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国王陛下がエリサルディア国軍を非難


4月12日に愛国親王党スタンスウェスト支部に民衆が突入した際に、マーシュベリー爆発テロ事件の重要参考人であるジェイク・モーズリー氏がエリサルディア国軍の関係者によって連れ去られた可能性があるという世界独立報道連盟の発表を受けて、ラッセル・シルヴァリアン国王陛下は国軍を非難しました。

ノスコム離宮に滞在中の国王陛下は国民の前で演説を行い、次のように述べました。

「容疑の確定していない重要参考人を国軍が暴力的に連行したと聞いた。今は2023年だぞ?国軍は今なお、エリサルディア社会主義連邦時代の悪しき体質を引きずっているようだ。四半世紀前に我々は国を取り戻したのではなかったのか!いつまでそのような野蛮な振る舞いをし続けるのか!民主主義によって選出され構成された政府が民主主義や人権を蔑ろにしている。こんなことになるのなら、王が国を治めた方が良いのではないだろうか?」

今回の国王陛下の発言に対しては、早くも政府支持者たちからの非難が相次いでいるようです。

立憲君主制国家エリサルディアにおける国王陛下と政府の対立は約20年前に表面化しました。

後に護憲党の創設者・初代総裁となる故トレヴァー・ランドルフと、当時ノスコム離宮に軟禁されていた国王陛下が主導した八月革命によって1995年にエリサルディア社会主義連邦が崩壊しましたが、1999年のランドルフ総裁の失踪宣告・死亡認定を機に国王陛下と護憲党政府の関係は悪化し始め、この20年間で両者は対立を深めてきました。

国王陛下側の護国軍と政府側のエリサルディア国軍との武力衝突こそ起きていませんが、国王支持者と政府支持者との間での衝突や暴力事件はこの20年間で多発しており、国王陛下と政府の対立は国民社会の間でも根深い対立・分断を生じさせていると言えます。



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