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幸せに気づくということ。

「あなたの幸せって、なんですか」

いつも私は自問していました。
29歳の時に会社を辞めて、
その後に時間があり、図書館へと通っていた時期がありました。
1年で300冊読むという経験をしました。今でも本がたくさんあふれていて、読んでは古本屋に売り、買ってはまた古本屋に売りという循環の良い知識を貯めました。

29歳の時、果たして「幸せ」とはなにかと考えた時に、本当にゲイで幸せなのか。本当に男性で幸せなのか。本当に結婚しなくても幸せなのか。ずっとずっと自問し続けた結果、あるところにたどり着いたのです。

それは宗教の本でした。人類が誕生してからいくつのものの宗教ができ、それぞれの意味の解釈が違い、派生しています。私の実家は仏教で天台宗でした。仏教の意味とは何かというところからはじめ、宗派によってはまた解釈も違います。違うからこそ、それがいい。これがいいというのではなく、そもそも開いた人が悟った考え方なので、人間としてのひとつの考え方にすぎません。

それでは仏教が最初に出来た宗教なのかと言えば、そうでもありません。仏教の他にも、イスラム教、キリスト教と大きい宗教があることは周知のこと。インド人ろう者の講演の中で、イスラム教でもさまざまな宗派があること。厳律なものもあれば、そうでもないものもある。どこから宗教なのか…。調べてみると、最初は小規模集団からリーダーが亡くなると先祖となり、いつしか村になり、町になり、やがて大きくなっていく。そのリーダーが作っていった礎は、みんなにとって感謝する存在になる。そうなると神という存在ができ、やがて讃えるものになる。そうして感謝するものができ、のち宗教ということに繋がっていく。

話が脱線したのを戻して、さて、「幸せ」と考えた時、宗教は感謝に繋がる。では地球が誕生して、人類は既に存在していたのか。実はそうでもない。化石がたくさん発見している中で、恐竜や微生物とが生まれ、今考えると絶滅していく生物もいる。そんな中でヒトは高度に発達し、今も高度に発達している。では、どのようにヒトは生まれ、そして生きているのか。食べ物はどこから?、水は?、私たちが生きるために必要なものを感謝できずに、幸せと考えられるのでしょうか。水があって私たちは生きている。食べ物があって私たちは生きている。

水があるから「幸せ」と感じられることできる人は、本当に素晴らしい人です。つまりヒトが口にするものだけで、こんな小さな幸せがたくさんあるはずなのに、恋愛することが幸せって、ちょっと根本的に間違っている。なぜならば、この小さな幸せを積み重ねて、幸せの意味をよく知って、そして相手の気持ちがわかる。それが大きな幸せにつながることではないでしょうか。私は言いたい。幸せはほんとに近くにある。

「あなたのそばにいつもいる」

今日からでも遅くはない。
目の前にあるものを感謝できて、その幸せを感じていてください。




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