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教育記事から教育を考える

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教育関連の記事の中から気になるニュースをピックアップ。現在の日本の教育事情を解説していきます。お子さんをお持ちの方、教育関係者の方の参考にしていただければと思います。
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2020年12月の記事一覧

デジタル教科書をフォローする活動も一緒に考えよう!(デジタル教科書「2分の1」制限撤廃へ 産経新聞12月21日)

デジタル教科書をフォローする活動も一緒に考えよう!(デジタル教科書「2分の1」制限撤廃へ 産経新聞12月21日)

随分前のことだが、デジタル教科書についてTV取材を受けたことがあった。その時、学びは人と人の間にあるものだから、デジタル教科書
だけで完結してしまわないようにした方が良いということをコメントしたのだが、その部分は全く使われずに、余談のように言ったデジタル教科書は、面白い!的な発言が使われてしまった。

デジタル教科書は、面白いと感じる部分があるから、子どもたちも当初は面白がって積極的に使うだろうし

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学校の序列化を認める方向でよいのではないか(【福島】22年度から普通科に医学コースなど新設  朝日新聞12月7日)

学校の序列化を認める方向でよいのではないか(【福島】22年度から普通科に医学コースなど新設  朝日新聞12月7日)

世の中の学校の序列に対する認識と、教育委員会並びに文科省の学校における序列に対する認識のずれは、昔から大きかった。世間では、公立高校間でも学力による学校間の序列はあり、公私の高校の間にも学力による序列はあると認識しているし、だからこそ、世間では子どもを学習塾に通わせるのだが、文科省はじめ各県の教育員会では、学校間に序列はないという見解を通してきた。

今回取り上げた福島県は、県立高校の普通科で4つ

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英知とは学校教育の産物ではなく、それを手に入れようと生涯をかけて努力することで生まれる。(アインシュタイン)

英知とは学校教育の産物ではなく、それを手に入れようと生涯をかけて努力することで生まれる。(アインシュタイン)

私たちは、公立の学校教育に対して、間違った期待をしている。公立の学校は、天才を作る機関でもなければ、優秀な人材を作るところでもない。ただただ社会の構成メンバーを作るところだ。だから、世界で活躍する人材を!などと考えて、公立の学校教育を国家的規模で改革しようとするのは、大きな間違いなのだ。

もし、そのような学校を創りたいのであれば、私学がそれを担うことだ。公立の学校は、基本的には、学力格差がつかな

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