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タロットカード#2

【ざっくりカードの歴史】

個人的独断と偏見で語る、タロットカードのお話

 古くは、15世紀と言われているカードの歴史。

ざっくり主流の歴史をたどると、タロットの歴史を国で辿ると

イタリア時代(14~18世紀)
フランス時代(18~19世紀)
英米時代(20世紀)

という流れになる。

私の中では、ざっくり、イタリアからフランス革命後のフランス、そして英語圏でワールドワイド。という流れでとらえている。

日本は高度成長期のオカルトブームからの始まりが、今のネックになっているのかもしれない。

占いとか霊能力とかって、20年30年以上前の、昭和や平成時代のテレビ番組での占い師さんや霊能力者さんのイメージが、一般的には強い印象だ。


イタリア時代

イタリア時代、印刷が始まったことは、カードにとって大きい。

1445年グーテンベルグ初めて聖書を印刷するまでは、全ては手書きだったので、カードも、1枚1枚手描きであったわけだ。

現在確認できる最古のマルセイユ版タロットは1650年頃だ。

イタリアとフランスは王家の婚姻関係などにより、文化的交流もあったので、当然、カードも伝わっていたことだろう。

フランス時代

18世紀になると、フリーメーソンの会員である学者クール・ド・ジュプランによる著書『原始世界』第八巻目にTAROT=『王の道』説など、俄然、フランスが主流になってくる。

18世紀後半、1789年フランス革命の始まりの年。

フランスのエッテイラ(エテイヤ)により、占星術との関連付けや出版が行われるなど、現在の形の元が作られていく。

この時期、タロットをアルカナと呼び始めたのは19世紀、カバラ(ユダヤ神秘主義)とも結びつけられるなど、タロットの神秘性が強まった。

英米時代

 20世紀になり、タロットが秘密結社「黄金の夜明け団」の門外不出のカードから、大衆化していく。

1910年イギリスでライダー・ウェイト・タロット78枚初版。

これは、元「黄金の夜明け団」団員であるアーサー・E・ウェイトが、パメラ・コーマン・スミスに描かせたイギリス最初のタロット・パックだ。

さらにウェイトは、黄道十二宮、天体とエレメンツ、ヘブライ語などのタロットとの間の秘密の属性などを公開したことで、タロットがイギリス大衆、さらにはアメリカへと広まっていく。

日本のタロット

日本では、古くはカルタなどの歴史もあるが、ざっくり情報としては、1961年〔日本〕昭和36年に渋沢龍彦氏の黒魔術に関する記述や、1974年〔日本〕昭和49年のオカルトブーム(ユリゲラーなど)を経て、タロットが広まっていった。

黒魔術とオカルト、という入口のためか、良く知らない層には「怪しい」「怖い」という印象がまだ残っているが、近年はどんどん受け入れ層が広がってきている。

他にも、オラクルカード、神様カードなど、カードにも様々な種類が手に入れらるようになった。

こうしたカードは、占いだけでなく、ファシリテーションやカウンセリングの現場でも使われるなど、少しずつ、オカルト、神秘、のイメージから心理学的見地に基づいたカウンセリング的な用途へと変わってきている。

つまり、日本のざっくりの流れとしては、オカルト・神秘の特殊世界から、癒し・スピリチャル、心理カウンセリングへと変容しつつある現代に至るということだ。(カルタ時代のことは、ここでは省いている)


日本の神秘DNA


 元来、日本人の生活文化には「見えない存在」=神様への畏怖と尊敬があった。山の神様、海の神様、トイレの神様、台所の神様、、、全ての物事や事象に、尊い神的な魂の存在を認めていた。

戦争への反省と戦後の欧米化で、私たちは、それまでの精神文化を、良くないものとして切り捨ててきた。しかし、あらゆるものには、良い面と悪い面がある。存在を否定することは、実は解決にはならない。見えないものと共存する精神文化が日本社会にあったのだとしよう。

その特性の良い面だけを引き出して、自分の人生の幸せ創造に活用していけば、良い、と考えたらどうだろう。

そんな目で、タロットの世界を見た時、新しいヒントがたくさんあるかもしれない。

あくまでも、最終的にどう考えるかは、皆さんの自由。

ただ、在るもの全てを活用していったら、どうだろう。

何をどう活用するかは、あなた次第。

世界の全てのものは、あなたに活用されるのを待っている。


【参考】

「タロットバイブル」78枚の真の意味(鏡リュウジ著)朝日新聞出版 2012初版






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