年輪

いりますか1

高齢化社会の話題が出ると
「自分は死ぬまで働くんだろうなぁ」という気持ちになる。

働くのは好きなので、個人的には構わないのだが、
だったら晩年はどんな仕事をしているのだろうか。

普段、勝手に抱えている課題の一つに
「シニア層に相応しい労働とは?」というのがある。

数十年後、自分だってそうなるであろうから
あえていうと、おおよそ「じじい」って、
頑固で文句たらたらで、おまけに痰はからむはで
老害とか揶揄される疎ましい存在だったりする。

以前、あるイベントでスピーチする機会を戴いた時、
真面目な本題の半ば、箸休めとして
「次にくるニュービジネス」と称し
いくつか個人的な予想を披露した。

その中に、「UBERじじい」というアイデアを提案した。

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若い女性向けのサービスで、夜遅くに帰宅する際
電車の中でアプリを立ち上げると、最寄り駅の
近くにいる“じじい”が迎えに来てくれる。
徘徊するじじいの特性を活かしたサービスだ。

かつてアメリカで助手席に座らせる人間型の物体が
売られていた。(今もあるかも)
女性ドライバーが一人で運転すると物騒なので
助手席に置いておくと、ちょっと安心ってヤツだ。

UBERじじいも、機能はほぼ同じ。
駅から自宅までの暗い夜道、二人で歩けば襲われることもない。

ただ、問題は徘徊しているじじいがスマホで呼ばれたことに
気付かない可能性があること。

まぁ、現実化の可否はともかく、一見、何も生み出しそうにない
じじいが世の中の役に立つにはどうしたらいいか?ということを
ときどき考えている。

たとえば、映画やドラマのワンシーンで群衆を撮りたいなんて際
ヒマなじじいなら集まりやすい。ただそこにいるだけでいい。
役に立つだろう。ずっといてくれればの話だが。

じじいにもいろんなタイプがいる。
昔は、還暦迎えて赤いちゃんちゃんこを着たら、じじいの仲間入り
というイメージがあったが、最近は70歳過ぎても元気だ。

自分が子どもの頃に思っていた「じじい」像って、今じゃ
80歳90歳くらいの感じなのかもしれない。

さて、今回の本題、じじいが活躍できて、しかも
周囲からリスペクトされる存在になれる可能性もあることに
気づいたので提案したい。         (中編へ続く


沖縄出身のお笑い芸人さんが命名してくれたペンネーム/テレビ番組の企画構成5000本以上/日本脚本家連盟所属/あなたの経験・知見がパワーの源です