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忙しい作り手の味方、タコライス

タコライスが好きだ。

一言でいうならばそれだけなのだけれど、エッセイとしてそれではまずいので、タコライスへの思いをしたためてみようと思う。ちなみに見出し画像は今日私が作ったタコライスです。

今日から1週間、毎日夕飯を作る

本日の夕飯はタコライスだった。今日は父と私のふたりで夕飯をいただいた。母は、両親の介護のために一時的に実家に帰っており、今日から不在にしている。

我が家の料理担当は基本的に母が担っていて、週2ぐらいの頻度で私も夕飯作りを担当する。私は高校生ごろからちょこちょこ料理をするようになり、今では冷蔵庫の残り物から適当に2品ぐらいは生み出せる能力が身についている。高校生までは本当に料理ができなかったので、当時の私からすれば「冷蔵庫の残り物から考えて料理をする」というのはかなりすごいことだ。もはや快挙。

話が逸れたが、普段料理をしてくれる母がいなくなるということは、つまり私が母不在の間の夕飯調理担当者になる。なお、父は普段あまりキッチンに立たないので、戦力として期待していないのが現状だ。

そういうわけで、予定としては今日から1週間ほど夕飯を毎日作る。ここ数年は2〜3ヶ月に1回ほどの頻度で母の不在週間があるのでもう慣れているし、料理はそんなに嫌いじゃないので、苦ではない。バラバラの食材を調和した味わいの食事として生まれ変わらせるのはけっこう面白いし、魔法みたいだなあと思っている。料理ができる人はみんな魔法使いだ。

毎日の夕飯作りは、平日は在宅とはいえ仕事があるのでなかなか大変でもある。仕事をしながらも頭の中には常に「17時30分になったらお米をといで吸水開始。冷凍肉を常温で解凍する」というその日のタスクがウロチョロして、落ち着かないのだ。世の中の働く主婦/主夫はみんな脳内がこんなかんじなんだろうと思うと、本当にすごい。全員に最優秀賞をあげるべき。(なんの?)

そして18時頃、私はなんとか仕事を終えて(1時間以上終わらないときもある)、夕飯作りに取り掛かる。まずは米の炊飯ボタンを押してから、レシピ本のページを開く。

志麻さんのタコライスのおいしさ

今日のタコライスは、テレビでも人気者の"伝説の家政婦"志麻さんの本「志麻さんの自宅レシピ」に載っているレシピで作った。私はこの本のレシピが大好きだ。この本に載っているレシピのうち4〜5品ほどは、ひたすらリピートしている。とくにコールスローサラダ、ナポリタン、ペペロンチーノ風焼きそばはこの本のレシピがないと作れない。

もちろんタコライスも例外ではなく、毎回この本を開いて作っている。何が違うんだろう、おいしいんだよなあ。

調理は簡単。玉ねぎはみじん切り、レタスとトマトは食べやすくカット。玉ねぎとひき肉を炒めて調味料を絡める。器にあたたかいごはんを盛り、レタス、ひき肉と玉ねぎを順にのせ、トマトとチーズを散らして完成だ。本当に簡単なので、30分もあれば余裕で完成する。

タコライスを食べたことのない人は、ぜひ食べてほしい。ひき肉と玉ねぎを食べると、調味料のコクのある味わいが広がる。ケチャップやウスターソースが濃いめかと思いきや、ちぎって乗せたレタスとカットしたトマトのみずみずしさが口の中をリフレッシュさせてくれる。さらにチーズと一緒に食べると、ご飯が進む進む。このコンビネーションはなんだろうか。おいしさがたたみかけてくる。

……という拙い食レポは置いておくとして、私が一番言いたいのは、タコライスは一品だけで許される料理だということだ。

タコライスは偉大だと伝えたい

タコライスを作るための食材は以下のとおり。

  1. ひき肉

  2. 玉ねぎ

  3. レタス

  4. トマト

  5. ピザ用チーズ

  6. 炊いたごはん

レタスとトマトで野菜をとれるし、チーズで乳製品も摂取できる。ひき肉でタンパク質もOKで、もちろん主食のお米もある。タコライスは、一品で完結している。つまり、副菜などを用意しなくても大丈夫なのだ。

「我が家の夕飯は最低でも3品は作る」というような信念を持つ家庭の場合を除き、簡単かつ1品で完結する料理というのは調理担当者の味方でしかない。タコライスは、我々の味方なのである

私は前述のとおり仕事がなかなか終わらないときもあるので、いつも夕飯にそんなに時間をかけていられない。だからタコライスには本当に甘えている。冷蔵庫にレタスとトマトがあるときは、すかさず作っている。

もちろん味も大好きなのだけれど、1品で解決するうえ簡単にササッと作れるという、素晴らしい料理だ。しかも手間がかからないのにおいしくて満足感がある。誰が考えたのかわからないけれど、すごく感謝している。ありがとうございます。

結論、タコライスは偉大。また食材があるときにタコライスをしゃららんと魔法のように素早く生み出そうと思う。あと「志麻さんの自宅レシピ」は良い本なので買ってください(ダイレクトマーケティング)。

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