禁煙と留学:ロンドンで気づいたタバコとの向き合い方
私がロンドンで留学することを決めた背景には、ただの学問的な探求心だけではなく、タバコとの縁を断つための決意がありました。長期間の海外滞在が、私にとって禁煙への挑戦を成功させるための絶好のチャンスだと感じたからです。実は、過去にもイタリアで1ヶ月間の短期留学を経験し、その際に一度禁煙に挑戦しました。しかし、その時は完全に成功とは言えませんでした。今回のロンドン滞在をきっかけに、再度本気でタバコと決別する決意を固めたのです。
長時間の飛行機が提供する「禁煙の機会」
本気で禁煙を考えている人にとって、まず一つ目の大きなチャンスは「長時間の飛行機移動」です。飛行機内では物理的に喫煙が禁止されているため、意図せずして禁煙生活のスタートを切ることができるのです。特にロンドンへのフライトは十数時間にも及びます。この強制的な環境が、私の禁煙の第一歩を助けてくれました。
禁煙に成功するためには、日常生活の中で繰り返される習慣を断つ必要があります。飛行機に乗っている間は、タバコを吸いたくても不可能な状況ですから、そこでいきなり「タバコなしの生活」を強制されます。この状況は、一見不便に思えるかもしれませんが、禁煙を決意している人にとっては、大いに利用できる環境だと感じました。
環境の変化がもたらす影響
禁煙において重要なのは「環境の変化」です。私は過去に日本で禁煙を試みたこともありましたが、日常のストレスや喫煙に誘発される習慣に負けてしまい、結局挫折してしまいました。しかし、今回のロンドン留学では、全く異なる環境に身を置くことで、日常の喫煙習慣から自分を切り離すことができました。環境が変わることで、自分の習慣もリセットされ、新たな生活リズムが構築されるのです。
ロンドンの街並みや文化、日々の忙しさが私をタバコから遠ざけるのに一役買ってくれました。新しい街での生活に順応することに集中しているうちに、自然とタバコへの欲求が薄れていくことを感じました。もちろん、完全にタバコを忘れるわけではありませんが、以前ほど強い衝動はなくなってきたのです。留学という新しい生活環境が、私にとっての大きな助けとなっています。
円安とロンドンの物価:禁煙を後押しする「逆境」
留学先としてロンドンを選んだことには、デメリットもありました。現在の円安の影響で、日本からの送金や日常の生活費が大幅に増加してしまうという現実があります。ロンドンはもともと物価が高い都市として知られていますが、特にタバコに関しては、日本の倍以上の値段がします。この物価の高さが、禁煙を後押しする一因となりました。
禁煙を決意している人にとって、タバコの価格が高騰している都市での生活はむしろ好条件です。タバコを購入することにためらいを感じるようになるのです。ロンドンでは、一箱のタバコが日本の倍近い価格ですから、経済的な理由からも自然と手を引くことができます。このような「逆境」が、結果的に私の禁煙生活を支えてくれました。
禁煙生活14日目の気づき
ロンドンに来てから禁煙生活を始めて、まだ14日しか経っていません。それでも、確実に変化を感じています。もちろん、最初の数日は辛かったです。何度もタバコに手を伸ばしたくなる瞬間がありました。しかし、時間が経つにつれて、少しずつ自分の中で「タバコが必要でない」という感覚が芽生えてきました。
私が気づいたのは、環境が変わることで、タバコに対する欲求が大幅に減少するということです。日本での生活では、ストレスを感じるたびにタバコに頼っていましたが、ロンドンではそのような衝動に駆られることが少なくなりました。おそらく、留学という新しい挑戦や生活に集中することで、タバコの存在が頭の中で徐々に薄れていったのでしょう。
タバコからの解放と自己成長
禁煙は私にとって単なる健康面での選択ではなく、自己成長の一環でもあります。タバコを吸うことで一時的にストレスを解消するのではなく、他の方法で自分の心を落ち着かせる術を学んでいるのです。ロンドンでの留学生活は、私にとって新たな挑戦であり、その過程で自分自身を見つめ直す機会でもあります。
これからも禁煙生活を続け、タバコに頼らない新しい自分を発見していきたいと思っています。もし、今この記事を読んでいるあなたが禁煙を考えているのなら、ぜひ環境を変えることを一つの選択肢として考えてみてください。そして、自分自身の成長を促すための一歩を踏み出してみてください。ロンドンでの経験が、私にとって禁煙への道を切り開いてくれたように、あなたにもきっと新しい道が開けるはずです。
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