【女を楽しむ】妊娠9週の検診と男性への羨ましさと
こんにちは!こんばんは!!まにょです!!!
先日、妊娠9週目の検診へ行ってきました。
妊娠8週〜10週は「壁」と呼ばれるほど、ここで赤ちゃんとお別れしてしまう方が多いと聞いていて。
どうか無事でいてほしいという希望と、どんな気持ちで診察室をあとにするのかという不安、そして2週間ぶりに赤ちゃんに会える嬉しさで、ざわざわとした、そしてそわそわとも表現できる気持ちで病院へ向かった。
結果は、すこぶる良好。
「心臓ちゃんと動いてますね〜。大きさも相当数(私は22.4mmでした)だし・・・・・・。このちょっと生えてるように見えるのが脚かな〜〜〜。映像がよくないから見えにくいよね(笑)卵巣も大丈夫そう。・・・・・・うん、何も言うことがないくらい順調ですよ、安心してくださいね。」
さすが、産婦人科のドクターともなると私のような妊娠初期の人の気持ちがよくわかるのだろう。私が不安に思っていることを聞かずともスラスラと答えてくれる。そして、
「・・・・・・あ、動いた!!!!!見えたかな?今ちょっと動きましたよ」
と先生が言う。
一瞬ではあったけれど、確かにお腹の中の我が子は「ピクンッ」と小さく丸まるようにして動いた。
「わ・・・・・・!!もう動くんですね・・・・・・!!」
嬉しさで私の声もはずむ。
「もう1回動いてくれないかな〜〜〜」と、先生も嬉しそうに赤ちゃんをずっと見せてくれている。
我が子は今この瞬間、私、そしてまだ出会って間もないドクター、看護師さんに、こんなにも温かい目で見られていることをわかっているのだろうか。成長を喜んでくれていることをわかっているのだろうか。この一瞬も、あなたが産まれたら伝えておきたい大切な一瞬。
よく頑張っている。頑張ってくれていて、母はとても嬉しい。
だから母も頑張る。
来年の2月に向けて、これからも私達頑張っていこう、愛おしい我が子よ。この、「命の誕生」という一大ミッション、やり遂げようではないか。
そんな私は、ここ数日少し体調を崩していました。
まぁ数日といっても、
2〜3日ほどです。
(みっっっじか)
悪阻で苦しむ妊婦の皆様、なめきったことを言ってすみません。まだ一度も嘔吐どころかえずきもしていない私が体調を崩していましただなんて舐めきたことを言ってすみません。私は自分に甘いです。(自分で言うな)
ここ3日、得体のしれない気持ち悪さ・倦怠感と戦っていました。
吐き気とはまた別の気持ちの悪さ。吐いたりすることはないんだけれど、ずっとずっと、もんやりと気持ちが悪い。胃腸の調子が悪すぎる。そしてずっとずっとだるい。ベッドから起き上がる気にならないし、ご飯を食べる気にもならない。けれど食べないともっと体調を崩す気がするし、食べれないわけではないから食べる。食事の匂いも、吐いたりはしないけれど「いい匂い〜〜〜お腹すいた!!!!!」という気持ちのいい匂いではない。できるのであれば嗅ぎたくない匂い。
とにかくだるくて辛くてベッドにいたい。けれど動こうと思ったら動ける。これはたぶん怠け。怠けからきているのだ。専業主婦になった今、一人家にいると否応なく自分自身に意識が向いてしまう。「あ〜・・・だるい」「あ〜〜〜・・・・・・・・気持ち悪い」が、通常レベル2くらいだろうにレベル10くらいに感じてしまっているのだ。
気を紛らわさないと駄目だ。
私は専業主婦だというのに。しかもこんな軽症だというのに。
ベッドから起き上がることができない。いや、起き上がることはできるけど、起き上がりたくない。
私は怠けている。怠けているだけなのだ。なんと駄目な母なのか。
そんな私を見て夫は、
「まにょちゃ・・・・(๑╹ω╹๑ )大丈夫・・・・・・(๑╹ω╹๑ )?俺晩ごはん適当にできるから気にしないで寝てな・・・・・・(๑╹ω╹๑ )まにょちゃんなんかほしいのある・・・・・(๑╹ω╹๑ )食べれそうなの買ってきてあげるよ・・・・・(๑╹ω╹๑ )」と、優しく声をかけてくれる。
「はいこれまにょちゃん・・・・・(๑╹ω╹๑ )飲めそうならのみなね(๑╹ω╹๑ )無理しちゃだめだよ(๑╹ω╹๑ )」と、私が最近好んで飲んでいた炭酸飲料とOS1を買ってきてくれた。
いつもは私が担当している買い出しも、夫自ら何も言わず行ってくれていた。
私が寝ている間に夫は実家へ行き、晩ごはんを食べてきてくれた。そして私が大好きな義母の作るスープも持ってきてくれた。
「スープ・・・・・・(๑╹ω╹๑ )母さんが、いつでも作るから遠慮なくいいなって・・・・・(๑╹ω╹๑ )俺いつでもとりにいってあげるからね・・・・・(๑╹ω╹๑ )」と、優しく布団をかけなおしてくれる。
情けなくて、ワンワンと泣いた。
私はなんて怠け者なんだろう。仕事をしてお金を稼いでくることもしなければ、夫に迷惑までかけている。夫のみならず、義理の両親にまで。動こうと思ったら動けるのに。世の中もっと悪阻で辛い人でも電車に乗って仕事に向かっている人もいるだろうに。私は今、なんにもしていない上にこんなにも心配と迷惑をかけまくっている。妊娠しているからといって、こんな甘えた時間を送っていいのか。
自分が嫌になって、情けなくて、涙が止まらなかった。
自分が嫌だ。大嫌い。夫に対しなにも還元できない自分が嫌だ。夫は働いてくれているのに。私はお腹に我が子を宿しているということだけでこんなにも怠けて。怠けているとわかっているのにそれでも動けない・動かない自分が嫌だ。
ここまで悲観的になっているのはホルモンバランスの乱れが原因だとわかっていても、自分に言い聞かせてみても、数十分泣き止むことができなかった。
ワンワンと泣いたあと、気付いたら眠りに落ちていて。目を覚ますと、隣で夫はすやすやと寝息をたてていた。寝顔さえも、寝息さえも、優しい夫。一生懸命に私を支えようとしてくれる夫。
そんな夫を見て、思った。
やっぱりちょっと、男性が羨ましいかも。
別に男性を責めたりしているわけではない。ただただ、「子供が誕生する」という点で、少し羨ましく思えてしまったというだけ。
私は妊娠を機に職を失ったし、妊娠を機に自分のことが嫌いになった時間もあった。甘えではあるけれど、得体のしれない体調不良もある。四六時中お腹に宿った我が子がきになるし、なにをするにも我が子優先で考えてしまう。子供のために歩こう。子どものためにご飯を食べよう。子供のためにこの姿勢はやめておこう。
この行為が正しいかどうかは別として、我が身に子が宿っているが故、人生に制限をかけているし、体調不良の影響で制限がかけられてしまう。
順調に行けばこれからもっとお腹は大きくなって、肺、胃、膀胱等のありとあらゆる臓器が圧迫されて。苦しくて眠れない日が来るのだと思う。尿もれに情けなくなる日が来るのだと思う。変わっていく身体に悲しくなる日が来るのだと思う。
今でさえすでに、以前より1カップほど大きくなったであろう胸に、そして乳首の周りにできたぶつぶつに、「私の心を置いて、私の身体は母に変化している」と、嬉しさももちろんあるけれど、ひっそりとした悲しみがあることにも気付いている。
あれほど妊娠したいと思っていた私が、妊娠前の私を羨む時がある。
あの頃の体調絶好長期はもう数年来ないのだと。いやもしかしたら一生来ないかもしれない。生きていると人間みな徐々に老いていくけれど、妊娠出産によりガクッと体調はジェットコースターのように勢いよく転落していくのだと。
けれど男性は違う。
気づけば女性が妊娠して、私のように体調も情緒もジェットコースターに乗っているかのように上下するようなことはない。我が子が産まれた時、私の身体はたぶんボロボロだけど、夫は何も変わらない。
私の身体はどんどん母になっていくけれど、夫の身体は何も変わらない。
時が経てば、我が子を抱くことができる。
なにもかわらない日常がどれだけ尊いことかを思い知るし、その日常を生きる夫が羨ましく思うことがある。
いいなぁ。
いいんだけれど、女性も悪くないよなぁ。
だって、自分の身体に命を宿すことができるんだから。お腹に命を宿すという、想像しがたい経験を、女だからという理由でできるんだから。
お腹に命が宿るって、どんな感じなんだろう。
そんな非現実的で神秘的な体験を、私は今できているのだから。
そして産まれたあとには、自分の身体から湧き出る母乳をもって、我が子の命を繋ぐことができるのだから(もしかしたら母乳が出なくて経験できないかもしれないけれどもね)。たぶんこれもきっと、女性の特権。私の身体で、血液で、もはや私の血肉でせっせと精製した母乳で我が子を育てる。
ここまでITが発達して超AI時代が来る前兆が垣間見えるこの時代に、こんなにも原始的で動物的なことをするだなんて。
なんか少し笑えてもくるけれど、命の尊ささえ感じてしまうその行為を、私は体験する権利が与えられている。
女性だから。
どんな体調不良も、この経験には勝らないのだと。
特に身体的変化を経ることなく子を得ることができる男性。
大きすぎる身体的変化はあるけれど、自分の身体に命を宿すことができる女性。
どっちがいいかはわからないけれど、きっとどちらも悪くない。
私は女として産まれたんだから。
どれだけ泣いてもいい。どれだけ自分が嫌になってもいい。
それもひっくるめて、
私は女を、妊娠を、
楽しんでいる。
まにょ。
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