リモートワーカーの生産性を3倍上げる5つのZoomマネジメント法
こんにちは。マネクルの田窪洋士(たくぼひろし)です。
現在コロナウイルスの影響により、リモートワーク(テレワーク)を余儀なくされている経営者さんが多い状況かと思います。
政府から緊急事態宣言が発令されてから世間が自粛ムードとなり、強制的に働き方がリモートになった会社もあれば、社員のために積極的にリモートワークを導入した会社も多いのではないでしょうか?
感染拡大を防げる一方、リモートワークに慣れていないために生産性が下がり、事業が回らなくなってきてしまっている。そんな課題を抱える会社が増えている現状です。
緊急事態宣言は解除となりましたが、今後コロナウイルスは第二波、第三波と再発する可能性があります。つまり、すぐに元通りの生活にはならないということです。
新しい生活様式を取り入れながら、多くの企業は働き方をリモートワークへシフトしていかなければならないのです。
しかし、生産性が下がったまま事業が回らない状態では、このままリモートワークを続けていくのは難しいでしょう。肝心な経営者自身の準備が出来ていない状態も大きな問題となっています。
今回はそんな問題を解決するための「リモートワーカーの生産性を3倍上げる5つのZoomマネジメント法」をご紹介します。
5つのZoomマネジメント法
Zoomマネジメント法は5つに分けられます。
1 採用
2 教育プログラム
3 フィードバックタイム
4 業務
5 朝礼
採用
私たちの会社ではリモートワーカー採用時にZoomを導入し、社員採用に使用しているものと同じテスト・同じ面接を行い雇用契約を実施しています。
従来リモートワーカーを雇う際には顔を見ることもなければ、面接もせず成果報酬で限られた仕事内容で依頼をすることが多かったと思います。
しかし、リモートワーカーが採用されるまでに、1次面接、2次面接、最終面接まで設けて選考していると、しっかりとその人を理解してから採用することができます。社員と同じように雇うので、責任のある仕事も任せることができるのです。
教育プログラム
未経験のリモートワーカーが難易度の高い仕事を出来るようになるには、社員と同じような教育プログラムをZoomでしっかりと組んでいくことが大切です。
まずZoom教育プログラムを組んでいく上で、リモートワーカーの報酬を見直していきます。リモートワーカーは成果報酬で雇うことが多いのですが、時給制にしていきましょう。
なぜかというと、元々クラウドソーシングなどで発注されている仕事の場合、経験者を探すことは可能ですが、SNS運用・Youtubeチャンネル運用・コピーライティング・マーケティングなど、特殊な仕事の経験者は従来のやり方で集めることが難しいからです。
時給にすることのメリット
時給制にすることのメリットをお話ししていきます。
成果報酬ではなく時給が発生することで、打ち合わせなどにしっかりとリモートワーカーが参加してくれます。
従来の成果報酬制だとお金が発生しない・時間が掛かるといった打ち合わせに、リモートワーカーが参加すること自体、あまりなかったかと思います。
なるべく時間を使わずに作業を進めていくので、ミーティングや成果物のやり直しが出た際には無給。モチベーションが下がってしまいます。
私たちの会社ではリモートワーカーにも時給でお金を払っているため、大事な打合せもしっかり参加してもらいながら仕事を進めています。
その間に教育をすることもできるので、教育の時間にもしっかりと時給を支払うことを実践していただきたい。
つまり、新卒入社への対応と同じようにするわけです。
半年から1年の期間では戦力にならないと思いながら新卒を雇っている経営者は多いです。
だけど考えてみてください。
社会人経験のない新卒の方を1から育てた場合と、社会人経験があって、自分でフリーランスとして仕事を持っている起業家マインドのある人を教える場合とでは後者の方が即戦力になる可能性が高いのです。
フィードバックタイム
勤務時間のタイムログをつけることを必須として、Zoomを使用し週に一度フィードバックタイムを設けましょう。
実際、フィードバックをしなければリモートワークは上手くいきません。社員は辞めてしまいます。
Zoomで定期的にフィードバックができる仕組みを社内で取り入れることによって、社員のモチベーション維持ができると同時に、仕事の生産性を高めることもできます。
これからの時代は、会社に出勤している・着席しているだけでお金を払ってはいけません。
これは社員も同じです。従来なら会社に来ているだけで評価をされていたわけですが、今後自宅で働く場合、成果で判断されるようになります。
成果を上げやすくするためにフィードバックが重要になってきます。
業務
高度な仕事を任せる時やサボりが気になる場合は、Zoomを繋ぎっぱなしにして、隣にいる感覚で仕事をしましょう。
どうしても生産性が低い社員もいます。そういう方は業務中、Zoomをずっと繋げておきます。そうすることで離れていても社内で一緒に働いている感覚で仕事をすることができます。
例外ですが、未経験の状態から広告など高度な仕事の担当者を育てる場合には、Zoomの画面を見ながら教えることをおすすめします。
仕事を進めていくうちに業務を覚えていったら徐々にフィードバックを減らしていき、仕事を回していきます。
朝礼
最後に、Zoomを使った朝礼についてお話しします。
リモートワーカー、社員全員と意志疎通を図るため、Zoomを使用した朝礼を行ってください。社内で行う会議より、Zoomを使用したほうが有益な場合が多いです。
これをおすすめする理由は、Zoomの録画機能を上手に使用することで、効率よく自分の考えを浸透させることができるからです。
欠席した人が実際の会議も確認できるうえ、会議中に起こりやすい言った・言わなかったなどのトラブルもなくなります。
実際に私たちは社内会議でもZoomを使用しています。画面を共有しながら話せるし、録画も同時にできて一石二鳥です。リモートワークでも積極的に使用してください。
今までのリモートワークの問題点
従来のリモートワーカーには簡単な軽作業、記事作成、デザインなど、特定の仕事しか振れない問題点がありました。
会社においてのリモートワーカーとは、クラウドソーシングを利用して応募を募るので、「顔も名前も知らない人間に重要な仕事を振ることが出来ない」という懸念から、簡単な軽作業を依頼、成果報酬を支払う短期雇用を行っていました。
短期雇用の多いクラウドソーシングでは、責任の大きな仕事でないと判断され、途中で契約破棄になってしまうなど経験された方も多いのではないでしょうか。
求めているスキルの人を探すことも困難で、既に会社で働いている社員をリモートワークにしないといけないケースが非常に多くなっています。
社員をリモートワークにした場合、今度は社員が今まで通りちゃんと仕事をしているのかと疑ってしまうことも。
一方、社員は急な就業環境の変化によって今までと同じようなモチベーションが続かない…。そういった問題が起きているのです。
一方でリモートワークにはメリットもあります。
リモートワーカーはブルーオーシャン人材である
世の中には主婦、地方・海外在住者など、仕事をしたいけど、様々な事情でフルタイム勤務はできない優秀な人が埋もれてしまっているのです。
例えば、何か国語も話せる・資格をたくさん保有しているなど、豊富なスキルを持った人がくすぶっていることも。
そういった優秀な人材をしっかりとマネジメントしていくことで、従来のリモートワーカーにおける特定の仕事だけでなく、どんな仕事も任せられるようになっていきます。
去年まで企業は人材不足といわれていました。大企業の場合だと、人手不足を解消するために多大な資金を使用して採用を強化することが出来ます。
しかし、中小企業にはそれが出来ないことの方が多いので、求めるスキルを持った人材をたくさん採用することが難しいのです。
ただ、大企業は性質上、会社に来れないリモートワーカーの採用にはあまり力を入れてきませんでした。
実際に私の運営するIT社長養成学校で働いているスタッフも、半分の方がリモートワーカーです。社員もリモートワークをしています。特殊といわれている仕事をリモートワーカーが未経験の状態から仕事を覚えているのです。
IT社長養成学校でリモートワーカーにお願いしていること
・LINEやメールの返信
・Lステップ※の運用
※LINEのチャットボットのシステムです。プログラミングに近い仕事
https://linestep.jp/lp/01/index.html
・事務作業
・kindleの作成 (書籍をつくっている)
・LPの作成(コピーライティングからデザインの発注まで)
・動画の編集、サムネイル、チャンネルの運用
・デザイン
・Twitterの運用
・ブログの運用
・プロモーションの構築
など
Zoomマネジメント法さえ確立すればやりたいことはなんでもできます。
Twitter・ブログなどでSNS運用をし、集客するところまでをリモートワーカーにお願いしています。
プロモーションを遠隔(リモート)だけで作り上げて、1つのビジネスをつくるところまで出来るようになっています。
Zoomマネジメント法の具体的な内容やコツ
Zoomを使用してリモートワーカーをどのようにマネジメントしていけばいいのか?具体的な内容をお伝えしていきます。
リモートワーク革命のマインドセットからお伝えします。
リモートワーク革命のマインドセット
・優秀な人が埋もれている
・どんな仕事も任せることができると信じる
・社員と同様に育てること前提で雇う
・リモートワーカーを差別せず社員と同様に人として大切に扱う
どんな仕事も任せることができると信じる
自分にしかできないと思っている仕事は、自分でないとできないのではなく、実は自分がその仕事を振る技術がないだけです。
例えば、あなたがラーメン屋の店長だとします。お店には自分の秘伝のタレがあったとしますよね。その秘伝のタレを作ることができるのは自分しかいないと思う人が多いわけなのですが、そのタレもしっかりとレシピを作っていけば誰でも再現することができますよね。
つまり、経営者側(マネジメントする側)が仕事をする能力がないがために、自分以外の社員に多くの仕事が振れていないだけなのです。
まずはリモートワーカーや社員へどんな仕事も任せることができるような、振り方を考えることから始めましょう。
私たちの会社は社員もリモートワーカーも同じ評価基準を設けています。
社員がリモートワークをしていることも多いですが、社員とリモートワーカーを同様に育てることが非常に重要です。
リモートワーカーの方が給料が高いこともありますし、もちろん社員の方が高いこともあり、平等となっています。
社員と同じ立場として扱い、お互いを切磋琢磨させて頂きたいと思います。
これが大事なマインドセットです。
5つのZoomマネジメント法を行うことで生産性が3倍になり、働く時間を減らして収入を増やすことが可能となってくるのです。
最後に
5つのZoomマネジメント法はいかがでしたでしょうか。
会社の働き方をリモートワークにチェンジしたものの、いまいちうまく出来ていなかった方、新たにリモートワーカーを雇おうと考えている方にとって少しでもためになれば嬉しいです。
時代が変わっていくと共に、働き方や会社もどんどん変わらないといけません。
しっかりとこのマネジメント法を活用していけば、リモートワーカーだけで会社を自動操縦していくこともできますので、是非チャレンジしてみてください。
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株式会社Maneql
田窪 洋士 (たくぼ ひろし)
1978年11月13日生まれ。愛媛県出身。
24歳で一部上場会社トップセールスマンとして支店長に就任。独自の社員教育を使って、セールスできない部下を育成。弱小店舗を全国の上位店舗へと育て上げる。その後、ITビジネスで独立。ダイレクトレスポンスマーケティングを得意とし、社員5名弱で億を超える売上に育てあげる。
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