見出し画像

可愛い子には「不自由な旅」を〜子連れ南インド(Part②)

南インド最大の都市、ケララ州を親子三人で旅した2014年8月のお話し、Part②です。(Part①はこちらから)

無料のバイクタクシー、トゥクトゥクに乗って観光名所をいくつか回り、到着したのは洗濯場。観光地なのにお洗濯?と思ったのですが、これがナカナカ面白くて有名なんだそう。“ドビー“と呼ばれるインド式の洗濯屋さんです。

●インド式のお洗濯「ドビーとは?

(1) 洗濯バサミを使わない

まず目にした広大な草っぱら、一面の物干し場です。
捻った2本のロープに衣類を挟む、洗濯バサミを使わないのがインド式エコお洗濯。見た目もスッキリで◎。物が溢れている国では、こんなミニマルな発想は思い浮かばないかもしれませんね。

画像1

(2)叩きつけて洗う

インド特有の石台に叩き付ける洗濯方法です。これは北インドも同じで、ガンジス川沿いの“ドビー“で同じ手法で洗っていました。かなりの重労働と見えて、筋肉モリモリ引き締まってカッコイイ!叩きつける音も結構はげしいです。

日本では考えづらいけど、アジア諸国では水洗いの洗濯もアウトソーシングする習慣があるんですね。マレーシアも同様です。

画像2

(3)アイロンの中身は炭!

画像3

アイロンをかけるお部屋を見せてもらいました。

画像18

↑サリーを着た女性の横にある黒い物体、何だかわかりますか?
ギッシリと炭が詰まったアイロンです!女性が取手を持って開いてる昔ながらの炭アイロン、ケララでは現役で使われていました。子どもたちもわたしも、電気以外のアイロンをこの目で見たのは初めてです。エコでいいなぁ♫

実はペナンの洗濯屋さんもインド系のお店が多く、やはり「DOBBY」の看板を掲げています。炭アイロン使ってるかな?

子連れ旅で気を付けていること
旅先にお邪魔する礼儀として、その国の歴史背景を子どもたちと一緒に学ぶことにしています。今回は
「プランテーション労働でマレーシア🇲🇾へ渡った、インド人🇮🇳の歴史」
について話しました。ペナンにいるインド系住民は、その末裔なのです。クラスメイトにインド系の生徒がいる娘は、特に興味深い様子でした。

●道端の風景

ドビーの見学を終えて、次の場所へ移動。その途中にもお店が目につきます。

画像18

↑新聞や雑誌の販売スタンド

画像6

↑圧巻のフルーツスタンド。カスターフルーツやランブータンなど、マレーシアでもお馴染みのフルーツがありました。綺麗に並べてます。

画像18

↑八百屋さん。ナスやインゲンなど日本と同じものもあります。道ゆく女性はほとんどがパンジャビードレスやサリーなど、民族衣装を身につけていました。

実はわたし、アンティーク着物関連の仕事をしていた事があるので、世界の民族衣装には興味津々!旅先ではチェックに余念がありません。

画像8

↑街中にはヤギが大勢ウロウロしていました。可愛くて、思わずパチリ!動物好きの子どもたちは「ペナンで飼おう♡」としきりに言ってました(ムリ!)

画像18
画像9

↑スパイスの貯蔵庫として使われている建物、1階では大量のターメリックを仕分けしていました。

画像10

↑階はスパイスマーケットになっています。でも観光客用なのか、少々お高めでした^^;

画像11

↑窓ガラス無しのバスがほとんど。割れてるんじゃなくて、風通し良く最初から窓無し!雨が降ったら防水っぽい布を下げますが、座席はびしょぬれ💦

でも不思議と、誰も文句言ってなかったですね。

画像12

↑インドらしいセンスの良い土産物屋や、旅行代理店が並ぶ一角。

画像19

↑画廊やカフェなども点在し、旅行者に人気のエリア「プリンセスストリート」。ペナンのジョージタウンを縮小した雰囲気です。

画像14

↑変顔の息子が写ってますが(当時6歳)壷焼きのビリヤニ(インド風炊き込みご飯)が絶品!ほぼ毎晩食べていました。本来はお昼に食べるものだとか。ノースパイシーと伝えれば子どもでも大丈夫👌

ペナンのインド料理店もここ南インドがルーツと言われてますが、ここケララ州で食べたバナナリーフカリーやビリヤニは、微妙にお味が違いました。

海を渡ったお料理は、その土地と交わって少しずつ変化するものなんですね。そんな違いを発見するのも旅の楽しみです。

●住宅街、登校風景など

住宅街に宿を取ったので、生活風景を見る事ができました。自宅まで魚屋さんが売りに来てくれます。

画像19
画像18

↑女子中学生の通学風景。耳の上で三つ編みお下げ、黒いリボンが清楚で可愛い!男女別のセカンダリースクール(中高)が宿の近所に幾つかありました。

画像17

↑こちらはバスから見た通勤風景。民族衣装+リュックが印象的です。奥の趣ある古い建物は、フォルクローレミュージアム。時間が無くて訪問できず残念!


…と、この辺りまでほぼ問題なく、ゆるゆると親子3人南インドを楽しんでおりました。

古い建物に気分上がりっぱなしだし、ホテルの人たちもすごく親切。乗り物好きの息子はトゥクトゥクで上機嫌!行きたい場所もほぼ周れました。

ちょっと大変だったのは、

☑️ 慣れてるはずのインド英語に予想以上に苦戦したこと
(マレーシアのインド系住民よりさらに独特なアクセント!)

☑️ 乗り継ぎのKLIA2で野宿して眠れなかったこと
(翌朝早朝便でホテルを取るほど滞在時間が無かったので、空港泊を決行!)

くらいです。それほど不自由な思いもせず…?

あれれ?これじゃ旅の目的が果たせない?!

いやいや、やっぱりありました。不自由というか、自分たちは外国人なんだなーと気付かされることが。そしてマレーシアの素晴らしさも改めて実感することが出来ました。

次はいよいよ最終回!Part ③へ続きます


Part ①から読む方はこちらをどうぞ









この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

読んで下さってありがとうございます。スキ♡や、シェア、サポートなどにいつも励まされています!