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56. ショウ制作|コダワルに こだわらない

Moromi Works™️

1|決まっていて 自由

ショウを作る際に、最初にビジョンを立てます。
- 曲調
- プロップ(舞台道具)
- ショウテーマ
- ショウコンセプト
- キービジュアル
- テイスト(雰囲気などの設定)
etc…

ビジョンがあることで、指針が立ちます。
指針は判断材料や創作の方向性を決定します。
ビジョンがあることで、各セクション(ドリル/ブラス/カラーガード/ドラム/ピット/プロップ)が、それぞれに創り始めることができます。


2|創作過程にはいろいろ起きる

創りはじめると、結構な割合で「思う通りにいかない事態」が発生します。
ビジョンは「理想像」ですから、実現していく過程には様々な人的 / 環境的な課題が出てきます。こうした事態に落ち着いて対処するためには、時間と心のゆとりが大切です。

「創作過程に様々な課題が出てくる」
ということを見越してスケジュールを組むと良いです。
私の場合、概ね次のようにしています。
① 3-4月|ショウテーマ/ビジョンを立てる
② 5-6月|調整① 「絶対に残したいものは何か?」
③ 8月頃|調整② 「全体コーディネーション」


①3-4月|ショウテーマ/ビジョンを立てる

前述した大きなビジョンを立てます。
ショウタイトルはここで仮版でも決めておくようにしています。
詳細まで詰めなくてもいいので、とにかくショウの方向性やテイスト、出来上がりのゴールを共有できるようにします。


② 5-6月|調整①「絶対に残したいものは何か?」

オープナーができたくらいの時点で、製作チームで方向性やショウの方向性などを確認します。ポイントは「絶対に残したいものは何か?」を明確にすることです。
「このショウで実現したいこと」がカチッと明確になり、具体的で明確な判断基準ができます。
判断基準があることで、ショウに必要な「コト/モノ」の四捨選択をしながら、ショウの内容を再度ブラッシュアップすることができます。


③ 8月頃|調整② 「全体コーディネーション」

全体が通ったところで、もう一度全体を見渡しながら調整します。
- 観え方
- 演出の整理
- 聴こえ方  etc…
この時点でのポイントは「このショウは一言で言うと何?」を明確にすることです。
細かいところが気になって、気になって仕方なくなる時期なので、もう一度ショウ全体に目を向けるようにします。
目的と手段を明確にします。


3|コダワルに こだわらない

ショウとしてまとめていく過程には、様々な判断をしなくてはいけません。
- ショウタイトル
- ショウコンセプト
- キーカラー
- ビジュアル
- プロップ etc…

ショウを創り始めた20代の頃は、
一つ一つにたくさんの理由を求めていました。
とても拘っていました。
10年を迎えた辺りから、
ショウの創り方を変えていきました。
無自覚に変化を求めていたのかもしれません。

最近は次のことを強く意識しています。
「決まっているけれども 自由」
「コダワルに こだわらない」

こうすることで「伸びやかさ」がでます。
最初からは想像もつかなかったような、
面白いものが生まれることがよくあります。
ショウが生き物のように、
遊びはじめる感覚があります。


56. ショウ制作|コダワルに こだわらない

Moromi Works™️

[Moromi Works™️ ]
- Show Design and Coordinate
- Music Arrangement
- Drill DesignRehearsal Design
- Marching Consultant
沖縄県出身 / 東京在住
好きな食べもの:沖縄そば / タコライス
Blue Devilsでマーチ
多数団体にショウ制作や指導、大会審査員などの活動を行なっている。
Mail:moromi.works@gmail.com


[執筆希望のみなさま]
⑴「MEP™️」にご登録ください。(HP参照)
⑵ 後日、事務局よりご連絡致します。


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