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厨房作業見直し隊ムロの『未来厨房への歩み(もがき)』エピソード2

エピソード2「シェフの教え」


 
こんにちは。厨房作業見直し隊 、隊長のムロです。
月に一回ペースで、介護施設厨房を未来型に変える歩み(もがき)をみなさんにお伝えしていきます!応援してもらえると嬉しいです。
 
関西の大学を卒業後、なりたかった中学校の英語教師をたった一年で辞め、新たな挑戦として飛び込んだ「料理の世界」。若干23歳、料理ど素人!
 
 
最初に働いたのは、オフィスビルが立ち並ぶ大阪市内のレストラン。ランチタイムには150人以上のお客さんが来るような繁盛店でした。
 
料理ど素人のわたしは、まだ洗い物しかやらせてもらえませんでしたが、これまでとは異なる新しい世界に高揚感を覚えていました。
 
 
さあ、がんばるぞ!
そんな矢先、働き始めて二週間かそこらで突然、4人いた先輩のうち2人が辞めてしまいました。
 
急なことで人員補充が間に合わず、ど素人のわたしが突然、洗浄から厨房という戦場へと駆り出されたのです。
 
 
基本的に新人は、野菜の5㎜角カットから始め、慣れてスピードがついてくると、前菜の準備、肉・魚などの下処理を任され、メイン場へと上がっていくのが通常のルート。
 
なのに、わたしの場合は基本ルートをすっ飛ばし、いきなり翌日からシェフの横につくサポート役が回ってきたのです!
 
シェフのサポート?
いきなりわたしが?
 
言われたことをやってみてもただただ足手まといな自分を感じます。
 
その状態から早く脱出しようと、昼食は5分以内でうどんをかき込み、休憩時間を使って野菜カットの練習をしました。
 
 
わたしがサポートでついたシェフは、決して手を抜かない人でした。
わたしが用意した料理は全てチェックされ、盛り付けがきたなかったり、味付けが悪いとお皿ごとゴミ箱に捨てられるのです。
 
5人前のパスタを作った際は、味が悪く、フライパンごとゴミ箱へ……!
 
頭が真っ白になりました。
やり直しを命じられましたが、この味の何がいけなかったのかが全くわからず、同じことの繰り返しになるのが怖くて、ただその場に立ち尽くす──。
 
 
毎日忙しいのに、わたしはいつも定時に帰るように言われます。
仕込みの手伝いはさせてもらえず、シェフが一人でこなしていました。
 
そんなシェフの姿を見ていたわたしは、自分の仕事が遅いことに後ろめたさを感じ、ある朝早く出勤し、予定していた仕込みを全て終わらせてシェフの出勤を待ちました。
 
 
なんて言われるか?
ドキドキしながら待ったシェフの第一声は……
 
「おい!お前!ラクすんな!」
 
「勤務時間内でいかに仕事を終わらせるかを考え、行動することがプロだ!」
 
と言うのです。
 
 
さらに、
 
「時間をかけて終わらせるだけの仕事では、何も考えていないのと同じで、ただ楽をしているだけだ!」
 
とも言われました。
 
 
それまで仕事が遅いわたしを怒ることなく毎日定時で上がらせてくれたシェフ。
彼の気持ちを初めて知り、感激のあまりわたしは泣きました。
 
 
その日からわたしは、効率的に動くため自分の作業を細かく書き出し、物の位置や動線なども意識するようになりました。
 
ど素人なりにシェフのサポート役をこなし続けて2年。
わたしは1店舗を任されるまでになりました。
 
ランチの日替わりメニューを考え、一から作ったレシピの料理を食べてもらえる。
そんなことがすごく嬉しかったのを覚えています。
 
 
その頃には結婚して子どもができていました。
 
同じ店を2年やって少し飽きてしまったこと、一番の理由は小さい子どもの面倒を親に見てもらいたいこと。そんな理由から、嫁の実家がある島根県松江市に家族で移り住むことを決めました。
 
 
ここで初めてわたしは、モルツウェルを知ることになります。
 
 
──次回は、モルツウェルを選ぶまでのお話をお伝えします!
 
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【ムロ(岩室匠)プロフィール】
 
兵庫県尼崎市出身30歳のムロ。
 
大学を卒業後、英語教師、調理師を経て、介護業界に入る。
 
4年前島根県松江市に移り住み、始めた家庭菜園にどハマり中。
 
今年こそは大玉スイカを収穫したい。
 

 
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