桜に感じるグロテスク
植物の、重力に逆らって生きる力は素晴らしい。以前もnoteに書いたけれど、彼らは常に上に向かって行く。
美しいとは思うのだが、桜の木は、少しグロテスクに私には見えてしまう。
桜の淡いピンク色に対して、木の枝がとても黒く濃く見える。何本にも分かれて空に伸びていくそれは、まるで人の血管のようだといつも思う。
地面に根を張っていくのと同時に、上にも根を張っていく。どちらか一方だけ頑張るのではなく、どちらも同時に頑張らないと、枯れてしまう。桜は綺麗に咲くことが出来ない。
だからどんな環境下に置かれていても、サバイブしているその姿に、ある種のグロテスクを感じるのかもしれない。
生きて行くということは、そういうことなのか。
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