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「はじめまして」の会話は難しい

初対面って難しい。
なんだかさくさくっと「こいつ馴れ馴れしいぞ」と思われそうなぐらい喋れるときと、沈黙をどうにかしたいのにどうにもできないぐらい話せないときがある。


私は人によって評価が分かれるのだけれど、基本的には人見知りだ。「はじめまして」の度にとても緊張してしまう。仕事でお客さまのところに行くときは、黙っていたら商売上がったりとの意識があるのか、普段に比べて数段にこやかに挨拶をし、ぎこちない部分があったとしても話を繋げることができる(そうであると思いたい)。前職では「さだひちゃんは、いつも堂々と話すもんな~」とお客さまからお声をいただいたこともあるぐらい。


「あれ?人見知りじゃなくない?」とここまで読んだあなたは思うかもしれない。しかし、私はある場面で人見知りを最大限発揮してしまう。大学生ぐらいのときには気がついていたのだけれど、直せない癖というか性格になってしまっている。私は、新しいコミュニティに入っていくときに、人見知りを発揮してしまうのだ。全員が等しく「はじめまして」を交わすコミュニティならフランクに話せるのだけど、できあがったコミュニティに後から入っていくときは、どうしても堅くなってしまう。それも、コミュニティへの所属予定期間が長ければ長いほど、比例するかのように緊張も増す。


例えば、転職したとき。今がまさにそのときなのだけど、たぶん話したことがない人にとって私は「いつも真顔でPCを叩く、全然話さないやつ」ぐらいに思われている可能性がある。それぐらい、話せない。初対面で印象は決まるといわれているため、どう考えても営業のときと同様の笑みをたたえて会話した方が良いに決まっている。そんなことは、わかっている。

だが、この先ずっと付き合っていくと思うと、「変なこと話して変なやつだと思われたらどうしよう」「馴れ馴れしいって思われたらどうしよう」「楽しく話してるところに入ってこないでよと思われたらどうしよう」・・・と、無数の「どうしよう」が頭のなかを駆け巡り、話しかけるのを躊躇ってしまうのだ。そうしてきっかけが発生するまで会話をすることができず、中学時代から怖いと言われ続ける真顔のおかげで、周囲の人との距離が全く縮まない状況が続いてしまう。体裁をめちゃめちゃ気にするくせに、結果として逆効果になっているのだから、もう笑うしかない。


そんな私でも、できあがったコミュニティにスムーズに溶け込めたこともある。社会人1年目の間に所属していた地元のバレーボールサークルは、普段ぜったい交わらないであろう人たちばかりだったにも関わらず、参加して3回目には誰とでも話せるようになった。バレーボールというチームプレー必須競技のおかげで、否が応にも会話が生まれ、さらにハイタッチまでするため精神的にも物理的にもぐぐっと距離が縮まりやすいのだと思う。


だからね、コミュニティに新しい仲間が入ってくるときは、飲み会よりもチームでやるスポーツをする場を設けた方が良いのではないだろうか。もちろん、飲み会もやってくれるのは大変嬉しいのだけど、規模が大きいと結局会話に参加できないことも人見知り人間には多々あることだから。チームスポーツなら、最初はモジモジしていても必要に迫られて話すし、ハイタッチや励ましの握手があるため同じチームの人とぐらいは打ち解けられる。ああ、社内スポーツ大会が待ち遠しい…。



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