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③日本語教師になりたいあなたが日本語学校の見学をするときにやったほうがいいこととは?

みなさん、こんにちはー😃!
普段は日本語教師の情報発信や教案などを作成しているMayonといいます。

今回は「日本語教師になりたい」みなさんが就活するときに注意したいポイントを伝えます!
私の体験談を元に書くので、個人的な視点で主観的なところもありますが、色々ある意見の中の1つの考え方だな〜と思いながら読んでくださると嬉しいです。


【 怖がらずに質問してみよう! 】

今回は日本語学校へ見学したときにしたほうがいい質問などの内容です。
初めての日本語学校でまだ勤務している自分のイメージが膨らまない人も多いと思います。
自分の失敗から、みなさんに少しでも役に立てたらと思い、色々書いてみました。文章が長くなってしまいましたが、参考程度に読んでみてください。

1.勤務場所が決まる前だからこそ、できる質問

 みなさん、見学したとき「何か質問がありますか。」と言われても、
「どんな質問をしたほうがいいのかな…」と悩むことがありますよね。
最優先で確認したほうがいいリストを書いてみました。
全部の質問を聞くのは多いので、この中で気になることを選択して、見学時に聞いてみてください。
また勤務が決まって、それから聞いてみるのもいいかもしれません。


①研修内容に関して

日本語学校の研修内容はしっかり聞いたほうがいいです。大切な質問です。
以前、ブラックな職場では研修なんて…あ・り・ま・せ・んでした!
 本当にありえないですよね~~~~~😡
少し授業を見せただけで、いきなり授業ですからね(爆笑)
それで授業を先輩に見てもらって、少し修正してもらって終わりですからね…。いやあ…。わけがわからなかったですね。
しかも、教案について何もフォローがなかったんですよね…。
養成講座の実習で教案作成をしましたが、それだけでは不安でした。
初めて教えることになって、その場しのぎの授業ばかりしていました。テキストにメモ書き程度に書き込むだけです。しかも、夜中の3時まで授業準備をして、朝の6時に起きる日々をよく送っていました。
何も勉強できなくて、私は何も成長できなくて、数年後日本語教育能力検定試験が必要だなと強く思いました。

研修内容で確認したほうがいい内容は・・・
・研修期間がどれぐらいあるのか、
・研修内容をざっくり聞いてみること
・教案作成のチェックをしてくれるか、(その期間も要確認!)
・最初、授業に入る前に数回自分の授業のチェックをしてくれるか、
・自分の授業をチェックしてくれた時にフィードバックや振り返りシートなどがあるかどうか
・同期の人と授業をみる機会があるかどうか
・模擬授業の練習ができる時間を取ってもらえるか、
・その日本語学校に勤めることになった場合、初めての授業から何回か校長先生または主任の方に授業をみていただけるか
このようなことを聞いてみてください。あいまいな返答だったら、しっかりスケジュールが組み込まれていないと感じたほうがいいです。

あと、「専任の授業の見学をいつでもできるかどうか」も確認しておくといいです。自分が困ったときに先輩の方の授業をみにいけるとわかると、内部が透明化しているんだなと安心できる材料になります。

前の職場では、研修内容がしっかりしていて3か月間研修がありましたね。(シフトの関係で個人差はあると思います)
校長や教務主任などの上の方に授業を1コマみてもらったり、教案を作って先生に訂正してもらえました!(本当に助かりました!!!!)


②授業で扱う教材について

日本語学校で使用している教材や教科書はどんなものがあるのか気になりますよね。

・初級、初中級、中級レベルで使う教科書はどのようなものがあるのか、
・授業で扱うイラストカードなどはどのようなものを使用しているのか、
・テキスト代は講師側がどのぐらい負担をしなければならないのか、
・その学校のオリジナル教材があるかどうか、
・コロナのとき、オンライン授業でオリジナル教材や変更した教科書などがあったかどうか


例えば、授業の導入の際に使用するイラストカードなどは数枚ですから、自分でコピーして用意します。コピー代はそこまでかかりません。
ですが、初級でよく使う「みんなの日本語初級1・2」の語彙カードは学校で準備するものです。毎回、授業で使用するカードは何十枚です。
これを自分で用意するのは膨大の時間とコストがかかります。
これを用意していない学校はあまりオススメできませんので、注意してください。
働きやすい職場は教科書や辞書などが豊富に置いてあります。
そこも判断材料してみるポイントの1つです。
以前のよかった日本語学校は使用するテキストは用意してもらえました。
なので、すごく楽だったのを覚えています。本当に助かりました。


③授業見学をみて…

先生方の授業を見学したあと、どんな質問があったらイメージを膨らませたやすいか簡単に一覧にしてみました。

・どれぐらいのコマ数で授業をするのか、
・休憩時間は何回あって各何十分あるのか、
・小テストや期末テストの頻度はどのくらいなのか、
・宿題やテストなどの添削対応を放課後にやるのか、周りの先生はどのぐらい時間がかかっているのか、…など
他にも気になっていることがあれば、どんどん質問してください。

授業見学で気を付けたいことは、
・授業を全コマすべて見ること、
・授業が全4コマ中なのに2コマ目など途中で絶対に抜けないこと

見学のために準備し、当日授業をしてくださった先生方に対して非常に失礼です。自身のスケジュールをしっかり確認して余裕ある日程を組んでください。

ちなみになぜ下記の質問をするのかというと…。
・宿題やテストなどの添削対応を放課後にやるのか、周りの先生はどのぐらい時間がかかっているのか
残業時間を把握することができます。学校によっては宿題がない所もあります。慣れていないうちはこの宿題やテストの添削に時間がかかると思います。これが嫌になってしまうかどうかは自分次第です。後々、これが自分にとってどのように影響してくるのかは個人によって違いますが、先生の仕事を具現ができる要素の1つとなっています。


④コピー代がでるかどうか、絶対に確認!

学校によってはコピー代が自己負担の所があると聞いたことがあります。
私の意見で恐縮ですが、コピー代を自己負担する学校はあまりいい印象ではありません。
コピー代だけではなく、他のことでも教師が負担する可能性が出てきます。
それはまちがっていますので、要注意です!
しっかりした日本語学校はテキスト代やイベント代など負担してくれます。
そのような学校はあなたをは搾取しようとしているかもしれませんよ。


⑤1教室に学生者数は何人ぐらいなの?

前の職場で常勤のとき、1教室に30~40人の学生を授業をしていたときがありました。常勤のときは授業もそうですが、その他にほとんどの学生の進路相談やビザ更新の対応をしていました。
進路相談は常勤数人で分けて対応していましたが、常勤1人に対して30~50人ぐらいの学生の対応もしていました。
これは多すぎると思いますよ(笑) 
本当に大変でしたよ~。ですから、これらは絶対に基準にしないでください

別の学校では1教室に多くても15人前後の学生に教えていました。
以前と比べて、すべての学生の対応ができ、学生の性格や日本語レベルをつかめるので、丁寧な対応ができました。
そのとき私は非常勤でしたが、進路に関して色々学生に指導するときがあり、数人、少ないときは2~3人の対応でやっていました。
常勤の先生方に関してはあまりわからないのですが、その学校では常勤の先生方が多かったので、先生1人につき50人ぐらいの学生の対応はしていなかったと思います。

・1教室につき学生者の数は何人ですか、
・進路相談は先生1人に対し学生は何人対応しますか(常勤/非常勤)


・・・などを主に聞いてみてください。


⑥通訳者がちゃんといるか

事務所に学生の通訳をしてくれる方がどれぐらいいるか要確認です!!!
以前のブラックの職場は通訳者がいませんでしたからね…。今考えると、ありえないと思いますよ。本当に色々苦労しましたよ🤧
その学生の国籍に対してすべてではなくても最低基準として「ベトナム語」「中国語」「英語」の通訳者の方がいるかどうか確認してください。
「ネパール語」「韓国語」の通訳所の方がいらっしゃたら、ベストだと思います。
非常勤の先生方も学生に注意したり、進路指導したりするときに通訳が必要な時があります。この質問項目は必須です!!!


⑦しっかりルールが決まっているか

その場しのぎの対応でしているところは危険ですね…。
毎学期、講師で集まる会を行い、今学期はこのような流れやスケジュール、授業内容でやるというような冊子を毎回配られるようなしっかりした学校がいいと思います。
口頭でさらっと言われたら、紙か書類がないか聞いてみてください。
口頭で言われたらは注意です。怪しさ満点です。
紙も薄っぺらい1枚とかではなく、下記の質問内容を冊子みたいなものでまとめて作成している所がいいかな~と思います。

・毎学期、どのようなスケジュールで組んでいるのか、
・毎学期、授業の進め方はどのようなものなのか、
・1年間のスケジュールなど


⑧残業代がどうなっているのか要確認!

私が勤めた日本語学校は残念ながら、あまり残業代がでませんでした。
しっかりそこは聞いてください!その上で比較してください。
なんで教師って残業代が少ないんでしょうね…。
残業代がしっかり出る日本語学校に出会いたいです😭


⑨コロナのとき、オンライン授業はどのように進めていったのか?

みなさん、コロナのとき日本語学校がどのような対応を行っていたのか気になりませんか。ここも重要ポイントだと思います。
コロナ時の対応で、その学校の先生方の柔軟性や新しいことをする行動力があるかどうかがわかると思います。

・オンライン授業になって、ZoomやGoogleのMeetの導入をしていたか、
・オンライン授業になって、学生対応について変更した点があったかどうか
・Googleのドライブやドキュメントなどをどのように駆使していたのか、
・新しいものを導入して、そのやり方について多少研修があったかどうか
・オンライン授業になってしまい、小テストや期末テスト、宿題などの添削、進路指導の対応がどのように変わっていたのか、
・出席や遅刻をどのように判断していたか、
・オンラインの授業で学生の態度や授業姿勢に関してるーるがあったかどうか、
・オンライン授業の授業準備は先生方はどのように用意していたのか、

コロナになって、Zoomのようなものを導入ができなくて学生を待機、もしくは学校に来させていたなど何も変わっていない所は体制が古いのかな?と気づくいいポイントです。
体制が古いということは周りの人たちの腰がなかなか動かないので、何か挑戦したい・意見を通したいというときに何も変わらないと思います。
私個人の意見になってしまいますが、AIやITなどすごい勢いで世の中が変わっていきます。これについていけず、何も変わらない所は置いていかれます。
余談ですが、日本学校の授業内容もどんどん進化しています。
前の学校で授業の導入時で使用するイラストカードをコピーして紙で作成する方もいらっしゃいましたが、パソコンでPDFやGoogleのスライドで作成して、それをテレビやパネルにつないで学生たちに見せながら授業をしていました。
あれから数年経っているので、今は色々と大進化しているかもしれませんね。


⑩常勤になりたいあなたが質問しなければならない内容とは?

常勤になりたい みなさんのために、私の失敗談を踏まえこれを確認するべき質問事項を一覧にしてみました。
見学したあと、その学校の雰囲気が自分に合っているなと思ったら次のステップです。常勤について色々詳しく聞きたいと思ったら、参考程度でありますが、質問してみてください。

・常勤の仕事内容は主にどのようなものがありますか
・常勤の1年のスケジュールはだいたいどのような流れになっていますか
・留学生はどのような流れで日本に来るんですか
・留学生の進路相談はどのようなことをしますか
・事務作業はどこまでやりますか

・留学生を受け入れる寮の管理は常勤のお仕事になりますか
・学生寮の管理は主にどのような運営管理をしますか
 ※小規模の学校だと寮の管理を任せられることがあるので、しっかり聞いてください…。重労働なので、嫌な方は避けたほうがいいです。
  ちなみに私は二度とやりたくないので、寮担当の事務員の方がいるところに私だったら行きます!!!!

★ビザ申請者の書類対応の仕事は誰がやりますか
★もし、ビザ申請者の書類作成を常勤がやるとき、だいたい申請者何人分作りますか
★留学生のアルバイト管理は常勤の仕事ですか
★エリジビリティの申請の書類は常勤の仕事ですか
★エリジビリティの書類は毎回約何人ぐらい作成しますか

※エリジビリティ
とは「在留資格認定証明書」とのことです。
 
日本へ来る前に、日本で勉強したい人の書類を集め、書類に不備がないか確認し、出入国在留管理庁へ申請するものです。
 例えば、卒業証明書や入学したい日本語学校の願書など、諸々提出します。許可されると、日本へ入学できます。

・・・など色々質問してみてください。
これでわかることは常勤の仕事の負担がどのくらいになるのか把握できます。
以前のブラックな職場、常勤のときはビザ申請者やエリジビリティ「在留資格認定証明書」の書類を作成をしていました。★の質問事項です。
ですが、他の日本語学校では通訳の方が作成するところもあり、常勤がやる仕事の中でもかなり負担が大きいです。
ホワイトな職場でしたら、書類作成をする担当がいるか、もしくは通訳の方が作成しているようです。
常勤の方はやることがたくさん…た~~~~くさんあるので、なるべく負担を軽くすることが大切です!
常勤が何でも屋になっているように感じたら、不信感があってもおかしくはないです。

あと他にも確認したほうがいいことがあります。
「雇用条件が詳細に書いてあるか」
「賃金・給与の確認や残業代、みなし残業代について」
「通勤手当がどこまで支給されるか」
「始業時間や就業時間の確認」
「休日休暇の確認・週休2日制か完全週休2日制なのか」
「雇用保険や社会保険の条件の内容」
・・・
などを条件をしっかり聞いてください。


2.違和感を感じたら、そこはあなたに合っていない!

見学をしてみて、何か違和感があるときはその学校には行かないでください!その直感…合っていると思います!!!

一般企業で仕事した方はすぐに違和感を発見できますが、初めての方は難しいですよね。
でも、自分の肌に合わないなと感じた所は何かしら問題を持ってます。
自分の本能に従ったほうがいいと思います✨✨
自分を信じて行動してみてください!

ブラックな職場はあなたを支配したいので、ここまで質問すると、「めんどくさそうだな…🌚」となって積極的な行動をしてこないと思います。
ですが、運営管理がしっかりしている所はみなさんの強い意志を感じ、探求心があって今後うちの学校をよくしてくれるかも…!となってみなさんに入ってほしいと思うでしょう。


3.最後に

長い文章になってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます!

ここまで読んで何となくイメージがわきましたか?
この記事の内容をそのまま質問するのではなく、自分より先に勤務している先生方の話を聞いたり、自分でしっかり下調べをしたり、自分で質問内容を考えたり、リストを作成したりするのが大事なことです。

就活でがんばっている前向きなみなさんを応援しています✨✨
そして、みなさんが望む最高の職場に出会えることを祈っています。
最後にみなさんの就活で失敗や成功したことをコメントに残してくれると嬉しいです🌟
「日本語教師の就活経験談」はシリーズものです。


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