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ブルーライトカットメガネはこどもに悪影響?


「まなるご」が、『AERA with Kids』に掲載されました!


こんにちは。まなるごnote編集部です。
今回は、とっても嬉しいお知らせからお伝えさせてください。

なんと、あの『AERA with Kids』に、まなるごが掲載されております!

6_5_AERAwithKids_表紙_加工あり

(『AERA with Kids』2021年夏号)

この表紙が目印です。書店に行かれた際にはチェックしてみてくださいませ!(※電子書籍版には掲載されておりません。)

Amazonのリンクも貼っておきます。


ブルーライトカット眼鏡は、こどもには有害?


雑誌を読んでいて、「まなるご」としては見逃せなかったのは、『子どもの目、大丈夫?』という特集の中にあった、「目とICT機器のじょうずな付き合い方」というページ。

パソコンなどを使用する際の正しい姿勢や画面の角度を図解してくれていたり、近視の進行を抑える方法について解説がなされています。(詳しく知りたいママ・パパたちは是非『AERA with Kids』をチェックしてみてください。)

このページの中に、「ブルーライトカット眼鏡」は子どもの目に悪影響の可能性が!というコラムが掲載されていました。ブルーライトカット眼鏡ヘビーユーザーとしては驚愕の事実でした。

そこで今回は、ブルーライトカット眼鏡はどう使えばいいのか?ということを、私なりに調べた上で、考えていきたいと思います。


そもそも、ブルーライトとは?

近年その名をよく耳にするようになったブルーライトカット眼鏡。
「流行ってるから」「なんとなく目に良さそうだから」と利用している人も多いのではないでしょうか。

しかし、そもそもブルーライトとは何なのでしょうか?気になる部分を、Q&A形式でまとめてみたいと思います。

参考:”Are Blue Light-Blocking Glasses Worth It?
   『小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見


Q.ブルーライトってどこから出ているの?

A.パソコンやスマホの画面から出ている悪~い光のように思われがちですが、実は太陽や電球などから出る光にも含まれているんです。しかも、画面から発せられているブルーライトは、曇りの日や窓越しの自然光よりも少なく、目に障害を生じることはないのです。一概に、「ブルーライト=悪」という訳でもなさそうですね。


Q.パソコン作業で目が疲れるのはブルーライトのせい?

A.最新の米国一流科学誌に掲載されたランダム化比較試験では、ブルーライトカット眼鏡には眼精疲労を和らげる効果が全くないことが分かっているようです。パソコン作業による目の疲れは、長時間画面を見つめたことによって、まばたきが減ることが原因。目の疲れを和らげるためには、頻繁に休憩をとって、画面から目を離すことが重要です。


Q.ブルーライトは睡眠の質を下げる?

A.ブルーライトは生体の体内リズム(覚醒と睡眠のサイクル)に影響しているようで、夜遅くまでデジタル端末の強い光を浴びると、睡眠障害をきたす恐れがあると指摘されています。従って、夕方以降にブルーライトをカットすることには、良質な睡眠をとるために、一定の効果が見込まれる可能性はあります。



ブルーライトカット眼鏡に期待できることは?

これらのことを踏まえた上で、ブルーライトカット眼鏡についてみていきましょう。一般に、ブルーライトカット眼鏡の効能としてよく挙げられているのは、

 ①眼精疲労の軽減
 ②眼球への障害
 ③睡眠障害の軽減

ですが、実際にエビデンスが存在するのは③のみということになります。米国眼科アカデミーの見解では、睡眠障害を予防するには、就寝時間の 2~3 時間前からブルーライトを避けるのが効果的だとのこと。

つまり、ブルーライトカット眼鏡を一日中つけるメリットは特にないということです。



結局、ブルーライトカット眼鏡はこどもに悪影響なのか?

一日中つけるメリットはないけど、別にデメリットもないんじゃないの?なんて、科学音痴の私なんかは思ってしまうのですが、どうやらそうではないようで・・・。

日本眼科学会などは、こどものブルーライトカット眼鏡使用には慎重になるべきとの声明を出しています。その理由としては複数のことが挙げられていますが、その最大の理由は、太陽光を遮ってしまうから。

太陽光は、こどもの心身の発育にとっては非常に大切なもの。十分な太陽光を浴びない場合、近視進行のリスクが高まるそうです。したがって、ブルーライトカット眼鏡は、ブルーライトを浴びることよりも有害である可能性が否定できない、というのが学会の見解なのです。

また、米国眼科アカデミーに至っては大人もこどもも「ブルーライトカット眼鏡を推奨しません。」とはっきりと言い切っています。たしかに、近視のリスクは大人にだってありますもんね。


まとめ

「流行っているから」「なんだか目に良さそうだから」と、手に取りたくなるブルーライトカット眼鏡ですが、メリットとデメリットの双方が存在していることが分かりました。

そこで私は、ブルーライトカット眼鏡の使い方を以下のように心がけることにしました。

① 日中は、パソコン作業をする時であっても装着しない
② 就寝前の数時間で、どうしてもパソコンやスマホなどで作業をしなければならない時は装着する

さらに、ブルーライトカット以前にもっと重要なこととして、以下のことも心がけたいと思います。

③ 長時間パソコンなどで作業する際には、こまめに休憩をして目を労る


さらに、お子さまの場合は、これに加えて、

④ たっぷりと太陽光を浴びること

も心がけた方が良さそうですね。


このご時世、こどもがパソコンやスマホを使う機会は、これからもどんどん増えていくことでしょう。目を大切にするためには、どのようにICT機器と向き合えばいいのか、この記事が少しでもママ・パパの役に立ったなら幸いです。



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