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あるがままの流れに乗ってさえいれば自然と生活は回っていく〜高次脳機能障害を抱える父から学んだこと〜

数日前から家族に留守番を頼み、単身で実家へと宿泊し高次脳機能障害を抱えながら90代の祖母と暮らす父の間接介護中です。


詳しい経緯はきのうの記事に書きました。



昨夜は、実家の間接介護をメインで担ってくれている親族夫婦なども実家に集い、軽度の熱中症と診断され衰弱気味の90代祖母の対応をどうするか、ということなどを話し合いました。


そして昨夜は高次脳機能障害を抱える父と祖母二人でこの夏の暑い時期に祖母の身体を休めることを主目的として数ヶ月間、彼らを老人ホームのショートステイに入れる、という方向性で本人たちに私や親族から話しをしたのです。


ですが昨夜の段階では、私の父が『自分は行かない!』の一点張り。

そして昨夜の私は、今までの両親(私の母親の方は統合失調症の持病があり現在は施設で安定した生活を送っています)の介護で抱えてきていた色々な想いが溢れ出てしまったのでした。


でも一日時間が経ち、今日は私と父改めて冷静に話し合いをしました。


すると失語症でこちらの言うことは聴いて理解ができても、自分の考えや想いを言葉にして話すことができない父が本当に言いたかったことが浮き彫りになってきた感がありました。


そして父が考えていたことや、そこから私が考え導き出したことを書き記しておきます↓

◆父は衰弱した祖母が老人ホームに入った後も、自分は自力で実家で一人暮らしをしてみたい。やれることは自分でやり生活を送ってみたいと考えていた。(ヘルパーさんに助けていただきながら)

◆その父の気持ちを半ば無視するような形で父方の親族が主となり(祖母や父の身の安全を考えた上でではあるけれど)二人を老人ホームへ短期入所させようとしているのは、やはり少々親族側の傲慢そしてエゴが強く、無理がある。

(ただ、祖母の方はやはり90代という年齢と身体の衰弱した状態から見ても、今のタイミングでプロの方にケアをしていただける老人ホームへ入所させるというのは、妥当な判断)


◆私が過去にしてきた経験(統合失調症の母を施設へ入所させた複数回の経験)を思い返してみると、、、、

障害や病があり思考の柔軟性を失いつつあっても、まだまだ若さやエネルギーがある私の親(60代後半)世代の場合は、本人が腹の底から納得した上で施設への入所をさせないと、後々良い結果にはならない場合が多い。


◆父方の親族の男性には昔から少々暴走癖があり、自身の『こうしたい』を無理に押し進めようとし、周囲も知らず知らずのうちにその人物の意向、そしてエネルギーに巻き込まれてしまう、、、言い方を変えれば言葉巧みなその人物に「洗脳されてしまう」という現象が起きがち。



う〜ん、、、、、

こうして書き出してみるとよくわかります。


今回の一件の中でもパワーが強い人間のエゴが働き、自然なものを無理やり自然ではない方向に持っていこうとしているんだな〜、、、、ということが。


私には、何事も極力ナチュラルにあるがままの流れに乗ってさえいればしぜ〜んに生活は回っていくもの、という持論があります。


そこに一人の人間のエゴが強く働き、あるべき姿をそうでなくしようとした場合、必ずといっていいほど良くない結果になる、と。


私の父にとっては、慣れ親しんだこの実家で自力で一人暮らしを送る(ヘルパーさんに見守っていただきながら)というのが、自然な流れなのかもしれません。


彼の娘である私は、そのことに先程ハッと気が付きました。私の夫と電話で話しをしていたときに。


危ないところでした。

私の夫のいつなんどきでもフラットで冷静沈着で、極力あるがまま、という姿勢には助けられることが本当に多いです。


明日は、父が実家で一人暮らしをする、という方向性でどうにかできないか、私から親族に話をしてみたいと思います。


人間関係は鏡

です。

 

戦うのではなくお互いの意見に寄り添う、そして歩み寄る、

これを忘れずに。


ここまで読んでくださってありがとうございました。









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