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教育記事から教育を考える

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教育関連の記事の中から気になるニュースをピックアップ。現在の日本の教育事情を解説していきます。お子さんをお持ちの方、教育関係者の方の参考にしていただければと思います。
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#生き方を考える

自分の好き勝手にやるためには、やらなければならないことがある。

自分の好き勝手にやるためには、やらなければならないことがある。

世界の神話を読んでみると、神様はいたってわがままで、利己的で、とんでもなく始末に困る存在だ。やりたい放題なのだ。だから、神話の中の神様は、まさに人間の素を体現していると言えるのだが、しかし、実際のところ人間はそこまで行くためには、神様が経験しない要素をクリアしなければならない。つまり、神様の領域に達するためには、人間にはやらなければならないことがある。

それは、何か。それは、自分の出来ることを必

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孤独でいる時、私たちは深く自分と対話が出来る。

孤独でいる時、私たちは深く自分と対話が出来る。

人間には孤独の時間が必要だ。私たちは一人の時にもう一人の自分と対話をし、今までの自分を振り返り、未来へ向けてのスタートを切ることが出来る。私たち人間の自我構造は、本来的な自我(生まれた時から持っている自我)と社会的な自我(内なる他者「親の価値観を心の中に取り込んだもの」をモデルにした人間関係が出来る自我)からなっている。だから、他人と
いると自我は社会的な自我が働き、本来的な自我との対話が出来ない

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英知とは学校教育の産物ではなく、それを手に入れようと生涯をかけて努力することで生まれる。(アインシュタイン)

英知とは学校教育の産物ではなく、それを手に入れようと生涯をかけて努力することで生まれる。(アインシュタイン)

私たちは、公立の学校教育に対して、間違った期待をしている。公立の学校は、天才を作る機関でもなければ、優秀な人材を作るところでもない。ただただ社会の構成メンバーを作るところだ。だから、世界で活躍する人材を!などと考えて、公立の学校教育を国家的規模で改革しようとするのは、大きな間違いなのだ。

もし、そのような学校を創りたいのであれば、私学がそれを担うことだ。公立の学校は、基本的には、学力格差がつかな

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教育の使命は、子どもを一人前の大人にしていくこと

教育の使命は、子どもを一人前の大人にしていくこと

大学は職業のための訓練学校になりつつある。それは「教養」といったことにまったく無関心な全体主義者たちによって要請されているからである。(バートランド・ラッセル)【考えるヒント】
ここ数十年、大学教育に対する要求内容が大幅に変わってしまった。今までは、教養を身に付け、学問の一端に触れ、批判的思考を獲得していくための教育だったのが、昨今は、社会に出てすぐに仕事で能力を発揮することを求められている。つま

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