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20歳で障害者になったけれど、見える世界は変わらない。

令和2年7月20日。


私は障害者になった。


きちんと書くと、精神障害者保健福祉手帳2級を取得した。


手続きもその後も意外と淡々としていた。


未だに、私が障害者だということを受け入れているのかいないのか分からない。


なぜ、私が手帳を取ったかというと、率直にお金の為だ。

私の住んでいる地域ではタクシーやバス、船の割引が効いたり、美術館などの施設もほとんどタダで入れたりする。


まさか、自分が障害者になるなんて思ってもみなかった。

そして、実際に手帳を取得して。



別に何も変わらなかった。


ヘルプマークというのをご存知だろうか。

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ヘルプマーク:義足や人工関節を使用している患者、内部障害や難病の患者、精神障害、知的障害または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるよう作成された、東京都によるピクトグラムである。

私はこのヘルプマークを、手帳と一緒に貰った。


しかし、1度も使わないでいる。


単純に、怖いのだ。周りの目が。


どこかで

「ヘルプマーク付けてるやつはキチガイだ」

と書いてあるのを見た。


実際にヘルプマークを付けたことでかえって気分を害したという声も上がっている。


そんな、社会なんておかしい。

おかしいって分かっていても何も出来ない。


私たちは社会の裏でコソコソ生きなければならないのか。


そして何より私がヘルプマークを付けないということは心のどこかで障害者などを差別しているのでは無いのかと思ってしまう。

そう、私は自ら社会の裏でコソコソと生きているのである。


だから、まずは私が変わらないといけないのだ。


決めた。私は堂々とヘルプマークを付けて生活すると。


少しでも私たちが理解される社会にするために。



少し前に、ヘルプマークを付けた同い年くらいの女の子を見た。

普通の人に見えた。けれども彼女も目に見えない何かを抱えているのだ。


少し、不思議だったのが、その子が黒リュックにヘルプマークを付けていて、何だかオシャレだなと思ったことだ。


だから、私も付けてみようかなと思えた。


私が支援を必要とするのは主に人が沢山いる場所、狭くて拘束される場所だ。なぜなのか分からないが、パニック症状が出ることがあるのだ。これは双極性障害の診断を受ける前からちょくちょくあった。

ヘルプマークを付けて堂々と優先席に座りたい。

そして、そんな私を誰も咎めない社会にしたい。


このnoteを書いたのも、少しでも社会を生きやすくするためだ。


勇気をだして、さあ。












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