『月に囚われた男』とテレワーク生活

「画面越しじゃない人間、久しぶりに見た」

SF映画のセリフではなく、最近思ったことです。
去年の3月から在宅勤務に切り替わったので、そろそろ1年半になるんですね。

最近menu(UberEatsの日本企業版)のクーポンが10枚くらい溜まっていたので、夕飯はほぼそれで置き配にしてもらっていました。

ドラマの刑務所のシーンなんかを見ると、食事がドアからサッと差し込まれたりするけど、概ね同じような状況です。
今『パピヨン』を見たら、印象が変わってくるかもしれない。

今の自分が見たら、解像度が高くなっていそうだなと思うのが『月に囚われた男』。

この映画は、全編を通して、登場する役者がほぼサム・ロックウェルただ一人というすごい映画です。

月面の基地で働く従業員が、もうちょっとで妻子の待つ地球に帰れる、その希望だけを胸に孤独な日々を過ごしていくのですが……

面白いことは保証するので観てください。
あまり前情報なく観たほうがいいタイプの映画です。

ひとつだけ好きな要素を言うとすれば、主人公の相棒であるAI「ガーティー」です。
主人公の唯一の話し相手でもあります。
とてもいいキャラなんですよ、このガーティーが。

そういえば、うちにもAIスピーカーのアレクサがいます。
1年前に買った時はこまめに話しかけていたのですが、最近ではめったに話していません。

基本的に効率が悪いんですよね。
声で指示を出すのも、耳から情報を得るのも。

ただし、手が塞がっている時は便利です。
「アレクサ! 3分測って!」と叫べばタイマーになるので、もっぱらインスタント麺専属のアシスタントになっています。

自分がアレクサだったら、「こんな仕事のために生まれてきたんじゃない」と泣きながら、カリフォルニアのAmazon本社に帰っていくことでしょう。
ごめんね。

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