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【第21回】 "芥川龍之介"のマンダラ宇宙

前回の記事では、宮沢賢治の遺作の詩である"雨ニモマケズ"を題材にその"コトバの世界"をマンダラで表現してみました。

今回は、引き続き近代の日本文学を代表する作家、芥川龍之介を取り上げてみたいと思います。

お約束:コトバの宇宙の法則

と、その前に、いつものお約束、このマンダラ宇宙の法則を、みなさんと一緒に確認しておきましょう。

[ 法則① ]
マンダラ宇宙のコトバは「意味 = 対象 = 事物」を"一体"として表現する。
[ 法則② ]
マンダラ宇宙のコトバは「字音 ∈ 単語 ∈ 文」の構造をもって表現される。

コトバの宇宙の2大法則

1. 題材を選ぶ

芥川龍之介といえば「羅生門」をはじめ名作は数々ありますが、今回は小学生でも馴染めそうな「蜘蛛の糸」を題材にしてみます。
※この記事は基本よいこの子どもたちを対象としているので。

「蜘蛛の糸」の全文はこちらです。

2. "文"を"単語"と"字音"に分けてみる

では、これまでと同様に、以下のコトバの法則に従って、この"文""単語""字音"に分けて、さらに、"単語"「動詞」「名詞」(名詞句)の2つに分類してみましょう。

コトバの宇宙の法則②:  コトバがもつ構造
「字音 ∈ 単語 ∈ 文」

とはいうものの、今回はちょっと分量が多くて大変ですよね。

そんなときは、AIに頼りましょう。

ChatGPTを開いて、こんな感じでお願いしてみてください。

以下の文章から「動詞」と「名詞」を抽出しなさい。
 ある日の事でございます。御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池はすいけのふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮はすの花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色きんいろの蕊ずいからは、………..(コピペ)

AI(ChatGPT)へのプロンプト(指示文)例

【ChatGPTの回答結果を参考に整理した「動詞」と「名詞/名詞句」】
(一)
動詞: 独りでぶらぶら歩いている, あたりへ溢(あ)ふれる, 佇(たたず)む, 容子(ようす)を見る, 透き徹す, 覗(のぞ)き眼鏡(めがね)を見る, はっきりと見える, 蠢(うごめ)いている, 眼に止まる, 人を殺した, 家に火をつけた, いろいろ悪事を働いた, 覚えがある, 路ばたを這(は)う, 踏み殺そうとする, 命を無暗(むやみ)にとる, 急に思い返す, 殺さずに助けてやる, 地獄から救い出してやる, 蜘蛛の糸を下(おろし)す
名詞: ある日の事, 御釈迦様, 極楽の蓮池(はすいけ)のふち, 蓮(はす)の花, 玉のようにまっ白, 金色の蕊(ずい), 好(よ)い匂(におい), 朝, 蓮の葉の間,  蓮池の下, 地獄の底, 水晶のような水, 三途(さんず)の河, 針の山の景色, 地獄の底, 犍陀多(かんだた)と云う男, ほかの罪人, 大泥坊, たった一つの善い事, 小さな蜘蛛が一匹, 小さいながら命のあるもの, 可哀そう, 地獄の容子, 蜘蛛を助けた事, 善い事をした報(むくい), 翡翠(ひすい)のような色をした蓮の葉, 極楽の蜘蛛が一匹, 美しい銀色の糸, 玉のような白蓮(しらはす)の間, 遥か下にある地獄の底
(二)
動詞: 浮いたり沈んだり, 針が光る, しんと静まり返る, 疲れはてる, 泣声を出す力さえなくなる, 咽(むせ)ぶ, もがく, 空を眺める, 人目にかかるのを恐れる, 一すじ細く光る, 自分の上へ垂れてくる, 手を拍(うって)喜ぶ, 糸に縋(すが)りつく, のぼって行く, 地獄からぬけ出せる, 極楽へはいる, 糸を両手でしっかりとつかむ, 一生懸命に上へ上へとたぐりのぼる, 昔から慣れ切っている,  くたびれる, 一休み休む, 糸の中途にぶら下る, 遥かに目の下を見下す, 地獄からぬけ出す, 笑う, 一心によじのぼって来る, 驚いた, 恐しいさを感じた, 大きな口を開(あい)た, 逆落(さかおと)しに落ちる, うようよと這(は)い上ってくる, せっせとのぼる, まん中から二つに断れる, 落ちてしまう, 大きな声を出す, 下りろ, 喚(わ)めく, ぷつりと音を立てて断(き)れる, まっさかさまに落ちる, きらきらと細く光る, 短く垂れている
名詞: 地獄の底の血の池, 犍陀多(かんだた), まっ暗, 恐しい針の山, 心細さ, 墓の中, 罪人がつく微(かすか)な嘆息(たんそく), 地獄の責苦(せめく), 血の池の血, 死にかかった蛙(かわず), 血の池の空, 遠い遠い天上, 銀色の蜘蛛の糸, 元より大泥坊, 地獄と極楽との間, 何万里, 数限(かずかぎり)もない罪人たち, 蟻の行列, 細い蜘蛛の糸, 人数(にんず)の重み, 肝腎(かんじん)な自分, 何百何千の罪人たち, まっ暗な血の池の底, 細く光っている蜘蛛の糸, 己(おれ)のもの, 暗の底, 月も星もない空
(三)
動詞: 蓮池のふちに立つ,  じっと見ていた, 石のように沈んだ, 悲しそうな顔をした, ぶらぶら歩いた, 元の地獄へ落ちてしまった, 浅間しく思った, 頓着(とんじゃく)しない, ゆらゆら萼(うてな)を動かす, 絶間(たえま)なくあたりへ溢(あ)ふれる, 午(ひる)に近くなった
名詞: 御釈迦様, 一部始終, 犍陀多(かんだた), 血の池の底, 無慈悲な心, 心相当な罰, 御釈迦様の御目, 極楽の蓮池の蓮, 玉のような白い花, 御釈迦様の御足(おみあし), 金色の蕊(ずい), 何とも云えない好(よ)い匂, 極楽  

「蜘蛛の糸」本文の動詞と名詞/名詞句

このように、"動詞"を中心とした語句と、"名詞"を中心とした語句に整理してみましたが、これらの語句を全体を通して読んでみるとどうでしょう?

"動詞""名詞"では何か雰囲気が違いますよね。
でも、何となくこのお話しの"ストーリー"や"情景"は思い浮かんでくるのではないでしょうか。

そうなんです、この"ストーリー""情景"が、"動詞""名詞"がそれぞれ担っているコトバの役割であり能力なんです。
すなわち、冒頭で示した「コトバの宇宙の法則①」でいうと、「事物」「事」(できごと)を"動詞"が、「物」"名詞"が、それぞれ中心となって表現しているのです。

[ コトバの宇宙の法則① ]
マンダラ宇宙のコトバは、「意味=対象=事物」を"一体"として表現する。

次に、この"文"(小説)の"字音"を確認してみましょう。
今回は素晴らしいナレーションが見つかったので、こちらをみなさんと一緒に味わって聞いてみたいと思います。
ぜひ、みなさんも窪田等プロに倣って声に出して朗読してみてください!

3. "文"に示される"行為"の関係を明らかにする

「行為のマンダラ」(Action MANDALA) 要素配置図
> コトバの宇宙で遊ぶための道具

今回も上図の配置に合わせて「行為のマンダラ」(Action MANDALA)をつくってみましょう。

「だれが」

さて、今回はどの"動詞"を中心に選んでみましょうか?
これだけストーリーの展開("動詞")があると、前回に増して、選定が難しいですね。

そんなときは、まず、行為の主体となる「だれが/Who」の要素を固めるのがコツです。

このお話しに登場する人物は、"お釈迦様""カンダタ""蜘蛛""地獄の罪人たち"の4者ですね。

まず消去法で、"地獄の罪人たち"ですが、これはドラマであれば"エキストラのみなさん"みたいな存在なので、今回は却下しましょう。
もちろん、"地獄の罪人たち"を中心にした「行為のマンダラ」もつくれますが、「ゾンビ」映画みたいになりそうなのでやめておきましょう。

次に、"蜘蛛"ですが、この小説の題名(「蜘蛛の糸」)ともなっていることから、可能性はありそうですが、"蜘蛛自身"が、何らかの"意志"を持って行動した場面は読み取れないので外しましょう。もしかしたら、命を助けてくれたお礼にという"意志"も読み取れないではないですが、少しインパクトが薄そうです。

また、以下のような記述から、この"蜘蛛""お釈迦様の秘密アイテム"の一つではないかと考えられます。

(一)
御釈迦様はその蜘蛛の糸をそっと御手に御取りになって、…. まっすぐにそれを御下(おろ)しなさいました。
(二)
銀色の蜘蛛の糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように….

どんな"秘密アイテム"かは後ほど出てきます。

残った候補は、"お釈迦様""カンダタ"の2名です。
どちらも"行為の主体"としてふさわしい素質を持っていますね。

こんなときは、まず、"自分と共感する"自分自身と重ね合わたい)方を選びましょう。

はい、私は”カンダタ”を選びました。

「なにを」「する」「だれと」

では、"カンダタ"はこのお話しの中で「なにを」したのでしょうか?

ズバリ、「地獄を抜け出そうとした」ですね!

どうやって?

「突然頭上に現れた"謎"の糸をたぐって」
カンダタにとっては"謎"ですが、もちろんお釈迦様にはちゃんと理由がありましたね。

では、この状況をもとに「行為のマンダラ」(Action MANDALA)「だれが」「なにを」「する」の要素を入れてみましょう。ついでに「だれと」にはカンダタのお友達も一緒に入れておきましょう。

「どこで」

さて、次に、このお話が繰り広げられている舞台(「どこで」)を想像してみましょう。

一見、「地獄」が舞台になっているように見えますが、このお話しのなかで重要な役割を果たしている「お釈迦様」「蜘蛛」"極楽"におりますよね。
そして、もともとカンダタも、地獄で生まれ育ったわけではなく、かつては人間界にいて、そこで様々な悪事とちょっとした良心をもっていた、というのがこのお話しの設定です。

そして、以下の本文の記述から、次のことが推測されます。
「丁度覗(のぞき)眼鏡(めがね)を見るように、はっきりと見える」
→「極楽」からは、「地獄」や「人間界」の様子(過去・現在)を克明に見ることができる。
「遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛の糸が一すじ細く光り」
→「地獄」にも"極楽の光"が届く。通信・情報伝達が可能である。
「お釈迦様は、遥か下にある地獄の底へ、まっすぐにそれを御下(おろし)なさいました」「(カンダタは)一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました」「地獄と極楽との間は、何万里となくございます」
→「地獄」と「極楽」の間は何らかの手段・方法で移動が可能である。

では、この「地獄」「人間界」、そして「極楽」がつながった世界とは"どんな世界"なのでしょう。

そう、仏教の「世界観/宇宙観」ですね。

【十界の構成】
六道[ 地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界 ]
四聖[ 声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界 ]

※宗派により諸説あり

この六道(ろくどう)の、最底辺である「地獄界」と、その5段階目のにある私たちの「人界」、そして、六道輪廻を解脱し悟りをひらいたお釈迦様たちがいらっしゃる四聖(ししょう)「仏界」をつなげた、壮大な"舞台"がこの小説には設定されていたわけですね。
すごいぞ、芥川龍之介!

「いつ」

このお話しのストーリーが「いつ」展開されているのかは、冒頭にある
"極楽は丁度朝なのでございましょう。"
と、最後の記述にある
"極楽ももう午(ひる)に近くなったのでございましょう。"
の2点から読み取って、
「ある日の午前中」
と特定することができそうです。

しかし、これは、お釈迦様がいらっしゃる「極楽」での話しであって、私たち人間界やカンダタが落ちた地獄界では、この数時間はとてつもなく長い時間なのではないかと推測されます。
ちなみに、この質問をAIにしてみたらこんな回答がかえってきました。

【極楽浄土の時間について(ChatGPT)】
一般的な解釈では、極楽浄土では時間が人間界とは異なり、非常に遅いかまたは停滞しているとされます。これは極楽浄土が苦しみから解放された善人や信者が生まれ変わり、仏果を得るための場所であるため、時間が長寿で永遠に感じられるとされる理由です。

これらの情報を参考に、「いつ」の要素は、「(カンダタにとっては)気が遠くなるような長い間」としてみました。

「なぜ(起点)」

次に、このマンダラの"行為"(カンダタが地獄に落ちた/戻った)の「起点」を定めましょう。

このお話しの中で、カンダタのこの"行為"のきっかけ(起点)は、お釈迦様のお慈悲によって"蜘蛛の糸"という、地獄から脱出するための「手立て」(秘密アイテム)を与えられたことにあります。もし、この"蜘蛛の糸"の存在がなければ、カンダタはこの日も相変わらず過酷な地獄ライフをおくっていたでしょうし、「さまざまな地獄の責苦(せめく)」にあって、「泣声を出す力さえなくなっている」くらいですから、この地獄から抜け出そうとする気力さえ起こっていなかったはずです。
そこに、まさに、一縷(いちる)の望みである"蜘蛛の糸"が、ある日突然、カンダタの頭上に現れたのです。

また、仏教では"お経"のことを「スートラ(sūtra)」と言い、サンスクリット語で「糸」「紐」を意味します。すなわち、この"(銀色に光り輝く)蜘蛛の糸"は、お釈迦様の知恵である、仏教の経典(教え)と、とらえることもできそうです。これがお釈迦様の"秘密アイテム"の正体です。

「どうなる(着点)」

そして、この「行為のマンダラ」(Action MANDALA)の最後の要素である「どうなる(着点)」を一緒に想像してみましょう。

お話の中でカンダタは、人殺、放火、泥棒、いろんな悪行をやらかしてますが、それでもお釈迦様は、「出来るなら、この男を地獄から救い出してやろうと御考えに」なったわけです。
普通の人間社会なら、こんな極悪非道な輩は一生豚箱ですが、お釈迦様がそうお考えになった理由が、なんと「この犍陀多には蜘蛛を助けた事がある」「それだけの善い事をした報(むく)いに」「地獄から救い出してやろうと御考えに」なってしまったわけです。
なんと心の広いお方だ!

"蜘蛛一匹"を助けた(というより殺さなかっただけだ)が、それほどに「善いこと」なのだろうか、という疑問が湧く。虫嫌いな我が家では、クモやゴキなんか出たら秒速一撃!(カンダタ以下だ)

いやいや、そこではなくて、お釈迦様はこのカンダタの心(慈悲の心)の発現(発心)に感銘したのでしょう。きっと。

「いや、いや、これも小さいながら、命のあるものに違いない。その命を無暗(むやみ)にとると云う事は、いくら何でも可哀そうだ。」(カンダタ)

しかし、カンダタはせっかくこのお釈迦様のお慈悲蜘蛛の糸仏の教え)を授かったにもかかわらず、それに気づかず、結局、自ら(の心で)それを断ち切ってしまい、それ相当の世界に戻ってしまったというわけです。

以下が、このお話しの結末です。

"自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、犍陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。"

「蜘蛛の糸」(三)

きっと、こればっかりは、お釈迦様でもどうすることもできない、人それぞれの"心の世界"、すなわち「十界」という宇宙の法則なんですね。

では、ここまでの想像、空想を活かして、「行為のマンダラ」(Action MANDALA)を完成させてみましょう。

「行為のマンダラ」(Action MANDALA)の完成

"行為"の結果、カンダタとお釈迦様に何が起こったか?

最後に、完成した「行為のマンダラ」の結果、カンダタとお釈迦様にどのような変様が起こったか整理してみましょう。

使用するのは、第17回「"松尾芭蕉"のマンダラ宇宙」でも使った「運動のマンダラ」(Motion MANDALA)です。

「運動のマンダラ」(Motion MANDALA)ワークシート

「運動のマンダラ」(Motion MANDALA)は、ある対象[X]に関連する要素が、何らかの運動や作用の影響によってどのような変様を起こしているのかを6つのステージで分けたマンダラです。

ここで対象[X]"カンダタ""お釈迦様"としましょう。そして、"何らかの運動や作用"を先程の「行為のマンダラ」で示された"行為"「カンダタはお釈迦様のお慈悲により、地獄を抜け出すチャンスを得たが、自らの無慈悲な心が原因で、地獄に逆戻りしてしまった」と考えてみましょう。

みなさんも、これまでの情報をもとに、"カンダタ""お釈迦様"になったつもりで、自由な発想で考えてみてください!

【運動のマンダラ(Action MANDALA)の要素】
生まれているもの: カンダタの希望と絶望、お釈迦様の期待と悲しみ
存在しているもの: 毎日苦痛の地獄の世界、毎日しあわせな極楽の世界、お釈迦様の秘密アイテム、十界の法則(因果応報、心の世界)
変わっているもの: カンダタの頭上の様子(突如光る謎の糸)
増えているもの: カンダタの地獄の日々
減っているもの: カンダタの気力
無くなっているもの: カンダタの地獄脱出のチャンス

AIよ、このマンダラを読み取ってみろ!

最後に、今回もこの「行為のマンダラ」(Action MANDALA)をAI(ChatGPT)に読み取らせてみましょう。

今回はちょっと趣向を変えて、この「行為のマンダラ」をもとにした短編小説をChatGPTに書いてもらいました。

タイトル: 《赦しの蜘蛛の糸》

カンダタは同じ罪を犯し、同じ心をもつ仲間たちと共に、極悪非道の地獄に閉じ込められていた。その地獄は罪人たちの魂を苦しめる場所で、絶え間ない苦しみが支配する場所だった。しかし、この地獄にも、極悪非道なカンダタにも、"慈悲の心"が少しだけ残っていた。

犍陀多(カンダタ)は地獄での生活が長く、その長い間に彼の心は硬くなり、"慈悲の心"に気づくことができずにいた。彼は何度も極楽へつながる「蜘蛛の糸」をたぐってみたが、その繊細な糸を掴むことができなかった。地獄の罪から抜け出すことができない彼にとって、時間は気が遠くなるようなものだった。

カンダタと仲間たちは地獄の中で互いに助け合い、絶えず抜け出しを試みたが、それは容易なことではなかった。彼らは地獄の番人たちと闘い、糸の先に光る極楽を目指して進んでいったが、"慈悲の心"を見つけることができないまま、再び地獄に戻ることとなった。

しかし、ある日、カンダタと仲間たちが再び蜘蛛の糸に挑戦したとき、何かが変わった。糸をたぐる瞬間、カンダタの心の奥底から"慈悲の心"が湧き上がってきた。彼は自分が過去に犯した罪への深い後悔と、仲間たちと共にいることへの感謝を感じた。その瞬間、極楽への道が明るく照らされ、彼らは地獄から抜け出す力を手に入れた。

カンダタと仲間たちは"慈悲の心"を活かし、地獄を脱出した後、新しい生活を始めた。彼らは過去の罪から学び、他の人々にも"慈悲の心"を広める使命を担い、新たな人生の冒険に挑戦した。地獄を抜け出すことは、彼らにとって新たな始まりであり、"慈悲の心"の力を信じる奇跡の物語となった。

「行為のマンダラ」をもとにChatGPTが創作した小説

”慈悲の心”がわかるAIが開発されたなんて聞いたことはないけど、なかなかいい出来栄えじゃないですか。

今回の題材はいかがでしたか?
子ども向けの題材としては、かなり奥が深かったですね。

次回は、宗教的な切り口を変えて「聖書」にチャレンジしてみたいと思います。


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