宝石箱

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《虹色の秋.》

 旅先でみられると嬉しい「虹」。その美しさと偶然性には、旅の気分をうんと盛り上げてもらえ…

《眠り猫の顔.》

 温泉は苦手なはずだった。湯上りの真っ赤な顔を子どもながらに恥ずかしいと思っていた。  …

《稲と宝石.》

 「金色にきらきら輝いてる」 窓の外をみつめながら、そう思った。 旅に向かう列車は、埼玉…

0031 《金木犀の香り.》

 10月は橙色が眩しい季節だ。  柿の実も、銀杏の実も、金木犀の木も。この季節を待っていた…

0030 《秋の夜とタルトタタン.》

 夜のカフェテラスでタルトタタンを食べた。秋の風が気持ちよく吹いていた。  リンゴを丸ご…

0029 《柿と祖母.》

 秋を知らせるように、庭の柿が色づき始めた。  祖母の家のベランダは小さな庭になっていて…

0028 《この夏休み.》

 終わらない夏休みみたいだ。  週の半分を祖母の家で過ごすようになって、三ヶ月ほどが経っ…

0027 《同じ気持ち.》

 それを見るたびに、わたしは目をまん丸く見開いてしまう。  92歳の祖母には最近はまってい…

0026 《大切って.》

 新宿駅で迷子になった。  せいかくには、自分がどこにいるのかわからなくなってしまったの…

0025 《ふたりの朝.》

 桃と目玉焼きとミルクティー。これが、今朝のメニューだった。  わたしには、自慢できるこ…