杉原 学
絶望した時の処方箋として。
はちゃめちゃだけど憎めない、図太さの権化である「伝説の親父」の奇行録。
野菜を育てる過程は、人間が生きる過程に通じるものがあるのではないか。どうせならその気づきをここで書いていくのもいいのではないかと思い書き始めたプランター栽培日記。農家さんや家庭菜園の経験者からすれば、「何を今さら……」と思われるようなバカバカしいことばかりだと思いますが(笑)、自分のためのメモのような感じで書きました。
ものづくりに生きる人たちの参考になりそうな記事を集めています。
◾️略歴文筆家。1977年、大阪生まれ。コピーライターを経て社会人大学院へ入学。自殺予防をテーマに修士論文を執筆。現在は「人間にとって時間とは何か」をテーマに研究・執筆を続けている。世界で最も非生産的な会議「高等遊民会議」世話人。かがり火WEB共同主宰。日本時間学会会員。趣味はどうでもいいエッセイを書くこと。純喫茶によく吸い込まれます。 お仕事のご依頼、お問い合わせはこちらよりどうぞ。 オフィシャルサイトは下記より。 ◾️杉原学オフィシャルサイト https://sugiha
2024年8月25日(日)、甲羅文庫の哲学室にて「遅さの哲学〜世界は「遅さ」でできている〜」というテーマでお話しさせていただきました。 顔なじみの人、人から紹介されて参加した人、ご近所の人、ランニングの途中で立ち寄った人、「遅さの哲学なので遅れてきました」という人など(笑)、今回もいろんな背景を持った方々が集まってくれました。 最初に全員で簡単に自己紹介をしてから、今回のテーマである「遅さの哲学」について、40分ほどお話させていただきました。 そもそも、この会場である「
牛写真家である高田千鶴さんのフォトエッセイ。 「牛写真家」という肩書き自体めずらしいが、彼女の場合、その経歴もまた異色。農芸高校で牛の世話を学び、酪農ヘルパーとして働いた経験も持つ、言わば「筋金入り」の牛写真家なのである。 彼女が撮る牛の表情が豊かなのは、そこに牛と高田さんとの「心の交流」があるからなのだろう。写真を見ていても、文章を読んでいても、「ほんまに牛が大好きなんやなあ」というのが伝わってくる。 牛と関わることは、その人の人間性にも大きな影響を与えるのだろう。僕
■秋風■腹筋20回■国境■自動販売機の釣り銭のところに今日も手を突っ込む■上腕三頭筋をきたえろ■たまごかけごはん讃歌
2024年6月16日(日)、甲羅文庫の哲学室にて「人には人の自殺予防〜乳酸菌より大切なもの〜」というテーマでお話しさせていただきました。 定員を超えるお申込みをいただき、感謝・感激・雨・A・RA・SHI。今回ご参加いただけなかった方は、ぜひまた次の機会に! さて、当日はまず「日本における自殺問題の現状」を確認してから、「杉原流自殺予防(らしきもの?)」を12個ご紹介しました。 ここではその中から、僕が最近編み出した「とっておきの自殺予防」を、ひとつご紹介したいと思います
ふと思い立って、朝から下北沢にある老舗喫茶店に行ってみた。 人あたりのいい女性の店員さんが席を案内してくれる。 店内は年配の常連さんで大いに盛り上がっている。常連ばかりのお店は基本的に苦手だが、ここは不思議と居心地がいい。 ブレンドとチーズトーストを注文。 やがて別の常連さんが入ってきて、店内の常連さんと挨拶を交わす。 「どう?相変わらず競馬やってるの?」 「俺がやらなきゃ誰がやるんだよ」 「いや、けっこうみんなやってるよ」と、僕は心の中でツッコミを入れる。
2024年5月のゴールデンウィーク開け。 ふと思い立って、ずっと行きたいと思っていた軽井沢へ。 1泊2日のひとり旅。 図書館で『るるぶ』と『まっぷる』を借りて、YouTubeで軽く予習。 JR東日本の「びゅうトラベル」で新幹線と宿を予約。15,100円也。 と、そんな軽井沢ひとり旅の記録です。 よければ新緑の軽井沢を一緒に味わってください! 【1日目】日曜日の朝、9時28分発の新幹線あさまに乗って、大宮から軽井沢へ。 10時10分に軽井沢駅着。 駅の観光案内所のお姉
2024年5月11日、「【人生のピンチ生き延びメソッド】をシェアしよう!」を湯島サロンで開催しました。 当日は思いがけず15名もの方が参加してくださり、うれしい誤算(笑)。 まず参加者のみなさまに簡単な自己紹介をしていただき、そこから計11個の「杉原流生き延びメソッド」をご紹介しました。 ここで最も強調したいのが「⑪湯島サロンに参加する」であることは言うまでもありません(笑)。 その後に、参加者全員にそれぞれの「生き延びメソッド」を発表していただきました。 これがま
生きていれば誰しも経験するであろう「人生のピンチ」。 借金、孤独、失業、離婚、困窮、うつ、失恋……。いろいろあると思いますが、そんな時こそ、人は自分なりの「生き延びるための技や考え方」を編み出すのではないでしょうか。 「あの時、どうやって乗り越えたんですか?」 そう聞かれたら、みなさんどう答えるでしょうか。 ひとまず話題提供として「杉原流生き延びメソッド」をいくつかご紹介し、みんなのメソッドを交換し合えたらいいなーと思っています。 かつてピンチを乗り越えた人も、いま
僕は左利きだ。だからボールを蹴るときも左足で蹴る。 「何で左足でそんな上手に蹴れるんですか?」 と聞かれたら、「左利きなので」と答えるだろう。 でも、これは半分合っているけれど、半分間違っている気がする。 たぶん本当は、「左利きだから、左足で上手に蹴れる」のではなく、「左足でずっと蹴ってきたから、左足で上手に蹴れる」のである。 たとえば、僕は左利きだけど、鉛筆と箸は右手で使う。これは子どもの頃に矯正されたのである。こういう人はけっこういるのではないか。 矯正したの
久々に大阪の実家に帰った。 お土産に買ってきた「東京ひよ子」を親父に渡す。 僕の中で「ひよ子」は、誰もが喜ぶ「鉄板土産」である。 夕食のあと、親父とおかんと三人で「ひよ子」を食べることになった。 「ひよ子って、福岡のやつちゃうんかい」 と、怪しむようにパッケージを上から下から眺める親父。 「そうなん?でも東京って書いてるで」と僕。 一応ネットで調べてみると、確かに発祥は福岡らしい。 「それ見てみい!」と勝ち誇る親父。なぜかこれ見よがしに、「ひよ子」のパッケージ
去年(2023年)の秋ごろに拾ったどんぐり。 二つのプランターに植えてみたけど、いっこうに芽が出ない。 「やっぱりそううまくはいかんよなあ」と、そのまますっかり忘れていた。 ところが今年(2024年)の2月末に、プランターのひとつから、ピョコンと芽が出始めた。そうすると後は早いもので、いまでは15センチくらいにまで生長している。 だが、もうひとつのプランターのほうは、うんともすんとも言わない。なんだかんだでまだ寒いので、土から出るのを恐れているのかもしれない。 そこ
「ここまで来れば、もう逃げ切れるだろう」と、知らず知らずのうちに油断していたのかもしれない。 ついにコロナに捕まった。 せっかくなので、コロナに感染してから回復するまでのプロセスを、「新型コロナ感染記」として、適当ながら残しておいた。というのも、僕自身が、他の人の「感染記録」をネットで見て、いろいろためになることが多かったからである。 恩送りではないけれど、これからコロナにかかる予定のある方(?)に、少しでも役立てていただければ幸いである。 【0日目】若干の吐き気前日
パソコンで文字を打つとき、「なんとなく今日は速く打てるな……」という時と、「なんかうまく打たれへんな……」という時がある。 「その日の調子の問題かな?」と思っていたのだが、やはりそこには明確な要因があるようだ。そのことに最近ようやく気づいた。 速く打てている時は、手の「動く部分」が少ない。いわゆる「ホームポジション」に手が固定されていて、指だけが動いている感じ。 速く打てなくて、しかもタッチミスが多い時というのは、手がホームポジションに固定されていなくて、手ごと動いてい
2023年の個人的No.1ヒットとなった『BLUE GIANT』(石塚真一著)。幼い頃に母親を亡くした宮本大が、世界一のジャズプレーヤーを目指して成長していく物語である。 友人に勧められて観た映画で感激し、漫画を全巻買い揃え、一気に2周読み切った。2023年は人と会うたびに「『BLUE GIANT』観ました?」ばっかり言っていたので、周りにはウザがられていたと思う(笑)。 さて、そんな『BLUE GIANT』だが、コミックでは日本編(1〜10巻)、ヨーロッパ編(「SUPR