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【4月更新中】基本ネタバレしません! 2024年観た映画・観たい映画

※2024/04/14 評点のレンジを少し変えました(太字部分)
こんにちは、またはこんばんは、たのさんと申します。
本記事は、まあタイトルの通り、今年(2024年)観たい映画と観た映画をずらずらずら〜とリストにしてゆく、そんな記事になります。
僭越ながら感想・評を書かせていただいた映画についてはリンクで繋げてあります。リンク先は個人のブログとなりますが、よかったら。
重ねて僭越ながら、評点のレンジとしては、
4.3〜5.0点が「人に映画館で観ることをお勧めしたい映画」、
4.0〜4.2点が「良い作品だけど人に映画館で観ることをお勧めしたいほどではない映画」、

3.0〜3.9点が「まあまあ」、または「良い(good)」、
〜2.9点がどっちかっていうとマイナス評価です。このレンジ(マイナス評価)の作品については、それを好きだという方ももちろんおられると思うので詳細は書きません。

●去年は50本観たよ!一度もトイレに立たなかった自分を褒めてあげたい2023年観た映画・観たかった映画はこちら◎


■2024年観た映画

■2024年4月

・31 世界の終わりから ──3.3/5.0

(4月・アップリンク吉祥寺公式サイト / X(ツイッター)

・30 アイアン・クロー ──4.3/5.0

(4月・kino cinéma新宿公式サイト / X(ツイッター)

・29 『ボンゴマン ジミー・クリフ デジタルリマスター ──3.2/5.0

(4月・アップリンク吉祥寺公式サイト

・28 カウント・ミー・イン ──4.2/5.0

(4月・アップリンク吉祥寺公式サイト

・27 瞳をとじて ──3.3/5.0

(4月・アップリンク吉祥寺

・26 フォロウィング25周年/HD レストア版 ──3.7/5.0

(4月・アップリンク吉祥寺

・25 デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 〜前章 ──4.2/5.0

(4月・吉祥寺オデヲン公式サイト / X(ツイッター)

■2024年3月

・24 オッペンハイマー ──4.4/5.0

(3月・TOHOシネマズ新宿公式サイト / X(ツイッター)※国内配給を担当したビターズ・エンドのアカウント

・23 劇場版アニメ『名探偵ホームズ』【40周年記念上映】 ──3.8/5.0

(3月・アップリンク吉祥寺

・22 時代革命 ──3.2/5.0

(3月・TOHOシネマズ新宿公式サイト / X(ツイッター)

・21 DUNE 砂の惑星 PART2 ──4.3/5.0

(3月・TOHOシネマズ新宿公式サイト / X(ツイッター)

・20 オスカー・ピーターソン ──4.2/5.0

(3月・アップリンク吉祥寺公式サイト

・19 Dance with the Issue:電力とわたしたちのダイアローグ ──3.2/5.0

(3月・アップリンク吉祥寺公式サイト / X(ツイッター)

・18 夜明けのすべて ──4.4/5.0

(3月・アップリンク吉祥寺公式サイト / X(ツイッター)

・17 100,000年後の安全 ──3.7/5.0

(3月・アップリンク吉祥寺公式サイト

・16 プリピャチ ──3.8/5.0

(3月・アップリンク吉祥寺公式サイト

・15 GLENN GOULD GATHERING ──4.2/5.0

(3月・新文芸坐

・14 落下の解剖学 ──4.2/5.0

(3月・アップリンク吉祥寺公式サイト / X(ツイッター)

・13 劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 ──4.3/5.0

(3月・TOHOシネマズ新宿公式サイト / X(ツイッター)

・12 水平線 ──4.1/5.0

(3月・アップリンク吉祥寺公式サイト / X(ツイッター)

■2024年2月

・05 機動警察パトレイバー2 The movie ──4.7/5.0

公式サイト / X(ツイッター)

・06 正欲 ──3.9/5.0

(※ご注意:少々ネタバレあり)原作未読。最初「4.4」とつけさせていただいたんですが、4.0以上を「人に映画館で観ることをお勧めしたい映画」と規定したことに照らすと、どうなんだろう、と思ってしまったので3.9に。とはいえ、個人的にはいい映画だと思いました。映像が素晴らしく良く(最初の夏月の水のイメージは白眉)、かといって過度に美化されることもなく好印象。物語や雰囲気は暗いのですが、特に夏月(新垣結衣)さんの回想の明るさでそれを支えているような印象あり。中盤、主要キャラクターの大学生2人が言葉を重ねる場面がとても良かった。惜しむらくは、全体としてすこし尻切れトンボな印象が拭えなかったこと。とくに上記の2人のその先を描いてほしかった気がします。パンフのなかで新垣結衣さんが「(ご自身が演じられた)夏月のような人が絶対どこかにいるはず」とお話しされていましたが、おそらくはご自身にこそ照らし合わせた言葉だったんじゃないのかな。最後に流れる『呼吸のように』は泣けてしょうがない(2月・kino cinéma新宿
公式サイト / X(ツイッター) / 呼吸のように Vaundy

・07 パーフェクト・デイズ ──4.4/5.0
2回目の鑑賞。1回目を見た時は4.6-4.7。だけど観終わったあとにどうしても違和感が残ったというか、主演の役所さんにおそらく日本人の殆ど誰しもが抱くだろう「陽」や「良」のイメージ、そしてカンヌで賞を取ったという「正」のイメージと、この作品の実体とがどうしても乖離している気がして、どうしても気になって2回目を観た。結果、たぶんその違和感は間違ってないなと思えたので、これはいずれブログに書くと思います。(2月・kino cinéma新宿
公式サイト / X(ツイッター)

・08 リバー・ランズ・スルー・イット ──4.2/5.0
スクリーンでは初見。リバイバル映画企画「午前十時の映画祭」で現在上映中の、1992年公開の米映画。タイトルの通り、そばで淡々と流れる川を眺めるように淡々と物語が進むので、それがよいと思えるかどうかで評価は分かれると思います。1993年3月のアカデミー賞で撮影賞を獲得…よりも、ブラット・ピットが一躍スターダムにのし上がる機会となった映画、としてのほうが、好きな人の記憶に残っているのではないでしょうか(多分。この前に『テルマ&ルイーズ』とかもありますけども)。Amazonなどで観てみると「主演:ブラット・ピット」の名前がまず出てくるのですが、これはあまりにもクレイグ・シェイファーが可哀想。モンタナ州の自然の中でフライ・フィッシングを通しながら牧師一家の絆や人生を描いた本作ですが、物語はあくまでクレイグ・シェイファー演じる長男のノーマンの視点から語られます(ブラット・ピットは次男のポール役)。とはいえ、クレイグ・シェイファーが正直朴訥とした印象でぱっとしないのを支えるのはやはりブラット・ピット。ヒロインよりもブラット・ピットの笑顔が映し出されるとスクリーンがぱっと華やいだ印象になるのは、やっぱり生まれ持ったスター性というやつなんでしょうか(ヒロイン役のエミリー・ロイドももちろん可愛らしいんですよ!)。リアルで長男であるはずのブラット・ピットが見事に次男で末っ子を演じ切っているのは、やはりアイドル的な人気ではない実力も兼ね備えているんだと思わされざるを得ません。ちなみにオーディションでポール役を争ったのがリヴァー・フェニックス(ホアキン・フェニックスの兄・1993年没)で、ノーマンの子供時代を演じたのはジョセフ・ゴードン=レヴィット(『インセプション』『ダークナイト・ライジング』『スノーデン』など)なんだそう。二人の父・母として脇を固めるトム・スケリット、ブレンダ・ブレッシンも良き。「モンタナ州とフライ・フィッシングの美しい自然の映像」…は、4K処理されて逆に昔ビデオテープで観たよりもくすんでしまった印象(思い出補正かもしれませんが)。そこは残念。監督はロバート・レッドフォード。(2月・TOHOシネマズ池袋
公式サイト

・09 DUNE 砂の惑星 PART1 ──4.2/5.0
3月から公開される「PART2」に先がけてのリバイバル上映・初見。パンフレット売ってました。「PART1」の本編終了後に特別映像を含む「PART2」の一部先行上映あり。ティモシー・シャラメをちゃんと観たのは今回が初めてですが、いや、きれい。もうそれでもっていると言えなくもない。いや、映像は圧倒的だし、世界観は完璧だし、物語にも破綻はないと思うし、「3月のPART2は観たくなるかもしれないからPART1も観ておくべ」という考えで臨んだ割には存外に楽しめたと言えば楽しめたんですが、それよりも世界観や物語の骨子となる部分に『風の谷のナウシカ』と重なる部分が多くあって、鑑賞しながらだんだんそっちのほうが気になっていった部分は正直あります。『ナウシカ』は漫画版の連載開始が1982年、映画版の公開が1984年で、米作家 フランク・ハーバートによる『砂の惑星』の原作は1965年発表。観賞後に調べてみると、やはり「にている」「パクリ」の文字が躍っていました。とはいえ、たぶん漫画版『ナウシカ』を読んで『砂の惑星』の影響を考える人は、アニメ映画版と比べたらぐっとすくないと思いますし、似たような印象は『スター・ウォーズ』にも感じるところなので、まあインスピレーションを受けたのかな、とか、下敷きとして骨子を借りた部分があるのかなーとか、個人的にはそんな程度です。単純な「運命に従う」または「抗う」的な物語になっていないのは個人的には好感が持てます。今回IMAXで観ることができたのですが、一番観てよかったなーと思えたのは「PART2」の特別映像。ティモシー・シャラメ演じるポール・アトレイデスが砂嵐に飲まれるシーンがあるのですが、この時の音響はマジでよかった。ずっと埋没していたくなるような感覚がありました。あとヒロイン(なの?)のレベッカ・ファーガソンしゅき。原作やデイヴィッド・リンチによる1984年版も観てみたくなりますね。
(2月・TOHOシネマズ新宿
公式サイト / X(ツイッター)

・10 僕らの世界が交わるまで ──3.5-3.6/5.0
衝突する母と息子の親子もの。邦題含め、大塚寧々さん・鈴木福さんのナレーションを使った予告映像の印象からは、そこから抱いた期待からも、たぶん内容からもちょっと離れた印象になってしまった一作。原題が『WHEN YOU FINISH SAVING THE WORLD』なのですが、こちらのほうがよりしっくりくるなーという感覚があります。息子のジギー(フィン・ウォルフハード。『ストレンジャー・シングス』など)はYouTubeで2万人のフォロワーを持つシンガーソングライターの学生のアホ。母のエヴリン(ジュリアン・ムーア)はDV被害に遭った人々のためのシェルターを運営する母で、息子との乖離を自覚しながらもそれに正面切って向き合えず、シェルターで出会った被害家族の男の子に徐々にのめり込んでいくアホ。2人のアホの共感生羞恥の波状攻撃がすごいので、それに耐えられない人にはキツいかもしれない。特にエヴリンの行動は、親からの無理解に苦しんだ記憶がある人にはいっそう辛いものになるかもしれません。A24制作。俳優でもあるジェシー・アイゼンバーグ(『ソーシャル・ネットワーク』ほか)は今作が初監督ということで、そこだけ見れば次回作に期待、というところかなと。(2月・kino cinéma新宿
公式サイト / X(ツイッター) / 予告

・11 ダム・マネー ウォール街を狙え! ──4.2/5.0
(2月・kino cinéma新宿
公式サイト / X(ツイッター)

■2024年1月

・01 レザボア・ドッグス デジタルリマスター版 ──3.9/5.0
初見。有名な冒頭シーンはああ、これがと感慨深い。初公開は1992年。その頃の自分が観たほとんど唯一の映画『ミッション・インポッシブル』シリーズ第1作の4年前と考えると自分としては考えやすいか。この映画がどれだけエポックメイキングか、というのを語るより、個人的には(先に観た)『グッド・ウィル・ハンティング』との類似性を指摘したい。(レザボア〜の)冒頭のランチの場面をはじめとした会話劇は『グッド・ウィル〜』のウィル(マット・デイモン)やチャック(ベン・アフレック)たちのそれに既視感を覚えるし、チャックの喋り方はブロンドに似ているのではないかと感じる。『グッド・ウィル〜』の公開が1997年だから、影響を受けているのかも知れないなと感じながら観た。「リトル・グリーン・バッグ」以外にも音楽の聴きどころ・その使いどころはタランティーノの才気たる所以か。最後の慟哭は、たぶん年を取るたび受け止め方が変わるんじゃないだろうか。パンフあり(1月・アップリンク吉祥寺)。
公式サイト / X(ツイッター)

・02 ニューヨーク・オールド・アパートメント ──3.4/5.0
うーん。ちょっと思ってたのとは違った。ゴ●(それも多数)・寄生虫・性描写・DV的などのビビッドな描写があるので苦手な人は注意。南米ペルーからアメリカへ密入国してきた母子家庭の兄弟を主人公に据えた物語。自分たちを透明人間と感じながら生きる2人の、ある意味で逃避行とその果てを描く、と表現するべきか。映し出されるニューヨークの街並みは昼も夜もとても美しい。本当はその中で描かれる爽やかな青春群像劇、みたいなものを期待していたのだけど、実際は煌びやかなメガシティの下で不法滞在者として生きる日々の辛さがじんわりと描き出されている(公式サイトのコメントはオブラートに包まれていると感じる。「子供たちが観てもいい作品だと思う」はウソだろ〜と思った。そういや自分の後ろの席に、たぶん3歳から5歳くらいの子供を連れてきていた人がいたのだけど………)。音楽の使い方がとてもエッジが効いていて秀逸。とくにエンディングに起用された曲はなんなのか知りたい。パンフレットの販売なし(1月・アップリンク吉祥寺)。
公式サイト / X(ツイッター)

・03 誰が為に花は咲く For whom the flowers bloom ──3.5/5.0
高校3年生。進路を決める時期。だが佐久間椿に未来を考える資格はない。なぜなら椿は、4年前に小学生を殺害し今なお行知れずの父・秀明の娘だからだ──。渡辺裕之さんの遺作ということで気になって観に行った。ううむ、正直難しい。まず感じたのは、セリフがカクカクしているなと。本来直線道路のように観ている人間にスッと入ってくるべきの言葉たちが、自動車教習でいうところ(?)の直角クランクのように、カクカクと折れ曲がりながらやってくる感じ(もちろん私だけの感覚かもしれない)。場面場面で役者が役に馴染んでいる度合いがばらついた印象も受けた。あとは……単純に疑問なのだけど、冒頭、誰もいない一軒家に警察が入って家宅捜索することはできるものなのか? できるのであれば、カギを壊して中に入ったということなのか? そうであれば、カギを壊すシーンとのほほんと下校する椿のシーンを交互に見せていく…などしたほうが、たしかにあったはずの日常が崩れていく表現ができてよかったのではないか、などと感じた。正直疑問に思ったところはほかにもあった。いろいろ惜しい。外野の余計な口出しです。すみません。台本をそのままパンフにするというアイデアは面白かった。数量限定。(1月・アップリンク吉祥寺)。
公式サイト / X(ツイッター)

・04 哀れなるものたち ──4.0/5.0
R18指定・原作未読・自慰行為を含めた性行為の描写等多数あり。いやーなんというか、圧倒された。いろんな意味で。作品内で性行為のことを「熱烈ジャンプ」と表現しているのですが、終盤を除いたほぼ全編に“熱烈ジャンプ”のシーンが出てきます。男性の性器もアングルで隠されるなどがない場面も。それはR-18指定になるわ。『物語の主人公は、橋の上から身を投げ自死した1人の女性。彼女は天才外科医の手により身ごもっていた胎児の脳を移植されこの世に蘇る』というイントロダクションがもう大分キていることからも窺える通り、その後の主人公──ベラの「旅路」も全く先の読めない展開で、そこに、圧倒的な世界観を築き上げた美術(これは本当に一見の価値あり)、奇妙なまでに音を捻じ曲げられた音楽、そして熱烈ジャンプが交錯する。テーマは「身体的には成熟した女性でありながら、頭脳は赤子である主人公が、男性社会と対峙しながら知性と自分自身を獲得してゆく」といったところか。ただ、そう思いながらサイトなどを観てみると、「ミュージカル・コメディ部門」でゴールデングローブ賞を獲得しているという。え、これコメディだったの!? ああ、そう…と思った時点でけっこう理解が破綻しました。4.0(「人に映画館で観ることをお勧めしたい映画」に入る)としたのは、とにかく美術=世界観が素晴らしいというところで推してます。ただその一方で“熱烈ジャンプ”の描写がスクリーンに映し出されるのが苦手な方は控えるのも手かも。個人的には、たとえば去年終わりに観た『アメリ』が、物語が進むにつれてアメリに感情移入し、アメリを応援したくなっていってしまうのに対し、ベラに対しては(もちろん幸せな結末を望んではいるのだけど)そういう気持ちがあまり働かなかった、という感覚が残る1本。(1月・オデヲン吉祥寺
公式サイト / X(ツイッター)

■2024年観たい映画

・カラーパープル 2月9日(金)公開
公式サイト / X(ツイッター)
・ゴーストバスターズ/フローズン・サマー 3月29日(金)公開
公式サイト / X(ツイッター)
無名 5月4日(金)公開
公式サイト / X(ツイッター)


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