第八の叫び-会社に電話して聞いてみろや


曲がりなりにも進学校にいたので、ほどなく将来の進路について考えなければならない時期がきた。
高校生のころ。

自分が興味のもてる分野といえば・・・

今思えば、すでにいろいろなノイローゼ症状に悩まされていた僕にとって、精神科医には興味を持った。
だが、なにせ自分はバリバリの文系。

そして別の理由で、自分が学びたい分野が決まった。

その分野はいわゆる人文系統に属していて、候補となる志望大学の多くが「文学部」の中にあった。

父にその話をすると、フッっと鼻で笑われた。
そして、

「なんで文学部『なんか』行くんだ?」

と言われた。

聞き捨てならない言葉だ。

父いわく、「文学部『なんか』に進学しても、何にもなれない」とのこと。

じゃあ、文学部卒業生はみんな無職、ホームレスになるのか?

とある企業に将来行きたいという思いがあったのだが、そこで父は
悪意が9割、善意が1割と思われる、こんな提案をしてきた。

「企業に直接聞いてみて、文学部生を採用しているか、きいてみろ」

つづく・・・

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