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ぽっかぽか、生姜の温灸

一つ前の投稿で、冷え性を改善し、体調を整えるために、「白湯」を飲んでいるというお話をしましたが、実は、「白湯」を始める前にも、体のためにやっていたことがあるのです。

はい、そうです。タイトルにもありますが、「生姜の温灸」です。

「温灸」は「お灸」のことで、「生姜」を使ったものになるのですが、「どのようなものなのか」はイメージしにくいかもれません。すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、イメージしやすいように、簡単に説明したいと思います。

使用するものは、「生姜」と「もぐさ」。「生姜」は、厚めにスライスしたもの。(目測で5ミリくらいのような気がします。)スライスした生姜の上に、もぐさをのせ、火を付けます。そして、燃えているもぐさをのせた生姜を、体のツボのある部分に置いていきます。

私が通っていた温灸院では、まず、うつ伏せになり、体の後ろ側(背中、下肢)から始めて、その後、仰向けになって、体の前側(胸、下肢)を施術していました。

ツボにお灸を置いてから、温かいと感じるまで少し時間が掛かるのですが、一度温かくなると、どんどん温まり、そのうち少し熱いと感じるくらいになります。すると、その熱さがスーッと体の中に入っていくような感覚になるのですが、その時、燃やしたもぐさの熱によって蒸気となった生姜の成分が、体の中に浸透することで、ジワーっと体の芯まで温かくなるのだそうです。本当にぽっかぽかになります。その時が一番気持ちがよくて、気がつくと寝てしまうこともありました。

私がこの生姜の温灸を受けようと思ったきっかけは、やはり「冷え性」を何とかしたいという強い思いを抱くようになったからなのです。どうしても体質改善が必要になったということです。三十路最後の年でした。

「冷え性」は、物心ついたころからそうだったように記憶しています。幼稚園の頃だったと思いますが、冬場になると両手の甲が赤切れになり、指は赤く腫れあがって、寒いところにいると痛くて、温かいところにいると痒くなる。そう、「しもやけ」です。今でも、その赤い手は脳裏に焼き付いていて、指の痒さは感覚で覚えています。ほんとに痒かった。その後10代から20代になっても、冬場になると「しもやけ」が、時々顔を出してきたものです。

そして、30代後半になり、親になることへ意識が向くようになって、はじめて、どうもその思いは叶わなくなる可能性があることに気付くわけです。

その原因の一つに、自分の「冷え性」が大いに関わっているらしい、ということが分かり、「何とかしなければ」「何とかしないと」という思いに駆られました。時間があればPCに向かい、「体質改善」「冷え性改善」を調べ続けましたね。できれば、無理せずにできる方法がいいと思ったので、検査もしつつ、緩やかに改善される傾向のある漢方薬も試したりしました。

そして、状況が変わることなく約1年が過ぎようとした頃になって、相も変わらず「冷え性改善」に効果のある方法をPCで調べていたわけですが、その時に目に飛び込んできたのが「お灸」というワードだったのです。「お灸?」。自分の周りでお灸をしている人は皆無でしたので、そのワードを見た時に真っ先に思い浮かんだのが「せんねん灸」でした。コマーシャルで見ただけで、自分自身も経験したことがなかったので、「どうなの?」「効くの?」と思っていました。

でも、なぜか気になったので調べ続けていると、ふとした瞬間に「生姜の温灸」という文字が目の前に現れたのです。「生姜の温灸?」(ここで再び?マーク💦)。聞いたことがありませんでした。

でもでも、なぜかなぜか、気になって気になってしかたがなく、気が付けば、その「生姜の温灸院」のサイトを端から端まで夢中で読んでいました。私、必死だったんですね。そして、ここでまた「なぜか」その温灸院が気になって気になってしかたがなく、結局、その温灸院に通うことにしたのです。

「冷え性改善」「生姜の温灸」から話は少しズレますが、人でもモノでも何でも、自分の中で「なぜか気になる」とか、「ピンときた!」という、閃きや直感というものは、とても当てになるというか、大切にしていった方がいいもののような気がします。

話を戻しますが、「生姜の温灸」に週1で通い始めてから、本当に少しずつですが冷え性が改善していきました。その人の持つ体質やその時の症状の程度によって、施術後の改善にはどうしても差がでてしまいますが、それでも、その人のペースで改善に向かっていくようです。

私は結局、2年あまり「生姜の温灸」を受けていたのですが、最後の方では顔の血色も良くなり、数年ぶりに会った知人にも、最後に会ってから数年経っているのに「全然変わってないね。顔色すごくいいんじゃない。」と驚かれました。前者の「全然変わってない」は少々気を使って言ってくれたのかもしれませんが、「顔色すごくいいんじゃない」は、本当に嬉しかったですね。自分でも顔色変わったって思っていたので。

そして現在、2分の1成人式を迎えた子供と、毎日のように口でバトっているわけなのですが💦

「体質改善」や「冷え性改善」などの方法は、本当に数えきれないほどありますが、自分に合った方法、そして実際にその方法を体験してみて選んでいくことが、続けていく上でも大切なことなのだと感じています。当たり前のことではありますが。

私がこの「生姜の温灸院」を選んで本当に良かったと思ったことの一つに、先生との出会いが挙げられます。自分の親と同年代の女性の先生だったこともあり、母親と話すような感覚でいろいろとおしゃべりできたことが、ストレス解消となり、よりリラックスして温灸を受けることができたんだと思うからです。先生との相性もありますから、自分の中で「うん?何かちょっと違うな」と思ったら、無理して続けようとしなくていいと思います。別のところを探して、転院したって全然いいんですから。

また長くなりましたが、この「生姜の温灸」というものに出会ったことで、「先生」との出会いもあり、今では、時間が合えば子供を連れて遊びに行くようにもなり、「冷え性が改善した」だけでなく、「温かい人とのご縁」をも与えられたことに、感謝、感謝しています。

今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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