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紛争・難民と教育

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#難民

難民のIntegration

今日の学び

integration と social cohesion
どちらも、難民がどうしたら社会統合できるかという理論になるが、「社会統合」の正式な定義はない。
なぜなら、
①社会統合の、統合具合を測れないから。
→市民権を得たら?精神的に受け入れられていると思ったら?など、人によって統合した状態の捉え方が違う。
② 何に統合するのかが不明確だから。
→ホスト国と言えども、さまざまな階級

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難民と高等教育

今日の学び

国際社会の難民の高等教育への認識
近年、難民に対して教育のサイクルをきちんと提供すべきという世論が広がっている。
今までは、人道支援(衣医食住)中心→難民の長期滞在による基本的教育の支援→高等教育(大学含む)へと繋ぐパイプが必要なのでは?と変化してきた。

国際人権宣言26条では、
「すべて人は、教育を受ける権利を有する。教育は、少なくとも初等の及び基礎的の段階においては、無償でなけ

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富裕国での難民の受け入れ

今日の学び

難民が富裕国(「北」)へ行くと、それで難民としての旅路が終わりだと思われているけど、実際にはさまざまな問題に直面している。

資金援助が与える難民の子どもへの影響

元々、その表はBronfenbrennerの人間の発達における経済モデル(ecological model of human development)として考えられた。
ただ、これは難民の子どもでも十分応用できて、どのよ

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難民の非植民地化アプローチと教育

今日の学び

開発理論
近代化論(Modernization theory)
伝統的産業ではなく、工業的な西洋的な発展を促進させることで、発展することができるという考え。

従属論(Dependency theory)
世界は発展する中心国とその周辺国に分けることができる。その中心国が利益を周辺国から搾取するために、周辺国は発展することができないという考え。

脱開発論(Post-developm

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難民の教育支援の変遷とUNHCRの「解決策」

今日の学び

難民になるには

①避難国で難民申請→受理される

②国連から難民資格を受ける。国連での難民資格を得られたら、それぞれアメリカ・イギリス・ドイツなど「北の裕福な」国へ送り込まれる(難民の意見は聞かれない)。

それぞれの国で、どんな難民を受け入れるかは異なっている。
イギリスの場合、より脆弱な障害者などを積極的に受け入れている。
日本の場合、より日本社会に溶け込める人を受け入れている

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難民・移民の基礎概念

今日の学び

現状
難民出身国トップ5(UNHCR、2021 “Global Trends Report”)
シリア 680万人
ベネゼエラ 460万人
アフガニスタン 270万人
南スーダン 240万人
ミャンマー 120万人
→全体の68%は、この5カ国を出身国とした難民。

受け入れ国トップ5
トルコ 380万人
コロンビア 180万人
ウガンダ・パキスタン 150万人
ドイツ 130万人

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