第九の叫び-子供を嘲笑する親


「会社に電話して、文学部生を採用しているかどうか、聞いてみろや!」

その会社は、関西でも一流企業の部類である。

自分の息子に、高校生に、一流企業にそのような電話をさせる。

5万歩譲って、その行為自体はいいとしよう。

その企業に電話するといっても、どのような部門に電話していいのか、わからない。

仕方なく代表電話と思われる番号に電話し、質問の趣旨を伝えると人事部につないでいただけた。

「あの・・・そちらの会社に将来働きたいと思っているのですけど・・・その、どのような学部の方を採用されているのでしょうか?」

「どのような学部と言われましても、法学部の方もおられますし、文学部の方もおられますし、経済学部の方もおられますし、当社は学部に限った採用するということはしておりません」

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夜。父親が帰宅するやいなや、

「おお、会社に聞いてみたか?」

僕は会社からの答えをそのまま伝えた。すると。

「フッ。そりゃそう言うだろうな。本当のことは言わんだろ。どうせなら、学部だけじゃなくて、どの大学から採用しているか(学閥)聞いてみたほうがよかったな!」

といって、また僕を嘲笑した。

僕は黙っていた。

いまは思う。

ふざけんなよ。

アンタが電話しろって言ったから、そのとおりにしたんじゃないか!!

高校生に、一流企業に電話させること自体、やや異常というか、いまでいうと一種の虐待行為にもあたらないのか。

そしてその行為を遂行した僕を、ただひたすら嘲笑する。

僕のことがあまり可愛くないのはわかる。

男だらけの兄弟の末っ子育ち、女性にはめっぷう弱く、自分の下の兄弟がいなかったから、自分の息子が出来たら、それを自分の手下みたいに扱いたくて仕方ない。

それこそ別のnoteで書いたように、「レゴブロック」のように、自分の都合がいいように利用したいだけの存在。

ヤルことやったら、子供はできるときはできる。

たださ。

そんな人には子供をつくってほしくない。
親になってほしくない。

世界中を探してみたって、親の意のままに扱われる奴隷のような存在を心から喜ぶ子供など、一体どれくらいいるのだろうか。

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