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絶望の処方箋

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絶望した時の処方箋として。
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#note

寛容性を失いつつある日本を救う処方箋(横山慶太『日本一、大まかな娘。アイラブ お…

何をするにもおおまかな「おおま かなこさん」の日常を描いた、いい意味で「どうでもいい」行…

杉原 学
3年前
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バカバカしい偶然ほど深い傷を残す(平野啓一郎『マチネの終わりに』を読んで)

いわゆる大人の恋愛物語だが、この中で語られる「時間論」も興味深かった。 ところで、結婚式…

杉原 学
3年前
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「死に方」を考えることは「生き方」を考えること(小澤竹俊『今日が人生最後の日だと…

「あした地球が滅びるとしたらどうする?」 誰もが一度はこんな話題で盛り上がったことがある…

杉原 学
3年前
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「幸せとは魂の次元で到達するもの」(バート・ヘリンガー著、谷口起代訳『いのちの営…

訳者が述べているように、ここでの<いのち>とは、いわゆる個人としての「自己」のことではな…

杉原 学
3年前
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幸せの定義

最近はようやく変わりつつあるけれども、「幸せ=お金」という考え方は根強くある。そんなに極…

杉原 学
3年前
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苦しみは他者と共有することによって楽しみに変えることができる

東日本大震災が起ったとき、都心では多くの帰宅難民が発生した。 僕の友人も帰宅難民化してい…

杉原 学
3年前
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当選番号は他人に見てもらうべし

ドリームジャンボ宝くじを買った時の話。 バラで10枚買ったその結果は、例によって1枚当選の300円。換金するのもめんどくさくて、10枚をそのまま放置していたのだが、ふと思い立って、くじ売り場に持っていった。 「お調べしますね~」と売り場のおばちゃん。まあ300円といえどもちょっとした臨時収入だ。 「当選2枚で3300円ですね~」 ……え? 3300円?  機械の表示を見ると、確かに当選2枚。7等の300円と、6等の3000円で、3300円。前にちゃんと確認したハズな

エーマイナー

曲のコードには、Am(エーマイナー)や、Dm(ディーマイナー)といった、いわゆる「マイナーコ…

杉原 学
3年前
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それが人生だ。

生きている中で「真理」と言えることを発見するのはなかなかむずかしい。いや、逆にすべてが「…

杉原 学
3年前
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「血流」と「気流」をよどませないこと

朝に目が覚めると、体の一部が布団からはみ出していて、すっかり冷えきっていた、ということが…

杉原 学
3年前
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「ゆっくりでなければならない」ものがある

水面を手で勢いよく叩くと、水しぶきが上がる。 そのシーンを録画して、スローモーションで再…

杉原 学
4年前
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「そう思ったら、そうする」

「そう思ったら、そうする」 この単純なことが、実はなかなかできない。 電車でお年寄りが乗…

杉原 学
4年前
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「普通の幸せ」という罠

「幸せになりたい」と思いながら生きている人はたくさんいるだろう。ところが、「その幸せの内…

杉原 学
4年前
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アウトプットの大切さ(坂口恭平『自分の薬をつくる』を読んで)

「自分の薬をつくる=自分の日課をつくる」と著者は言う。 僕もちょうど自分の日課を模索中だったので、ここぞとばかりに読んでみたら、期待以上の収穫があった。 著者が一貫して主張するのは、「アプトプットの大切さ」。 とはいえ、「いいモノを作りなさい」とか、「いい文章を書きなさい」と言っているわけではない。何かを食べたら必ず排泄するように、息を吸ったら必ず吐くように、何かをインプットしているぶん、何かをアウトプットする必要がある、というのである。 それはつまり、「生きる営みそ