

会社は、製品(サービス)は、財産なんです。それを社員が雑に扱うと、外部の方も雑に扱っていいんだ!ってなります。そもそも、たかがいち社員に、その財産を好き勝手自分の好きなように扱う権利なんで無いですよね。わきまえな?とね、内心毒づくわけです。

1からブランディングやリブランディングを始めるには時間がかかるものですが、会社や製品(サービス)を、自身がまずは大切に尊重し、丁寧に扱う。今すぐに始められるブランディングって、そこなんじゃないかなと思います。


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