生きていて幸せだ。でも「死なないで」なんて言えない。

私は泣いた。

1年ぶりか数億年ぶりか、

「今、生きてて幸せだ」と思って泣いた。

そのことに自分が1番驚いている。

なぜなら1年前、私は死のうとしていたからだ。

1年前いきなり現れたパニック症状、鬱状態。

生きる屍のように私は「死にたい」と思いながら町を徘徊していた。

それから全てを捨て、

休学も休職もして毎日服薬もして

やっとのやっとで生き延びた。

「生きてて幸せ」なんて、双極性障害になる前は頻繁に思っていた。だって本当に幸せだったから。

目の前には彼氏が居て、将来は公務員になり、子供を授かって平凡かつ幸せに生きるのだろうと信じて疑わなかった。

しかし、そんな将来を自分から消した。

だって、どうせ死ぬんだから。

それがどんな形であれ、私は死ぬ。

でも、強引に

死ぬよりマシだ

と思ってこの1年間を過ごしてきた。

死にたい気持ちは死ぬほど分かる。

飛び降りでも首吊りでも溺死でもなんでもいいから死にたい。

死にたい

死にたい

もう、死ぬことしか頭に無かったときもある。

未だに、死にたい人は死んでいいと思っている。

生きている辛さから解放されたっていいじゃないかって。

でも、今、「幸せだ」と思えたのは

死ぬ選択をしなかった自分のおかげだ。

お金なんてない。ただ、母と父のおかげで食べて寝て、生きていられる。

やっと、それがどんなに恵まれていることなのか分かった。

身体だって丈夫だ。これも親や過去の自分のおかげだ。

結婚してお金があって子供がいることが幸せなんかじゃない。

私は今の自分が居るだけで十分幸せだ。

.......そう今は思えても、また希死念慮はやって来るだろう。

寛解も多分随分先になると思う。

私はそういう運命だから、しょうがない。

誰も悪くない。

もしかしたら、「死にたい」気持ちを抱えてこの文章を読んでいる人もいるかもしれない。

言葉の力は大きいから、私が「死ぬな」と書けば、誰かを救えるかもしれない。

でもさ、いつ死ぬか分からないじゃん、私たち。

それが今だっていい気がするんだ。

私も、今、この幸せな気持ちを抱えて死ねたらもっと幸せだなって思ってしまうし。

でも、地獄のようなこの世界で幸せだって思える日が一日でもあるのなら、天国に行くより幸せなことなんじゃないかと思うんだ。

人生は選択だ。だから、どんな選択をしてもいい。

とりあえずで私は今日を生きるという選択をする。

明日はどうかは分からないけれど。

雑記
今日は大学に行った。復学届を出しに。そしたら、去年とてもお世話になった担任が、今年で異動になると聞いてしまって泣いた。感謝してもし尽くせない。命の恩人だ。でも、また会えると信じて。前を向いた。
そのあとお気に入りのカフェに行き、マスターさんと色々おしゃべりした。楽しかった。
と、店長から電話が来た。そして約1ヶ月ぶりにお店に行った。
大学もお店も過呼吸になりそうだった。でも頑張った。頑張ったよ私。偉い。
担任から最後に言われた「頑張らないで」が心に刺さった。