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「3.11」と わたし Vol.20 上手い事言えないけど、誰かを想っていたい

地域おこし協力隊 二瓶麻美さん

震災から10年の節目、
飯舘村に様々な立場から関わる人々が語る
自分自身の10年前この先の10年

今日の主人公は、2019年12月から地域おこし協力隊になった 二瓶麻美 (にへい あさみ) さん。
飯舘に足を運び楽しんでくれる人が増えるようにとの思いで、
ものづくりに関するイベントを次々と企画しています。

こだわりの出展者さんたちを集めたマルシェ企画は、
数百人規模の来場者が訪れる、村の名物イベント。

丁寧な手しごとやものづくりを通じて、
新たな出会いや豊かな暮らしのヒントを。


子ども達を抱えて

震災当時は、宮城県仙台市で保育士をしていました。
地鳴りと共にどんどん物が倒れ始める地震の中、子ども達を抱え外に逃げました。
無我夢中だったので詳しい事は覚えていないのですが、
緊急災害バックを持ち、出入口のドアを明け、
子ども達を4、5人抱えていた事に気付き、
日頃から行っていた避難訓練が活きたのだと感じました。

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「山の向こうから」

私は今、福島県相馬郡飯舘村にいます。
ここで地域おこし協力隊として「山の向こうから」という
物づくりのイベントの企画や運営をしています。
飯舘村との縁は、飯舘村が避難解除になった4年前、
旧草野幼稚園に夫が鍛冶工房を構えたことが始まりです。
工房の前に広がる園庭跡は、緑に包まれた、
時間がゆっくり流れる素敵な場所です。
震災前はここに、園児の笑い声や、先生や保護者の笑顔、
地域住民の憩いの場として賑わっていたはずです。
ここでまた、沢山の人が笑顔になってくれたらいいなぁと、
通う度にその想いが強くなり、地域おこし協力隊になりました。
飯舘村の為に!村の人の為に!!そんな痴がましい事全く思っていません。
ただただ沢山の人と楽しみたい。
その先に、結果として、飯舘村や東北の活気に繋がっていればいいなぁと思っています。
次回5月2日、物づくりの方々が村内外から30店舗程並ぶ予定です。
この時期の飯舘は、とてもいい季節です。

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大量に食料を配ってるおばちゃんになりたい(笑)

10年後、、ん~何をしたい、、、何だろう、、、
普通に生活できてればいいかな(笑)
村のおばちゃん家にお茶飲みに行くと、
「漬物食べるか?」「野菜あんのか?」「野菜にかける鰹節あんのか?」「醤油は?」
醤油ぐらいあるわい!(笑)こんなに食べれないでしょ!?って思うけど、
想ってもらってる、大切にしてもらってるってすごく感じるんですよ。
上手い事言えないけど、誰かを想っていたい。
ここでしてもらっている事を、新しく村に来た人達に繋いでいきたい。
だから、私も飯舘村で大量に食料を配ってるおばちゃんになりたい(笑)

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関連リンク

Instagram
山の向こうから @yamanomukoukara
モノからはじまる @monokarahajimaru

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